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更年期や性機能についての学術情報、最新研究などを紹介いたします。更年期や性機能についての学術情報、最新研究などを紹介いたします。

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  • 脂質プロフィル、体組成に対するテストステロンおよび成長ホルモン補充と運動療法併用の有用性

    2014年07月29日


    ■ 目的・方法
    アンドロポーズ(男性更年期)および加齢は内分泌異常と関連している。 成長ホルモン(GH)およびテストステロンは体の変化に対する適応に影響する幾つかのプロセスに重要な役割を果たしており、それゆえ常に機能している。 中年男性におけるrhGHおよびエナント酸テストステロン注射の体重、体組成、有酸素および無酸素運動および脂質に及ぼす影響を検討した。
    対象は45~60歳の男性14例である。 介入前および12週後に臨床検査を行った。 データはStatistica 9.1 softwareを用いて分析した。

    ■ 結果
    2要因反復測定 ANOVA は非脂肪容量 (η2=0.34),総体脂肪 (η2=0.79), 総コレステロール (η2=0.30), HDL-コレステロール (η2=0.31), LDL-コレステロールl (η2=0.42), 中性脂肪 (η2=0.28), T (η2=0.52), IGF (η2=0.47) およびGH (η2=0.63)に対し介入プログラムの有意な効果を示した。

    さらに ANOVA は最大酸素摂取量(η2=0.63), 無酸素閾値(η2=0.61) および最大仕事(η2=0.53)に対するGHおよびテストステロン療法の有意な効果を示した。

    ■ 結論
    脂質プロフィルはGH+テストステロン療法によって改善されるだけではなく、身体運動プログラムによっても改善される。 強化および持久力運動プラグラムだけでは身体容量および組成だけではなく無酸素および有酸素運動能にも有意な変化を起こさない。 一方GH=テストステロン療法はこれらの変化を有意に刺激する。

    ■ 原著
    Ann Agric Environ Med. 2014 Mar 31;21(1):156-60.
    Effects of growth hormone and testosterone therapy on aerobic and anaerobic fitness , body composition and lipoprotein profile in middle-aged men.
    Zając A, Wilk M, Socha T Maszczyk A, Chycki J.
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  • 睡眠異常とテストステロンの関係

    2014年07月28日


    ■ 目的
    血清テストステロン・レベルおよび正常および異常睡眠との間の関係に関する最近のデータおよびコンセプトについてレビューした。

    ■ 最近の知見
    日内リズムおよび睡眠生理の性差は部分的に性ホルモンの組織的活性化作用によるものである。 テストステロンは日内リズムおよびタイミングの統合に関わっているが睡眠の長さには関わっていない。 思春期のテストステロンの上昇は就眠時間を遅らせる。 テストステロンの日周変動はサーカディアンリズムおよび季節よりも睡眠に依存している。
    思春期の始まりは男性化の前に睡眠中のLHレベルの上昇( 3.7 U/l以上)により予知される。
    全睡眠遮断はテストステロンを下げるが、睡眠制限は前半の制限においてのみテストステロンを下げる。不眠からのテストステロンの回復は若齢齧歯類に比して高齢齧歯類において障害されている。
    閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)の男性において、低テストステロンはOSAそれ自体よりも肥満に関連しており、体重低下により改善するが持続的気道陽圧(CPAP)は十分改善しない。
    テストステロン療法は一過性にOSAの重度を悪化する。従いその使用は禁忌である。

    ■ サマリー
    肥満あるいは抑うつ等による二次性の性腺機能低下症の男性においてテストステロン療法は全般的な異常の改善に比して睡眠に対する有用性は期待できない。

    ■ 原著
    Curr Opin Endocrinol Diabetes Obes. 2014 Jun;21(3):239-43.
    The relationship between sleep disorders and testosterone.
    Wittert G.

