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Tag:アンドロゲン

  • 男が40を過ぎてなんとなく不調を感じ始めたら読む本

    2012年08月06日


    男が40を過ぎてなんとなく不調を感じ始めたら読む本

    秋下 雅弘 著
    東京大学大学院医学系研究科 加齢医学講座 准教授 ・ 東京大学医学部附属病院 老年病科

    出版社: メディカルトリビューン
    ISBN-10: 4895893820
    ISBN-13: 978-4895893824

    本著P.151の表に、「LOH症候群で処方される主な男性ホルモン剤」として、「グローミン」が紹介されました。

    本著の内容:
    男にとって40代、50代は人生の踏ん張りどきです。しかし若いときのように無理は利きません。疲労感、不安、イライラ、めまい、肩こり、性欲減退などの不調を感じることも。踏ん張りどきだからこそ、自分の心身についての知識を深め、自分を使いこなす知恵が必要なのです。不調を感じたときに”効く”一冊です。

    目次:
    第1章 男の健康のカギを握るアンドロゲン
    第2章 こんな人が一番危ない
    第3章 アンドロゲンで男の未来が見える
    第4章 男も女性ホルモンを分泌する
    第5章 アンドロゲンを増加させる生活の知恵
    第6章 困ったときの医者頼み
    症例1 ホルモン補充療法でEDも改善
    症例2 「地獄から生還したようだ」と喜ぶ

    otoko40.jpg

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  • 遊離テストステロンおよびビタミンD両者の低下が致死的なイベントと関連する

    2012年02月29日


    【 目的 】
    ビタミンD
    (25(OH)D)および遊離テストステロン(FT)の低値は共に死亡率の上昇と関連している。実験的研究は、ビタミンDおよびアンドロゲン代謝の複雑な相互作用が臨床的予後の悪化と関連する事を明らかにしている。
    高齢男性の大規模コホートにおけるFTおよび(25(OH)D)、両者の欠乏の影響を調査した。

    【 方法 】
    対象はルーチン検査にて冠動脈造影(1997~2000)を行った男性2069例で、総テストステロン(TT)、SHBG および (25(OH)D)を測定した。

    【 結果 】

    • 多変量調整分析の結果、全原因死亡、心血管疾患死亡および非血管疾患死亡のリスクは低FTおよび(25(OH)D)群で上昇していた。すなわち、4分位の最低群と最高位群のハザードリスク比は、FTで各々HR
      1.26 [1.03-1.54], 1.24 [0.96-1.60], および 1.39 [1.00-1.93]、25(OH)Dで各々HR 1.77
      [1.47-2.13], 1.65 [1.29-2.10], および 1.89 [1.38-2.60]
      であった。
    • TTと死亡率の間に独立した関連性はなかった。
    • 多変量調整HRはホルモンの欠乏数とともに上昇した。すなわち最低位4分位のホルモン数0
      vs 2のHRは全原因死亡2.11 [1.60-2.79、心血管死亡1.77 [1.23-2.55] および非心血管疾患死亡2.33
      [1.45-3.47]
      であった。

    【 結論 】
    冠動脈造影を行った高齢男性において、遊離テストステロンおよびビタミンD両者の低下が致死的なイベントと関連していた。

    【 原著 】
    Clin Endocrinol (Oxf). 2012 Feb 22.
    Combination of
    low free testosterone and low vitamin D predicts mortality in older men
    referred for coronary angiography.

    Lerchbaum E, Pilz S, Boehm BO, Grammer TB,
    Obermayer-Pietsch B, Marz W.
    Department of Internal Medicine, Division of
    Endocrinology and Metabolism, Medical University of Graz, Graz, Austria.

