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更年期や性機能についての学術情報、最新研究などを紹介いたします。更年期や性機能についての学術情報、最新研究などを紹介いたします。

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Category:加齢とQOLの低下・生活習慣病

  • 勃起不全強度に対するエストラジオールの上昇と低テストステロンの関連

    2013年05月21日


    【 目的 】
    勃起不全(ED)強度に対するエストラジオール(E2)の上昇と低テストステロン(T)の間の関連の影響を調査した。

    【 方法 】
    EDおよび正常、あるいはE2が上昇あるいは正常で低Tの男性614例を対象とした。 通常の検査に加え、総T、総E2、FSH、LHおよびプロラクチンの検査を行った。 正常Tかつ正常E2、低T、低TかつE2上昇およびE2上昇の4群間でIIEFスコアのQ3(勃起の到達)およびQ4(勃起の維持)ドメインを比較した。

    【 結果 】

    • 449(73.1%)例が正常Tかつ正常E2、110(17.9%)例が低T、36(5.9%)例が低TかつE2上昇および19(3.1%)例がE2上昇であった。
    • ED強度の上昇は低T、E2の上昇、低TかつE2上昇と有意に関連していた。
    • Q3およびQ4ドメインの平均は低TかつE2上昇群で、全ての単独群に比して有意に低かった。

    【 結論 】
    低Tが勃起不全に対して基本的に影響しているが、E2上昇の併発が付加的障害作用を有している。

    【 原著 】
    Asian J Androl. 2013 May 6.
    Impact of the association between elevated oestradiol and low testosterone levels on erectile dysfunction severity.
    El-Sakka AI.

    【 弊社コメント 】
    EDとE2(エストラジオール)の関連性については、これまであまり論じられていないと思います (野)。

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  • テストステロン補充療法はLOH男性の血中内皮前駆細胞数を増加する

    2013年05月16日


    【 目 的 】
    血管内皮前駆細胞(EPCs)は骨髄由来細胞より生まれ、内皮の再生に必要である。低EPCは内皮機能障害の独立した予測因子であり心血管イベントにつながる。
    最近の知見では、他のリスク因子のない性腺機能低下症状のある患者の血中前駆細胞(PCs)およびEPCsは少なく、EPCsの増殖および分化におけるテストステロンの役割が示されている。
    テストステロン補充療法(TRT)がLOHの男性において血中EPC数を増加するか否かを検討した。

    【 方 法 】
    対象は性腺機能低下症状を有する46例の男性(年齢40~73歳、平均58.3歳)および血中総テストステロン(TT) が350 ng/dL以下の男性29例である。経皮テストステロゲル(Androgel; 1% testosterone at 5 g/day)を12カ月間投与した。
    血中EPC数(単球10万当たり)はフローサイトメトリーにより計算した。

    【 結 果 】

    •  TRT前において、TTと血中EPCsの間に有意な関係はなかった。
    • TRT前のEPCs数(9.5 ± 6.2)に比して、TRT施行後3カ月(16.6 ± 11.1, p = 0.027), 6 カ月(20.3 ± 15.3, p = 0.006)および12 カ月(27.2 ± 15.5, p = 0.017)のEPCs数は有意に高かった。

    【 結 論 】
    TRTは血中EPCs数を増加し、性腺機能低下男性の内皮機能に対するTRTの有用性が示された。

    【 原 著 】
    Andrology. 2013 May 8.
    Testosterone replacement therapy can increase circulating endothelial progenitor cell number in men with late onset hypogonadism.
    Liao CH, Wu YN, Lin FY, Tsai WK, Liu SP, Chiang HS.
    Division of Urology, Department of Surgery, Cardinal Tien Hospital and School of Medicine, Fu Jen Catholic University, Taipei, Taiwan

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  • 下部尿路症状患者に対するテストステロン単独療法

    2013年05月15日


    【 目 的 】
    前立腺肥大症(BPH)の治療を行なわず、下部尿路症状(LUTS)のある患者に対するテストステロン補充療法(TRT)の実際的効果を検討した。

