大東製薬工業公式BLOG

更年期や性機能についての学術情報、最新研究などを紹介いたします。更年期や性機能についての学術情報、最新研究などを紹介いたします。

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Category:グローミン

  • グローミンの臨床研究が稲田賞を受賞

    2008年07月14日


    弊社のテストステロン軟膏「グローミン」は、2003年10月から聖マリアンナ医大・泌尿器科の岩本晃明教授(当時)の研究チームで臨床研究が始められ、既にいくつかの学会で発表と論文掲載がされて来ました。

    グローミンの弊社HP

    グローミンに関する、これまでの学術発表

    このほど、泌尿器科紀要誌に投稿・掲載された、グローミンの臨床研究に関する論文に対して、代表執筆者の長野赤十字病院・第二泌尿器科部長・天野俊康先生が、泌尿器科紀要誌の稲田賞を受賞される事になりました。7月26日・17時より京都(芝蘭会館別館)で授賞式と講演会がある予定です。

    また、インパクトファクター4.7を誇る、J Sex Med. 2007 Dec 18 に掲載された論文は、Pub Medで参照できます。

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  • 「お取り寄せ相談薬局」のご案内

    2008年02月12日


    お客様各位

    いつも弊社製品のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。

    さて、弊社製品のご購入におかれましては、これまで最寄りの製品取扱施設のご案内が十分に出来ておらず、ご不便をおかけ致しております。私どもの力が至らず申し訳ございません。

    また、第1類医薬品(弊社製品の場合、「トノスグローミン」)に対するインターネット販売をはじめとする全ての通信販売は、既に可決成立した薬事法改正を踏まえ、平成21年6月までに指定される日から、法的根拠をもって禁止されます。

    さらには、上記の日より、第1類医薬品は薬剤師による対面販売と、店頭における医薬品情報の提供が義務となります。そのため、薬剤師がいない業態の店舗(薬種商など)では、第1類医薬品の小売販売が出来なくなります。

    そのため、弊社製品のご購入にあたり、今後ますますお客様にご不便をおかけすることが懸念されます。

    そこで、法の趣旨(医薬品の適正使用に向けた販売方法)と、お客様の利便性(最寄りの薬局での購入)の両立をめざして、このほど流通関係者のお力添えを賜り、「お取り寄せ相談薬局」を始めることに致しました。

    これは、弊社にメールでご希望の製品と、購入希望の地域(市区町村名など)を送信戴きますと、通常は弊社が製品取扱施設を検索してご案内致しますが、ご希望の地域に製品取扱施設が無い場合に、弊社製品を取り寄せ対応で小売販売して下さる薬局を検索して、弊社がお客様にメールでご案内し、お客様のご意向を踏まえてお取り寄せの手配を承るものです。

    未だ対応できる製品と地域は限られておりますが、お客様のご不便を少しでも解消できれば幸いに存じます。
    詳しくは、こちらの弊社HPをご参照下さいませ。今後も変わらぬお引き立てほど謹んでお願い申し上げます。

    大東製薬工業株式会社
    代表取締役社長 福井厚義 拝

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  • 加齢男性性腺機能低下症候群 – LOH症候群 – 診療の手引き

    2007年02月24日


    【タイトル】
    加齢男性性腺機能低下症候群 -LOH症候群- 診療の手引き

    日本泌尿器科学会 公認
    日本Men’s Health医学会 公認

    [ 男性ホルモン低下による 男性更年期障害、ED、心身症などの診療マニュアル ]

    LOH症候群診療の手引き.jpg【編集】
    日本泌尿器科学会/日本Men’s Health医学会
    「LOH症候群診療ガイドライン」検討ワーキング委員会

    【ISBN】
    ISBN978-4-8407-3664-0

     

     

    【弊社コメント】

    男性にも女性と同様に更年期があり、男性の中には様々な不定愁訴に襲われる人がいます。
    以前は医師の間で認識が広まっておらず、診断と治療のガイドラインも無い中で医療の受け皿が乏しく、ごく一部の有志の医師によって取り組まれて来ましたが、近年は様々なメディアが「男性更年期障害」という表現で取り上げた事により、一般的な認知が広がりました。

    しかしながら、診療マニュアルも無く対応が整う前に急に一般の認知が広まったものですから、男性更年期障害を主訴とする患者さんが続々と受診するなか、医療現場では様々な戸惑いがあったようです。