    【 弊社コメント 】
    「バランスの取れた食生活」「適度な運動・適度な日光浴」「規則正しい生活リズム」「ストレスの発散」という、健康的な生活習慣が、テストステロンやビタミンDの不足を防ぐ養生訓になりそうです。

    テストステロンもビタミンDも、体内で産生する時の出発物質(原料)は、コレステロールですが、あくまで偏食や過剰なダイエットによってコレステロール不足に陥るのが問題であって、コレステロールを過剰に摂取しても弊害があることは皆様ご存知の通りです。善玉と言われるHDLなら摂りすぎても良いのでしょうが、肉食・洋食・ファーストフードで育った現代人にとって、低カロリーな和食メニューだけの日々・・・というのも、味気なくてストレスになるかも知れません。
    ちなみにビタミンDは魚類の肝臓に多く含まれるとのことで、しらす干し、焼いた紅鮭、いわし、さんま、さば、など、これも和食の焼き魚メニューを連想します。まさに和食は健康的なメニューです。

    なお、ビタミンDは日照不足・日光浴不足で欠乏症状に陥ることも良く知られていますが、これも極端な不足が問題なのであって、過剰な日光浴は皮膚に弊害がありますし、十分に日光を浴びている人はビタミンDが多いかと言えば、必ずしもそうではないようです。

    何事も偏らずにバランス良く、ほどほどに・・・というのが、養生訓の真髄なのかも知れません。(福)

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  • IVF(体外受精)の低レスポンダー対するアンドロゲン(男性ホルモン)あるいはアンドロゲン様薬剤の有用性に関するメタ解析

    2012年02月08日


    【 目的 】
    IVF(体外受精)の低レスポンダーの妊娠成功の可能性に対するアンドロゲン(男性ホルモン)あるいはアンドロゲン様薬剤の評価関するメタ解析を行った。

    【 方法 】
    低レスポンダーに対して卵巣刺激前あるいは中にテストステロン、DHEA、アロマターゼ阻害剤、rLHおよびrhCGの無作為コントロール比較試験についてMedline,
    EMBASE, CENTRAL, Scopus および Web上の科学的データベースにて調査を行った。

    【 結果 】

    • 163例の患者を対象とした2試験において、経皮テストステロンは妊娠[RD: +15%,95% CI +3 to +26%]および生存出生率(RD: +11%, 95% CI: +0.3 to
      +22%)の増加と関連していた。
    • DHEAには妊娠および生存出生率に有意な影響が見られかった。
    • 同様に (i) アロマターゼ阻害剤の使用、
      (ii) rLH の付加、および、(iii) rhCG
      の付加は、妊娠率に有意な影響を示さなかった。
    • 提供されたデータにおいてのみ、rLHによる生存出生率の増加が認められた (RD:+19%, 95%
      CI:+1 to
      +36%)。

    【 結論 】
    限られたエビデンスではあるが、経皮テストステロンはIVFの低レスポンダーにおいて妊娠および生存出生率を増加する。rLH,
    hCG, DHEA あるいは letrozole 投与の有用性示すデータは不十分である。

    【 原著 】
    Hum Reprod Update. 2012 Feb 3.
    The use of androgens or
    androgen-modulating agents in poor responders undergoing in vitro
    fertilization: a systematic review and meta-analysis.

    Bosdou JK, Venetis CA,
    Kolibianakis EM, Toulis KA, Goulis DG, Zepiridis L, Tarlatzis BC.
    Unit
    for Human Reproduction, 1st Department of Obstetrics and Gynecology, Medical
    School, Aristotle University of Thessaloniki, Greece.

    【 弊社コメント 】
    女性不妊治療において、排卵誘発などで治療に難渋しているケースがあるなか、海外では経皮吸収で低用量のテストステロンを投与することで良好な結果が報告されています。本邦においても、経皮吸収の低用量テストステロン製剤であるグローミンを用いた臨床応用が検討されています。不妊で切実な状況にある方々へ、そして、少子化問題が叫ばれる日本に、微力でもお役に立ちましたら幸甚に存じます(福)。

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  • 左手に対する右手の2D:4D(right-left 2D:4D)の低値はスポーツ能力と関連する