    【 方 法 】
    テストステロン・アンデカノエイト100㎎/3カ月筋注によるTRTを1年以上受けている246例について検討した。このうち17例が中等度のLUTSで、最大尿流速度10 ml/sであったが、TRT期間中BPHの治療を受けていなかった(他の229例はBPHの治療を受けていた)。PSA、IPSSおよび尿流速の変化をTRT前後で計測した。

    【 結 果 】

    • 1年間のTRT後、PSAには変化なかった(p=0.078)。
    • BPH治療群(n=229)と比較して、BPH非治療群の開始時の前立腺に関する検査値、前立腺容積、IPSS、最大尿流率、排尿量およびPSAには差がなかったが、残尿量の中央値はBPH非治療群で高かった(21 ml vs. 10 ml)。
    • 1年間のTRT後、BPH非治療群において、総IPSSスコア、蓄尿および排尿スコアの両者は有意に減少した。一方最大尿流率および残尿量には変化がなかった。
    • 調査期間15ヶ月間(中央値)中、尿閉、BPHに関連した手術、あるいは尿路感染症による入院はなかった。

    【 結 論 】
    中等度のLUTSおよび相対的に最大尿流率が保たれたBPH非治療患者に対する1年以上のTRTは蓄尿および排尿症状を改善し、BPHの進展およびPSAの上昇は見られなかった。

    【 原 著 】
    World J Mens Health. 2013 Apr;31(1):47-52. Epub 2013 Apr 23.
    Testosterone replacement alone for testosterone deficiency syndrome improves moderate lower urinary tract symptoms: one year follow-up.
    Ko YH, Moon du G, Moon KH.
    Department of Urology, Yeungnam University College of Medicine, Daegu, Korea.

     

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  • 日本人男性において低遊離テストステロンは筋肉喪失と関連する

    2013年05月15日


    【 目 的 】
    日本人男性におけるテストステロンと筋肉量の縦断的関係を調査した。 1997~2010の間、2年に1回の高齢者の縦断研究に参加した957例の地域住民男性からデータを収集した。 開始時およびその後の調査において四肢の筋肉容量(AMM)をDEXAにて測定した。 サルコペニアのカットオフ値は骨格筋指数、AMM/身長(2)< 6.87 kg/m(2)と定義した。 総テストステロン(TT)および遊離テス
    トステロン(FT)はRIAにて測定した。 計算FT(cFT)はアルブミン、TTおよびSHBGより求めた。 4,187 あるいは2,010累積データポイントのデータを解析した。

    【 結 果 】
    ・ 低TTはサルコペニアと関連しなかった。

    ・ 低cFT (OR = 2.14, 95% CIl: 1.06-4.33) および低FT (OR= 1.83, 95% CI:1.04-3.22)はサルコペニアと関連していた。

    【 結 論 】
    低FTは日本人男性の筋肉喪失リスクの予測因子となると思われる。

    【 原 著 】
    Sci Rep. 2013 May 10;3:1818. doi: 10.1038/srep01818.
    Relationship between Low Free Testosterone Levels and Loss of Muscle Mass.
    Yuki A, Otsuka R, Kozakai R, Kitamura I, Okura T, Ando F, Shimokata H.
    Department for Development of Preventive Medicine, National Center for Geriatrics and Gerontology, Japan.

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  • 性ホルモンと筋肉の脆弱化

    2013年05月14日


    【 概 要 】
    ヒトの老化は内分泌機能の低下を伴っており、性ホルモンの産生低下が特徴である。 現在の研究結果は低性ホルモンがサルコペニアおよび筋肉の脆弱化の機序のキーとなっていることを示している。 欧州の大規模研究プロジェクトMYOAGEにおいて、筋肉量および機能の年齢に関連した喪失の原因として性ホルモン、テストステロンおよびエストロゲンの役割がさらに研究されている。

    女性のHRTは加齢に関連した筋肉の喪失、速筋機能(パワー)の喪失および骨格筋における脂肪の蓄積を抑える。 さらに、HRTは抵抗運動後の骨格筋の蛋白合成率を高め、骨格筋および腱、両者の結合組織にアナエロビック効果を有し、マトリック構造および機械的特性に影響している。