     

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  • 長期テストステロン療法における前立腺癌発症率

    2014年07月18日


    ■ 目的
    テストステロン療法が前立腺癌(PC)のリスクを上げるというエビデンスはないが、長期的データは欠如している。 そこで長期間テストステロン療法を受けている性腺機能低下男性においてPCの頻度が増加するか否か調査した。

    ■ 方法
    3つの平行、前向き、継続、蓄積登録研究において1,023例の性腺機能低下男性がテストステロン療法を受けていた。 2つの研究は泌尿器専門医により行われ(2004年以降)、1つはアカデミックなアンドロロジー・センターにより行われた(1996年以降)。 治療は総テストステロン≤12.1 nmol/L (350 ng/dL)および性腺機能低下症が存在するときに行われた。
    調査期間の最高は17年(1996~2013)、中央値は5年である。 開始時の平均年齢は泌尿器科では58歳、アンドロロジーでは41歳であった。
    テストステロン療法はテストステロン・アンデカノエイト注射を12週間隔で行われた。 前立腺の治療前の検査および治療中のモニターが行われた。 前立腺生検はEAUガイドラインに沿って行われた。
    生検の陽性および陰性者の数を調査した。 PCの頻度および前立腺切除後の転帰を検討した。

    ■ 結果

    • 泌尿器科で行われた2つの研究で計11例のPCが診断され、発現率はそれぞれ2.3%および1.5%であった。10,000例あたりの年間の頻度はそれぞれ54.4および 30.7例である。
    • アンドロロジー・センターではPCは報告されなかった。
    • コントロール群がない登録デザインであるという限界性が存在する。

    ■ 結論
    テストステロン療法はPCのリスクを上げなかった。 テストステロン療法のガイドラインにそって適正に行われれば、テストステロン療法は性腺機能低下男性において安全である。

    ■ 原著
    J Urol. 2014 Jun 26. pii: S0022-5347(14)03885-3.
    Incidence of Prostate Cancer in Hypogonadal Men Receiving Testosterone Therapy: Observations from Five Year-median Follow-up of Three Registries.
    Haider A, Zitzmann M, Doros G, Isbarn H, Hammerer P, Yassin A

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  • テストステロン療法を受けている高齢男性の心筋梗塞リスク

    2014年07月18日


    ■ 目的
    心血管系に対するテストステロン補充療法の影響に関する最近の研究には異論がある。 テストステロンの筋注を受けている高齢男性集団における心筋梗塞リスクを調査した。

    ■ 方法
    メディケアの被保険者の5%のサンプルを用い、1997年1月から2005年12月31日の間に最低1回のテストステロン注射を受けた6,355例を同定した。  この集団を心筋梗塞予測スコアをベースにして19,065例のテストステロン非使用者と1:3でマッチさせた。 2005年12月31日またはメディケアの保険の喪失、健康維持機構への登録、心筋梗塞の経験あるいは死亡まで調査した。

    ■ 結果

    • 身体的および臨床的特性で調整したコックス回帰分析においてテストステロン療法使用者は心筋梗塞のリスク上昇と関連していなかった (HR = 0.84; 95% CI = 0.69-1.02)。
    • テストステロン療法の使用と心筋梗塞リスクの四分位群の間の関係に差異が認められた(P = 0.023)。
    • 心筋梗塞予知リスクの最高四分位群においてテストステロン療法は心筋梗塞リスクの低下と関連していたが(HR = 0.69; 95% CI =
      0.53-0.92)、第一群 (HR = 1.20; 95% CI = 0.88-1.67), 第二群 (HR = 0.94; 95% CI =
      0.69-1.30), および第三群 (HR = 0.78; 95% CI = 0.59-1.01)においては差異がなかった。

    ■ 結論
    テストステロンの筋注療法を受けた高齢男性は心筋梗塞リスクの上昇を発現しなかった。 高い心筋梗塞リスクを有する男性においてテストステロン使用は心筋梗塞に対して軽度に防御的に働いていた。

    ■ 原著
    Ann Pharmacother. 2014 Jul 2. pii: 1060028014539918.
    Risk of Myocardial Infarction in Older Men Receiving Testosterone Therapy.
    Baillargeon J, Urban RJ, Kuo YF, Ottenbacher KJ, Raji MA, Du F, Lin YL, Goodwin JS
    University of Texas Medical Branch, Galveston, TX, USA

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  • 脊損成人男性におけるアームクランク運動はテストステロンレベル、筋肉強度および体組成を改善する

