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IVF/ICSI(体外受精・顕微授精)のプア・レスポンダーに対する経皮テストステロ前処置療法のメタ解析
2014年06月26日
■ 目的
IVF/ICSIにおける卵巣反応低下患者に対する経皮T前処置の有効性についてメタ解析を行った。■ 方法
MEDLINE, EMBASE, コクランライブラリーおよび中国の生化学データベースを用いて無作為化コントロール試験(RCT)の調査を行った。
IVF/ICSI(体外受精・顕微授精)の前に経皮T投与を行いコントロール群と転帰を比較した3つのRCTについてメタ解析を行った。■ 結果
- 3つのRCTの症例数は221例であった。
- メタ解析の結果、IVF/ICSIの前処置に経皮T投与を受けた患者は生存児誕生率[RR=2.01, 95% CI 1.03-3.91],および臨床的妊娠率(RR=2.09, 95% CI 1.14-3.81)が2倍高く、卵子回収率が有意に高かった[mean difference (MD)=1.36, 95% CI 0.82-1.90]。
■ 結論
現況の知見は、経皮Tの前投与がIVF/ICSIに対する卵巣反応低下患者の臨床的転帰を改善する可能性を示している。しかし、研究の対象数が少なく、一様でない事に注意しなければならない。正確な結論に達するためにはより質の高いRCTが必要である。■ 原著
Exp Ther Med. 2014 Jul;8(1):187-194. Epub 2014 Apr 14.(A-935)
Effect of pretreatment with transdermal testosterone on poor ovarian responders undergoing IVF/ICSI: A meta-analysis.
Luo S, Li S, Li X, Qin L, Jin S.続きを読む
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IVF(体外受精)の低レスポンダー対するアンドロゲン(男性ホルモン)あるいはアンドロゲン様薬剤の有用性に関するメタ解析
2012年02月08日
【 目的 】
IVF(体外受精)の低レスポンダーの妊娠成功の可能性に対するアンドロゲン(男性ホルモン)あるいはアンドロゲン様薬剤の評価関するメタ解析を行った。【 方法 】
低レスポンダーに対して卵巣刺激前あるいは中にテストステロン、DHEA、アロマターゼ阻害剤、rLHおよびrhCGの無作為コントロール比較試験についてMedline,
EMBASE, CENTRAL, Scopus および Web上の科学的データベースにて調査を行った。【 結果 】
- 163例の患者を対象とした2試験において、経皮テストステロンは妊娠[RD: +15%,95% CI +3 to +26%]および生存出生率(RD: +11%, 95% CI: +0.3 to
+22%)の増加と関連していた。 - DHEAには妊娠および生存出生率に有意な影響が見られかった。
- 同様に (i) アロマターゼ阻害剤の使用、
(ii) rLH の付加、および、(iii) rhCG
の付加は、妊娠率に有意な影響を示さなかった。 - 提供されたデータにおいてのみ、rLHによる生存出生率の増加が認められた (RD:+19%, 95%
CI:+1 to
+36%)。
【 結論 】
限られたエビデンスではあるが、経皮テストステロンはIVFの低レスポンダーにおいて妊娠および生存出生率を増加する。rLH,
hCG, DHEA あるいは letrozole 投与の有用性示すデータは不十分である。【 原著 】
Hum Reprod Update. 2012 Feb 3.
The use of androgens or
androgen-modulating agents in poor responders undergoing in vitro
fertilization: a systematic review and meta-analysis.
Bosdou JK, Venetis CA,
Kolibianakis EM, Toulis KA, Goulis DG, Zepiridis L, Tarlatzis BC.
