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2006年03月30日
ひげを生やしたいのですが生えてきません。どうすれば生えてきますか?(25才未満・男性)
切実なご事情があるかと存じますが、次のような状況によって受け止め方や対処が異なるので、いちがいに申し上げる事ができません。
(1) 第二次性徴(声変わり、陰毛の発現、性器の発達など)が何らかの原因で生じない、あるいは不十分である場合。
(2) 正常に第二次性徴を遂げているが、遺伝要因などにより先天的に体毛が薄い場合。
(3) 元々は十分にあった体毛が、ストレスなど何らかの原因で脱毛して、その後、元に戻らない場合。(1)の場合は、直ちに専門医(内分泌内科や泌尿器科)を受診して検査を受けた上で、専門的な治療を行うべきです。お客様の年齢が18歳以上で、第二次性徴の出現に心配な状況がございましたら、ぜひ受診することを強くお勧め致します。ご希望のエリアで受診すべき専門医が判らない場合は、私どもが出来る範囲で検索してご案内致しますので、ご希望のエリアと併せてお問い合わせ下さいませ。
(2)の場合は、残念ながら状況を受け止めていただく事しか申し上げられません。例えば弊社製品の男性ホルモン製剤「グローミン」や「ヘヤーグロン」の副作用で陰毛やひげが濃くなるケースは考えられますが、お客様の年齢(25歳未満)が20歳前後であれば、一般に男性ホルモンの分泌が最も旺盛な時期であるはずで、この時期に過剰な男性ホルモンの投与を続けますと、不測の重大な副作用が心配されますので、お勧め出来ません。
(3)の場合は、お近くの皮膚科を受診して、ご相談することをお勧め致します。なお、施設・医師によっては(2)についてもご相談にのっていただける事があるかも知れませんので、お尋ねになってみてはいかがでしょうか。ただ、具体的にどの施設・医師であれば確実にお応えいただけるか、ということになりますと、恐れ入りますが私どもは今のところ存じ上げておりません。
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性腺機能低下症男性におけるテストステロン補充:閉塞性睡眠時無呼吸、呼吸ドライブ、および睡眠への影響
1985年06月30日
【 要旨 】
閉塞性睡眠時無呼吸症候群は主に男性で発生する。 換気機能に対するテストステロンの効果と、テストステロンが閉塞性無呼吸の発生に関与する可能性があるかどうかを判断するため、5人の性機能低下男性の覚醒時換気駆動研究と睡眠研究を実施した。
これらのアンドロゲン欠乏被験者は、治療を受けていない間と、6週間のテストステロン補充療法(2週間毎にテストステロンエナンテート200 mg 筋注)の両方で研究された。 低酸素換気ドライブは大幅に減少し、テストステロンオフ158 +/- 39(平均+/- SEM)からテストステロン治療時88 +/- 19(P値 0.05未満)になった。 高炭酸ガス換気ドライブはテストステロンで有意に変化しなかった。 閉塞性睡眠時無呼吸は1人の男性で発生し、テストステロン投与に関連して別の男性で著しく悪化した。 これらの被験者は両方とも、睡眠中の心不整脈の発生とヘマトクリットの大幅な増加に伴い、酸素飽和度の顕著な低下を示した。 残る3人の性腺機能低下症の男性は、テストステロンのオンまたはオフのいずれにおいても有意な睡眠時無呼吸を示さなかった。 テストステロン投与中、レム睡眠で費やされる睡眠時間の割合は14 +/- 3%から22 +/- 2%に増加した(P値 0.01未満)が、睡眠時無呼吸のエピソードはノンレム睡眠中に発生する傾向があった。
一部の性腺機能低下症の男性では、テストステロンの補充投与量が換気駆動に影響し、閉塞性睡眠時無呼吸を誘発または悪化させる可能性がある。閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、テストステロン療法の潜在的な合併症である(250語に省略)。
【 原著 】
Clin Endocrinol (Oxf). 1985 Jun;22(6):713-21.
Matsumoto AM, Sandblom RE, Schoene RB, Lee KA, Giblin EC, Pierson DJ, Bremner WJ.
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