    2011年12月14日


    【 要旨 】
    低2D:4D比(弊社注釈:2Dは人差し指、4Dは薬指)および左手に対する右手の2D:4D(right-left
    2D:4D)の低値は、テストステロンの子宮内濃度の高値によるものであり、攻撃性およびランニングやラグビー等のスポーツ能力のような男性の特性と関連している。
    低right-left
    2D:4Dは、アンドロゲン受容体遺伝子のCAG数によって決定されるテストステロンに対する感受性にも関連している。
    今回、10代の少年において、低right-left
    2D:4Dは高最大酸素摂取量、高最大酸素摂取速度および高最大乳酸濃度と関連している事が明らかになった。
    低right-left
    2D:4Dは幾つかのスポーツ能力と関連している。その原因は、それが胎内でのテストステロン濃度を示すものであり、また血中テストステロンおよび高最大酸素摂取量によるものでもある。

    【 原著 】
    J Sports Sci. 2011 Dec 6.
    Right-left digit ratio
    (2D:4D) and maximal oxygen uptake.

    Hill R, Simpson B, Manning J, Kilduff
    L.
    HP Sports and YSC Sports , Philadelphia , Pennsylvania , USA.

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  • 糖尿病男性における性腺機能低下症発現率

    2011年10月27日


    【 目的 ・ 方法 】
    2型糖尿病男性における性腺機能低下症は増加しているが、プライマリー・ケアにおけるデータは少ない。
    そこで糖尿病を有する年齢18~80歳の男性患者6457例の匿名記録について解析した。過去2年以内に391例(6%)が血清テストステロンの測定を行っていた。

    【 結 果 】

    • 調査された2型糖尿病男性の4.4%が総テストステロン8.0nmol/l以下の性腺機能低下症であった。
    • 境界型の性腺機能低下症(総テストステロン 8~11.99nmol/l)は32.1%であった。
    • 年齢平均テストステロンは2型糖尿病男性(13.6nmol/l
      95%CI: 13.1-14.2) で1型糖尿病男性(17.9nmol/l; 95%CI 15.2-21.0)より低かった(F=10.3;
      p=0.0014)。
    • 年齢調整BMIは2型糖尿病男性が30.7(30.1-31.3)で、1型糖尿病男性の28.4(26.1-30.6)kg/m(2)より高かった(F=4.3;
      p=0.04)。
    • 重回帰分析の結果、テストステロンとの関係においてBMIと糖尿病型の間に有意な相互作用が認められた。
    • 1型糖尿病では6%(P=0.002) および2型糖尿病では1%(P=0.002)のテストステロンの減少に伴い1単位のBMIの上昇が予測される。

    【 結 論 】
    テストステロン補充療法が有用な糖尿病とアンドロゲン欠乏症を合併する男性集団が明らかに存在する。BMIはアンドロゲン・レベルに独立した影響を持っている。

    【 原 著 】
    Prim Care Diabetes. 2011 Oct 5.
    Screening for
    hypogonadism in diabetes 2008/9: Results from the Cheshire Primary Care
    cohort.

    Anderson SG, Heald A, Younger N, Bujawansa S, Narayanan RP, McCulloch
    A, Jones H.
    SourceCardiovascular Sciences Research Group, Core Technology
    Facility (3rd Floor), University of Manchester, 46 Grafton Street,
    Manchester M13 9NT, UK.

    【 弊社コメント 】
    糖尿病の肥満男性で男性ホルモンの分泌が低い人は、テストステロンの補充が有用のようです。(福)

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  • 生理学的レベルのテストステロン投与は心筋の酸化ストレスを抑制する

    2011年08月17日


    【 目 的 】
    酸化ストレスが心臓疾患の病態に有意な影響を及ぼすことは、これまでの研究で明らかである。一方、アンドロゲン(男性ホルモン)が心機能、心筋傷害および心臓の酸化還元状態の調整に生理学的役割を果たしている事から哺乳類の心筋にはアンドロゲン受容体(AR)が存在すると考えられる。本研究は心筋細胞の酸化ストレスに及ぼすテストステロン欠乏、生理学的レベルのテストステロン療法およびARの影響を睾丸女性化(Tfm)および去勢マウスにて検討した。