Unit
for Human Reproduction, 1st Department of Obstetrics and Gynecology, Medical
School, Aristotle University of Thessaloniki, Greece.【 弊社コメント 】
女性不妊治療において、排卵誘発などで治療に難渋しているケースがあるなか、海外では経皮吸収で低用量のテストステロンを投与することで良好な結果が報告されています。本邦においても、経皮吸収の低用量テストステロン製剤であるグローミンを用いた臨床応用が検討されています。不妊で切実な状況にある方々へ、そして、少子化問題が叫ばれる日本に、微力でもお役に立ちましたら幸甚に存じます(福)。続きを読む
- 163例の患者を対象とした2試験において、経皮テストステロンは妊娠[RD: +15%,95% CI +3 to +26%]および生存出生率(RD: +11%, 95% CI: +0.3 to
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2011年12月30日
【タイトル】
テストステロン軟膏の塗布部位別血中濃度の検討【原著】
日本性機能学会雑誌: 26 (3) 231-238, 2011【著者】
関口由紀 (横浜元町女性医療クリニックLUNA)【要旨】
男性更年期障害およびLOH症候群に対する臨床的有効性が報告されているテストステロン軟膏(グローミン)の健康成人における塗布部位別血中濃度の検討
を行った。 その結果、テストステロンの吸収は髭剃り直後の顎下、陰嚢、および顎下で良好で、デコルテ、腋窩、前腕部、大腿部および下腹部では低かった。
顎下部塗布での吸収は、これまでに臨床的有用性が確認されている陰嚢塗布時と大差がなかったことから、顎下部に10~11日の連続塗布を行ったところ、
生理学的範囲内で、臨床効果が期待できる血中濃度の上昇が認められた。 また、LH および FSH
に及ぼす影響も極小で、内分泌学的影響は少なかった。 今後、同軟膏の顎下部位塗布でのLOH症候群に対する臨床的検討が望まれる。続きを読む
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12カ月のテストステロン補充療法は性腺機能低下男性のメタボリック・シンドロームを改善する
2011年11月10日
【 背景・目的 】
性腺機能低下男性の大規模集団におけるメタボリック・シンドローム(MetS)に対する12カ月のテストステロン補充療法(TRT)の影響を検討した。【 方 法 】
性腺機能低下男性849例にTestim
1% testosterone gel (5-10 g/day)を投与した12カ月間の多施設前向き研究TRiUS (Testim(R) Registry in
the United
States)のデータを用いた。
年齢、総テストステロン(TT)、遊離テストステロン(FT)、SHBGおよびMetS成分、ウェスト周囲径、血圧、空腹時血糖、血清トリグリセリドおよびHDLコレステロールを解析した。【 結 果 】
- 開始時の評価症例
(581/849)の37% がMetS+ (n=213) および63%がMetS- (n=368)であった。 - MetS+ 症例は有意にTT
(p<0.0001) およびSHBG (p=0.01) が低かった。 - TT最下位4分位群(<206 ng/dL)は最上位
4分位群(>331 ng/dL)に比してMetS+のリスクが有意に高かった(odds ratio 2.66; 95% CI, 1.60 to
4.43)。 - 12カ月のTRT後、全症例でTTは上昇した(p<0.005)。
- TTレベルは同様であるにもかかわらず、MetS+
群ではウェスト周囲径、空腹時血糖および血圧が有意に低下し、TT最下位4分位群はウェスト周囲径および空腹時血糖が有意に低下した。 - トリグリセリドおよびHDLコレステロールはいすれの群でも有意な変化がなかった。
【 結 論 】
MetS+の性腺機能低下患者はMetS-患者に比して、開始時のTTが低かった。 MetS+
およびTT最下位4分位の患者群は12カ月のTRTにより幾つかのMetS成分が改善した。【 原 著 】
BMC Endocr Disord. 2011 Nov 1;11(1):18.
Effect of 12
months of testosterone replacement therapy on metabolic syndrome components
in hypogonadal men: data from the Testim Registry in the US
(TRiUS).