    2014年07月15日


    ■ 目的
    慢性脊髄損傷(SCI)成人の生殖ホルモンレベルに対するアームクランク運動の影響を検討した。さらに筋肉強度および体組成に及ぼす影響を調査した。

    ■ 方法

    対象は第5胸椎レベル(T5)あるいはそれ以下の完全SCI成人男性17例である。 コンシールド法により対象を運動負荷群 (n = 9) あるいはコントロール群(n = 8) に無作為に割り付けた。 運動は1週間に3回、12週間のアームクランク運動プログラムで、内容は10~15分のウォーミングアップの後、主要部分としてアームクランク運度~時間は20~30分(3週毎に2分30秒増加)、心拍数予備能(HRR)50~65%の中程度の強度(開始時50%、3週毎に5%アップ~、最後にクーリングダウン5~10分からなる。
    FSH、LH、テストステロンおよびE2をELISA法におり測定した。 筋力として握力を、体組成としてウェスト周囲径(WC)を測定した。

    ■ 結果

    • トレーニングプログラム終了後、テストステロン・レベルは有意に上昇した(p = 0.0166;d = 1.14)。
    • 最大握力およびWCは有意に改善した。
    • テストステロンレベルとWCの間に有意な負相関が認められた(r =- 0.35; p = 0.0377)。

    ■ 結論
    アームクランク運動は脊損成人男性のテストステロン・レベルを増加した。さらに筋肉強度および体組成の有意な改善をもたらした。

    ■ 原著
    Int Braz J Urol. 2014 May-Jun;40(3):367-72.
    A short-term arm-crank exercise program improved testosterone deficiency in adults with chronic spinal cord injury.
    Rosety-Rodriguez M, Rosety I, Fornieles G, Rosety JM, Elosegui S, Rosety MA, Ordonez FJ.

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  • 1型糖尿病男性におけるテストステロン低下症

    2014年07月15日


    ■ 目的
    これまでの研究により2型糖尿病男性のテストステロン・レベルは低いことが明らかにされているが、1型糖尿病(T1DM)男性におけるデータは少ない。 T1DM男性の低テストステロンの発現率および素因について検討した。

    ■ 方法
    EDICにおける泌尿器症状に関する補助的研究であるUroEDIC (n=641)に参加したT1DMを有する男性を対象に断面調査を行った。

    EDIC:Epidemiology of Diabetes Interventions and Complications

    EDIC year 17/18のサンプルを用い総テストステロンを質量分析法にて、SHBGをELISA法にて測定した。 フリー・テストステロンは計算により求めた。 低テストステロンは総テストステロン <300 mg/dLと定義した。 多変量回帰モデルを用いてテストステロン・レベルに対する年齢、BMI、糖尿病治療およびコントロールに関連した因子を比較した。

    ■ 結果

    • 平均年齢は51歳、61例(9.5%)が T <300 mg/dLであった。
    • テストステロンの低下は肥満(p<0.01), 高齢(p<0.01) およびSHBG (p<0.001)の低下と有意に関連していた。
    • インスリンの用量はフリー・テストステロンと負に関連していた(p=0.02)。
    • 高血圧はテストステロンの低下とぎりぎりに有意に関連していた (p=0.05)。
    • 低テストステロンは腎症、末梢神経障害および自律神経障害パラメータと有意な関係が認められなかった。

    ■ 結論
    EDICコホートのT1DM男性のアンドロゲン欠乏症発現率は高くなかった。 この集団における低テストステロンと関連したリスク因子は一般集団と同様であった。

    ■ 原著
    J Clin Endocrinol Metab. 2014 Jul 11:jc20141317.
    PREVALENCE OF LOW TESTOSTERONE AND PREDISPOSING RISK FACTORS IN MEN WITH TYPE 1 DIABETES MELLITUS: FINDINGS FROM THE DCCT/EDIC.
    Holt SK, Lopushnyan N, Hotaling J, Sarma AV, Dunn RL, Cleary PA, Braffett BH, Gatcomb P, Martin C, Herman WH, Wessells H; the Diabetes Control and Complications Trial /Epidemiology of Diabetes Interventions and Complications Research Group.

    (さらに…)

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