    【 方 法 】
    Tfmマウスは非機能的ARを有し血清テストステロンが低下していた。雄性同腹子およびTfmマウスを5群に分けた。即ち、コントロールとして非去勢同腹子、去勢同腹子、偽手術Tfm、テストステロン投与去勢同腹子、およびテストステロン投与偽手術Tfmである。
    左室より分離した心筋細胞を用い、superoxide
    dismutase (SOD), glutathione peroxidase (GSH-Px)酵素活性、およびmalondialdehyde (MDA) レベルを測定した。加えてミトコンドリアDNA (mtDNA)の欠失変異をnested
    PCR.により検出した。

    【 結 果 】

    • 去勢および偽手術Tfm群ではコントロール群に比して心筋のSODおよびGSH-Px酵素活性が低下し、MDAレベルおよびmtDNA変異が増加していた。
    • テストステロン投与群ではSODおよびGSH-Px酵素活性が上昇し、MDAレベルおよびmtDNA変異が減少していた。
    • これらの変化はテストステロン投与の去勢および偽手術Tfm群で統計学的に同様であった。

    【 結 論 】
    心筋の酸化ストレスを誘導するのはテストステロン欠乏である。生理学的レベルのテストステロン投与はアンドロゲン受容体を介して酸化ストレスを抑制する。

    【 原 著 】
    Mol Med Report. 2011 Jul 22. doi: 10.3892/mmr.2011.539.
    Testosterone suppresses oxidative stress via androgen
    receptor-independent pathway in murine cardiomyocytes.

    Zhang L, Wu S,
    Ruan Y, Hong L, Xing X, Lai W.
    Department of Cardiology, Nanfang Hospital,
    Southern Medical University, Guangzhou, China.

    【 弊社注釈 】

    superoxide dismutase
    (SOD)

    Superoxide(O2-)は、白血球の一つである顆粒球や単球が外来性の感染に対しての貪食作用や殺菌作用に不可欠なfree
    radicalの一つですが、一方では様々な生物反応や外的ストレスで過剰に産生されたsuperoxideはDNAに障害を与えるため、生体内では速やかに消去する機構が必要とされています。生体に備わった唯一のsuperoxideを消去する機構として考えられているのがSuperoxide
    dismutase (SOD)です。(野)

    malondialdehyde
    (MDA)

    MDAは脂質過酸化分解生成物の一つであり、脂質過酸化の主要なマーカーとしてよく用いられます。 (野)

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  • 第4指(薬指)に対する第2指(人差し指)の比(2D:4D)と学術的能力の関連性

    2011年04月14日


    【 目的・方法 】
    胎生期のアンドロゲンは脳の発達と将来の行動に対して重要な影響を有している。第4指に対する第2指の比(2D:4D)は胎生期のアンドロゲン作用のマーカーであり、長い第4指は高い胎生期アンドロゲン作用を示す。
    2D:4Dはスポーツや投機をする男性の成功を予測している。しかし、学術的能力に対する胎生期アンドロゲンの影響については殆ど分かっていない。
    イタリアのカタニア医学校の男子学生48名の2D4D比に関する研究の所見を報告する。

    【 結果 】
    2D4D比は医学校への入学試験の結果、唾液中テストステロンおよびと攻撃性・積極性と相関していた、しかし大学のコースにおける試験点数とは相関がなかった。

    【 結論 】
    胎生期および誕生後のアンドロゲンは、意思決定およびリスクの許容を求められる状況における遂行能力を高めるが、分析的および計画的能力には影響しない。

    【 原著 】
    Mol Med Report. 2011 May;4(3):471-6..2011.456. Epub 2011 Mar 15.
    The
    second-to-fourth digit ratio correlates with the rate of academic
    performance in medical school students.

    Coco M, Perciavalle V, Maci T,
    Nicoletti F, Di Corrado D, Perciavalle V.
    Department of Physiological
    Sciences, University of Catania, I-95125 Catania, Italy.