    例えば、うつ病のように直ちに精神科を受診すべき人をいかに見分けるべきか、男性ホルモンの補充を行うための判断基準をどうするか、患者様にメリットとリスクをいかに説明すべきか…と、直面する問題と課題は多岐に及びますし、それぞれに学術的な根拠をもって対処しようとすれば、自ずと研究・調査すべき仕事は膨大になります。

    定義や表現ひとつ取っても様々な議論があったようですが、「PADAM」という表現を経て、最終的に「LOH(late-onset hypogonadism:ロー/加齢男性性腺機能低下症候群)」と名づけられ、このほど根拠にもとづく最も合理的な「診療マニュアル」にまとめられました。それが本著になると思われます。

    なお、本著の中で弊社製品のテストステロン軟膏「グローミン」がART(男性ホルモン補充療法)の選択肢の一つに採用されました。

    loh_text.jpg

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  • blogimage

    カテゴリマーク男性ホルモン
    (アンドロゲン・テストステロン)

    男性ホルモン(アンドロゲン・ テストステロン)

    テストステロン・ゲルの単回投与で女性の性活動を改善できる

    2007年02月03日


    【目的】
    これまでに、いくつかの研究が卵巣摘出あるいは閉経後の女性において、血中テストステロンの上昇が性機能および性欲を改善する事を示してきた。しかしながら、毎日のテストステロンの上昇による副作用が、この治療法の一般化に疑問を投げかけている。
    テストステロンの舌下投与は15分後にテストステロン濃度がピークに達し、90分以内に基の値に戻る。
    テストステロンのピーク到達3-4時間後に、性的感覚および性欲の上昇が報告されている。
    そこで、低活動性性欲異常症(HSDD)の女性において性交を行う4-8時間前にテストステロンの単回投与を行い、慢性投与で見られる副作用なしで性欲の上昇が得られるかを検討した。

    【方法】
    デザイン:無作為二重盲検クロスオーバー試験。
    対象:HSDDの閉経前の女性。
    投与方法:1カ月の間、週2回、性交前に供与されたテストステロンゲルまたは同様のプラセボーの投与を行った。次の月に実薬またはプラセボーを交換した。
    調査:患者が評価を行う”Arizona Sexual Experiences Scale”および医師が評価を行う”Sexual Function Questionnaire (SFQ-V1)”を用いた。

    【結果】
    ・10例の患者が試験を完了した。
    ・自己診断のアリゾナの5項目に関して、”How easily are you aroused?” がテストステロン・ゲルでプラセボーに比して有意に改善した( P = 0.03)。
    ・医師評価の SFQ-V1の “arousal-sensation” でも同様の傾向が認められた。

    【結論】
    性交前、必要に応じたテストステロン・ゲルの投与は性欲に関して効果が認められた。用量、投与のタイムスケジュールに関してさらに研究が必要である。

    【原著】
    J Sex Med. 2007 Jan;4(1):204-8.
    Transdermal Testosterone Gel prn Application for Hypoactive Sexual Desire Disorder in Premenopausal Women: A Controlled Pilot Study of the Effects on the Arizona Sexual Experiences Scale for Females and Sexual Function Questionnaire.
    Chudakov B, J Sex Med. 2007 Jan;4(1):204-8.
    Faculty of Health Sciences, Ben Gurion University of the Negev, Beer-Sheba, Israel.

     

    【弊社コメント】
    女性の性機能障害(性欲障害)に対するテストステロンの単回投与により、「テストステロンのピーク到達3~4時間後に、性的感覚および性欲の上昇が報告」とのことですが、女性の性機能障害に対して単回投与であれば連続使用にともなうリスクを最少化しながら望ましい効果が得られる事が期待されるため、弊社のテストステロン・クリーム「グローミン」でも同様の有用性が期待できると考えられます。
    グローミン塗布後の健常男性での血中プロファイルによれば、塗布後1~2時間でピークを迎えますので、女性も同様の動態であれば、塗布後4~6時間後に性的感覚および性欲の上昇が認められるのかも知れません。
    また、女性に対するテストステロンの連続的な投与については様々なリスクが指摘されており、全般的に消極的な雰囲気を感じておりますが、頓用の単回投与でも有効であるなら、積極的にご利用いただける事が期待されます。
    現状では「グローミン」をこのような目的でご使用いただく事をお勧めできませんが、今後の臨床研究を通じて根拠(エビデンス)を整備したいと考えています。

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