-
不妊男性において、血清亜鉛、セレニウムおよびテストステロンの間に関係が認められる
2013年05月22日
【 目的・方法 】
近年、男性の不妊が増加しているが、原因は多くの因子が関与している。亜鉛およびセレニウム等のいくつかの微量元素が生殖に関与している事が観察されている。
Nnewiの不妊クリニックを受診している男性不妊患者における血清亜鉛、セレニウムおよびテストステロンを測定した。対象は年齢25歳から55歳の男性不妊患者50例および対照として正常な健康男性20例である。亜鉛およびセレニウムは原子吸光法にて、テストステロンは酵素免疫法にて測定した。【 結果 】
- 2群間で平均亜鉛、セレニウムおよびテストステロンに有意な差異が認められた。
- 不妊男性患者において、亜鉛とセレニウムの間に強い正相関が、テストステロンと亜鉛の間に強い負の相関が、およびテストステロンとセレニウムの間に強い正相関が認められた。
【 結論 】
不妊男性において、血清亜鉛、セレニウムおよびテストステロンの間に関係が認められる。不妊男性の治療にあたってはこれらのパラメータの検討が必要である。【 原著 】
Afr J Med Med Sci. 2012 Dec;41 Suppl:51-4.
Relationship between serum levels of testosterone, zinc and selenium in infertile males attending fertility clinic in Nnewi, south east Nigeria.
Oluboyo AO, Adijeh RU, Onyenekwe CC, Oluboyo BO, Mbaeri TC, Odiegwu CN, Chukwuma GO, Onwuasoanya UF.
Department of Medical Laboratory Science, Faculty of Health Sciences and Technology, College of Medicine, Nnamdi Azikiwe University, Nnewi Campus, Anambra State, Nigeria.続きを読む