    【 弊社コメント 】
    胎児の間に男性ホルモンの影響を強く受けて育った男性は、薬指が長く発達するようです。そして、男性ホルモンがもたらすアグレッシブな精神作用から、意思決定や遂行力が求められる、例えばスポーツ選手や投機ビジネスに向いているようです。個人的にはスポーツや投機に限らず、棋士や起業家、野心的な政治家や管理職など、男性的なアグレッシブさが求められる分野での活躍が期待できると思います。ただし、学力には関係しないようです。思わず、自身の両手を見てしまいました。(福)

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  • 低テストステロン患者は前立腺癌リスクが高い

    2011年01月25日


    【 目的 】
    前立腺癌リスクの予測におけるテストステロンの役割、およびその高グリソン・スコアとの関連性を、前立腺生検を行った患者において検討した。

    【 方法 】
    対象は前立腺生検を行った568例の患者。患者をテストステロン3.85
    ng/mlを境に高テストステロン群(n=285、高T群)
    および低テストステロン群(n=283、低T群)に分けた。
    多変量回帰分析により、年齢、前立腺容積、PSA、およびPSADの影響、および前立腺癌リスクおよび高グリソン・スコアに対するテストステロンの影響を調査した。

    【 結果 】

    • 低T群は高T群に比して前立腺癌の発症率が有意に高かった(38.9%
      vs. 29.5%, p=0.018)。
    • 前立腺癌のリスクの上昇に関連する因子は年齢([OR]=1.08, 95%
      [CI]=1.25-3.16,p=0.001), 高PSA(OR=3.35, 95% CI=2.63-4.25, p=0.001),
      低前立腺容積(OR=0.183,95% CI=0.11-0.30, p=0.001), および低テストステロン(OR=1.99,
      95%CI=1.25-3.16, p=0.001)であった。
    • PSAのみが高グレード前立腺癌(グリソン・スコア≧7)の強い予測因子であった(OR=2.19, 95% CI=1.57-2.95,
      p=0.001)。

    【 結論 】
    低テストステロンの患者は高テストステロンの患者よりも前立腺癌のリスクが高い。低テストステロンは前立腺癌リスクの予測因子であるが、高グレード前立腺癌へのリスクの上昇とは関連がない。

    【 原著 】
    Korean J Urol. 2010 Dec;51(12):819-23. Epub 2010 Dec 21.
    Is a decreased serum
    testosterone level a risk factor for prostate cancer? A cohort study of
    korean men.

    Shin BS, Hwang EC, Im CM, Kim SO, Jung SI, Kang TW, Kwon DD, Park
    K, Ryu SB.
    Department of Urology, Chonnam National University Medical School,
    Gwangju, Korea.

    【 弊社コメント 】
    テストステロンが多過ぎると前立腺癌になるのでは?」ひいては「男性ホルモン剤を投与すると前立腺癌になるのでは?」という指摘は、今や古い迷信になりつつあり、むしろテストステロンの分泌不足が前立腺癌のリスク要因と考えざるを得ない検討結果が出揃いつつあります。

    前立腺癌は10~20年かけて進行するとはいえ、加齢にともない特に50歳代から発症する人が多くなる一方、テストステロンの分泌が旺盛な20歳代では極めて少ないわけですから、テストステロンが多過ぎることよりも、40歳前後の頃からテストステロンの分泌が衰え「テストステロンの不足」になることが発症の原因と考える方が自然ではないでしょうか。発症してから顕在化するまで10~20年かかるという話にも符合すると思います。

    そうなりますと、自ずと30歳代・40歳代にかけてテストステロンが不足しないような生活習慣(バランスの取れた食生活・適度な運動・ストレスの発散)を維持することがますます重要となり、それでも加齢にともないテストステロンの分泌が低下する状況に対しては、早めに生理的範囲のテストステロン補充をする事こそ「前立腺癌の予防」になるのではないかと考えられ、今後の検討が期待されます。(福)

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