    HRTは細胞骨格、細胞マトリックス蛋白等の遺伝子発現に影響し、IGF-Iに対する刺激作用およびIL-6およびアディポカイン調整における役割を有している。

    血中ホルモンレベルは低いが、閉経女性は骨格筋において局所的高濃度のステロイド合成酵素を持っている。

    【 原 著 】
    Biogerontology. 2013 May 1.
    Sex hormones and skeletal muscle weakness.
    Sipila S, Narici M, Kjaer M, Pollanen E, Atkinson RA, Hansen M, Kovanen V.
    Gerontology Research Centre, Department of Health Sciences, University of Jyvaskyla, Jyvaskyla, Finland

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  • 大量のエアロビクス運動は性機能、テストステロン、体重、ウェスト周囲径および脂肪量を著明に改善する

    2013年05月13日


    【 目 的 】
    肥満男性の性機能、テストステロン、下部尿路症状(LUTS)、内皮機能およびQOLに対する少量(LV)および大量(HV)の中等度運動の影響を検討した。

    【 調査項目 】
    開始時および24週後に以下の測定を行った。体重、ウェスト周囲径(WC)、体組成、IIEF-5、IPSSスコア、SF-36スコア、血清テストステロン、SHBG、血糖、インスリンおよび脂質、および内皮機能(反応性充血指数[RHI] using finger plethysmography)。

    反応性充血指数:RHI
    血流依存性血管拡張反応検査の一種。 両手の指先の爪の下の血管を15分ほど観察することにより、血管内皮細胞の働きを検知する。

    【 方 法 】
    90例の肥満(BMI>27.5kg/m2 , WC>90cm)、および座りがちな生活スタイル(運動 80分/週)のアジア人男性(平均年齢43.6、レンジ30~60)に対して1日必要カロリーより400kcal少ない食事療法および中等度の運動をLV(<150分/週) あるいは HV(200~300分/週)(n=45 each)のいずれかを無作為に24週間処方した。75例の男性(83.3%)が試験を完了した。

    【 結 果 】

    • 週間運動量はHV群 236±9分で、LV群105±9分より多かった。
    • HV群はLV群よりIIEFスコアおよびテストステロンが有意に増加し、体重、WCおよび脂肪量が有意に減少した。すなわち、IIEFスコアが2.6±0.5points vs 1.8±0.5points、テストステロンが 2.06±0.46nmol/L vs 0.79±0.46nmol/L、体重が-5.9±0.7kg, -6.2% vs -2.9±0.7kg, -3.0% 、WCが-4.9±0.8cm, -4.9% vs -2.7±0.7cm, -2.5% および脂肪量が-4.7±1.0kg, -14.5% vs  -1.1±0.8kg, -3.2%であった。
    • IPSSおよびSF-36スコアおよびRHIの改善は、両群で同様であった。

    【 結 論 】
    中等度の大量のエアロビクス運動(週200分以上)は少量の運動より性機能、テストステロン、体重、WCおよび脂肪量を著明に改善する。

    【 原 著 】
    J Sex Med. 2013 May 1. doi: 10.1111/jsm.12154.
    Comparing Effects of Low- and High-Volume Moderate-Intensity Exercise on Sexual Function and Testosterone in Obese Men.
    Khoo J, Tian HH, Tan B, Chew K, Ng CS, Leong D, Teo RC, Chen RY.
    Department of Endocrinology, Changi General Hospital, Singapore, Singapore.