Bhattacharya RK, Khera M, Blick G, Kushner H, Nguyen D, Miner
MM.【 弊社コメント 】
本報は弊社製品「グローミン」にも期待される副効用ですが、今のところグローミンでの臨床研究結果は未発表です。ちなみにテストステロン値が低く、メタボリック・シンドロームを自覚する筆者ですが、グローミンの使用経験から若干改善した実感があります。しかしながら、大幅な改善をするには、やはりダイエットや運動などの生活改善を併せて行う必要があると感じています。(福)続きを読む
- 開始時の評価症例
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「グローミン」を顎(あご)の下に塗っても良好な吸収が期待される。
2010年10月14日
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高齢婦人に対する微量の androgen投与は estrogen併用により効果的となる
2010年10月03日
高齢婦人に対する微量の androgen投与は estrogen併用により効果的となる
御茶ノ水・浜田病院産婦人科
合阪幸三, 平池春子, 生月弓子, 小畑清一郎第25回 日本更年期医学会学術集会 (平成22年10月2日~10月3日) 一般演題79
【目的】
前回我々は高齢婦人に estrogenと androgen製剤を併用し、QOLの向上に有用であることを示した。 今回は androgen製剤単独投与の効果について検討した。【方法】
治験開始に先立ち、院内の倫理委員会にプロトコールをすべて公開し許可を得た。 患者には十分なインフォームドコンセントを行い、同意の得られたものを対象とした。 対象症例は性交痛、嫌悪感、活力(やる気)のなさなどを訴えた11例(61.8±2.0歳)で、いずれも閉経後5年以上経過していた。 これらに対して、 testosterone含有クリーム製剤(グローミンTM、1g中に testosterone 10mg 含有)を 0.01g/day 外陰部に1ヶ月塗布させ、次いでandrogen製剤に estrogen含有クリーム製剤(バストミンTM、1g中に estradiol 0.6mg、ethinyl estradiol 0.2mg 含有)を 0.1g/day を併用投与し、各種症状につき3(重症)~0(症状なし)の4段階にスコアリングして投与前後で評価した。【成績】
Androgen製剤単独では、各症状は改善されなかったが、estrogen製剤を併用することにより、性交痛:3.00±0.00→1.2±0.73、嫌悪感:2.88±0.50→0.61±0.22、やる気のなさ:2.94±0.48→0.56±0.34 といずれも有意に改善した。 各種クリーム製剤投与による重篤な副作用は1例も認められなかった。【結論】
高齢婦人に対する微量の androgen投与は、精神的にも前向きになることからQOLの向上に有益であるが、その効果発現には estrogenが必要不可欠であると考えられた。続きを読む
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グローミンはEDおよびLOH症状のみではなくLUTS(下部尿路症状)にも有効
2010年09月06日
【 目的 】
遅発性性腺機能低下患者は下部尿路症状(LUTS)とLOH症状を伴う事が多い。LOH患者のLUTSに対するテストステロン軟膏(グローミン)によるテストステロン補充療法の効果を検討した。【 方法 】
LOH患者についてAMS、SF-36、IIEF-5およびIPSSの調査を行った。41例のLOH患者に対してグローミンによるTRT(6mg/day)を3カ月間行った。TRT前後の血清遊離テストステロン(FT)および上記4スコアを比較した。【 結果 】
- 3カ月のTRT後、FT、AMSの4つのパラメータ、SF-36の8ドメイン中6項目、IIEF-5および総IPSSが有意に改善した。
- 全てのIPSSドメインも有意に改善し、排出障害が蓄尿障害よりも著明に改善した(P
= 0.0280 vs.
0.0483)。
【 結論 】
LOH患者における、グローミンによるテストステロン補充療法はEDおよびLOH症状のみではなくLUTS(特に排出障害)にも有効である。【 原著 】
Aging Male. 2010 Aug 26.Amano T, Imao T, Takemae K, Iwamoto T,
Nakanome M.
Department of Urology, Nagano Red Cross Hospital, Nagano,
Japan.続きを読む
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2010年05月02日