     

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  • 2型糖尿病男性の性機能およびQOLに対するテストステロン補充療法

    2013年04月25日


    【 目 的 】
    2型糖尿病男性では性機能障害、特に勃起不全(ED)が多く認められる。性腺機能低下症の発現率も糖尿病男性では高く、低テストステロンが性機能障害と関連し、EDに対する経口療法の反応性を減じている。
    長時間作用型テストステロンアンデカノエイト(TU)によるテストステロン補充療法の性機能、ムードおよびQOLに対する効果をプラセボと比較検討した。試験は30週間にわたって行い、さらに52週オープンラベルにてフォローした。

    【 方 法 】
    対象として一般診療所の総テストステロン12nmol/L以下または遊離テストステロン250pmol/L以下の男性糖尿病患者211例をスリーニングした。 2型糖尿病および性腺機能低下男性199例にてニ重盲検プラセボ比較試験を行い、TU1000mgまたはプラセボを30週間投与し、さらに52週オープンラベルにてフォローした。
    一次評価項目としてIIEFによる性機能の調査を行い、二次評価項目としてAMS、Hospital
    Anxiety and Depression Scale、 および Global Efficacy Questionを用い、ムードおよび自己報告QOLの調査を行った。

    【 結 果 】

    • テストステロン補充療法は6週後より有用性が認められ、30週後の評価で性機能の全ドメインを改善した(勃起機能, P=0.005; 性交満足度, P=0.015; 性欲, P=0.001; 全体的満足度, P=0.05; およびオーガズム, P=0.04)。
    • AMSスコアの改善は抑うつのない男性有意であり(P=0.02)、ベースラインでの抑うつの存在は性機能および精神的スコアの反応の著明な減少と関連していた。
    • 性機能の全反応は18カ月まで有意にな改善が続き勃起機能スコアがベースラインより4.31改善した。
    • PDE5阻害剤使用の35例の小集団においてはニ重盲検フェースでは変化が認められなかったが、52週のオープンフェーズで勃起機能の改善が認められた。
    • 治療が健康を改善したと感じたのは30週後TU群48%に対してプラセボ群17%で、オープンラベルによる治療後は70%に達した。
    • 肥満が少ないおよび高齢の患者はテストステロン療法に対する反応が良好であった。
    • 有意な有害事象はなかった。

    【 結 論 】
    TUはIIEFの全ドメインおよび患者報告QOLを改善し、52週のオープンラベルでの延長後さらに有意に改善した。 改善は肥満の無い患者および抑うつのない患者で顕著であった。

    【 原 著 】
    J Sex Med. 2013 Apr 3. doi: 10.1111/jsm.12146.
    Testosterone Replacement Therapy with Long-Acting Testosterone Undecanoate Improves Sexual Function and Quality-of-Life Parameters vs. Placebo in a Population of Men with Type 2 Diabetes.
    Hackett G, Cole N, Bhartia M, Kennedy D, Raju J, Wilkinson P.
    Good Hope Hospital, Sutton Coldfield, UK.

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    カテゴリマーク男性ホルモン
    (アンドロゲン・テストステロン)

    男性ホルモン(アンドロゲン・ テストステロン)

    テストステロンの変化は積極的行動に対する勝利の影響に介在する

    2013年04月19日


    【 目的 ・ 方法 】
    テストステロンは競争の中で上昇し、勝者は敗者に比してその上昇が維持される。 この神経内分泌学的反応は将来の支配的行動に影響する事が理論的モデルにより提唱されている。 動物モデルの研究ではこのモデルが支持されるが、ヒトの社会的行動に適用できるというエビデンスは少ない。
    今回の研究は、勝利あるいは敗北の経験を無作為に得た男性および女性において、その後の積極的な行動をバリデートした行動評価法により測定した。

    【 結 果 】

    • 男性において勝者は敗者に比してテストステロンが上昇したが、女性では異なっていた。
    • より重要な事は、男性では競合によるテストステロンの反応性が競合後の積極的な行動に対する勝利の効果をメディエイトする事である。 しかし女性ではこのような事はなかった。

    【 考 察 】
    現在の研究の限界(ステータスの影響の可能性)、また積極的な行動に対するテストステロンの影響に関する神経学的機序について議論した。

    【 原 著 】
    Psychoneuroendocrinology. 2013 Apr 12.
    Changes in testosterone mediate the effect of winning on subsequent aggressive behaviour.
    Carre JM, Campbell JA, Lozoya E, Goetz SM, Welker KM.
    Wayne State University, United States.

     

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