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Tag:男性

  • NHK(Eテレ)きょうの健康: 男性の更年期障害~LOH症候群~「見逃さないで 男性ホルモンの低下」

    2012年10月24日


    平成24年(2012年)10月23日と24日にNHK(Eテレ)「きょうの健康」で、男性の更年期障害~LOH症候群~見逃さないで 男性ホルモンの低下」(23日)「これで改善!治療と日常生活」(24日)と題したLOH症候群に関する放送がありました。

    24日の放送「LOH症候群の治療」の中で、「男性ホルモン(テストステロン)軟こう」も選択肢の一つとして紹介されました。

    男性ホルモンを補充する、テストステロン軟膏(クリームタイプ)の「グローミン」は、全国210施設(H24.10月末現在)の病院・クリニック・診療所で臨床応用されており、約1万2千店の薬局で、お取り寄せ出来ます。

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    カテゴリマーク男性ホルモン
    (アンドロゲン・テストステロン)

    男性ホルモン(アンドロゲン・ テストステロン)

    男性は性的活動中にテストステロンが大きく上昇する

    2011年01月17日


    【 目的および方法 】テスト
    脊椎動物は一般的に新しい交配パートナーの出現のような性的刺激に反応してテストステロンが上昇する。  幾つかのヒトでの研究もエロティックなムービーの視聴による男性におけるテストステロンの上昇を認めているが、性交あるいはマスターベーション中のテストステロンの変化に関しては結果が様々である。 小規模、非自然な実験的環境および侵襲的テクニックがその原因と思われる。
    今回、大きな米国のセックス・クラブにおける性行為(sexual
    behavior)中の観客(n= 26)と参加者(n
    =18)の男性の唾液中テストステロンを検討した。 今回の研究はこれまで報告された研究よりも規模が大きく、サンプル採取の侵襲が少なく、自然な環境である。 被験者の年齢は平均40歳、11:00
    pm から2:10
    amに実施した。

    【 結 果 】

    • 予想どおり、セックス・クラブを訪れた男性のテストステロンは36%上昇した。
      性行為(sexual behavior)参加者の上昇は76%と観客の11%より有意に高かった。
    • 予想に反して、男性のテストステロンの変化は年齢と関連していなかった。

    【 結 論 】
    この結果はこれまでに脊椎動物で明らかにされた性的刺激によるテストステロン上昇の報告と一致している。 しかしまた、性行為(sexual
    behavior)参加者のテストステロン上昇がより強かったことから実験環境の重要性が指摘される。

    【 原 著 】
    Arch Sex Behav. 2010 Dec 17.
    Salivary Testosterone
    Levels in Men at a U.S. Sex Club.

    Escasa MJ, Casey JF, Gray PB.
    Department
    of Anthropology, University of Nevada, Las Vegas, USA.

    【 弊社コメント 】
    体内のテストステロン・レベルは刻々と変化すると言われていますが、性行為の前後という短時間の内に、最大で1.8倍近くに分泌レベルが上昇する場合があるという報告です。 また、性的刺激にともなう興奮度はもとより、環境にともなう様々なストレス要因によって、上昇の程度が人により異なることや、なるべく自然な環境下で正確な分泌レベルの上昇を測定することが困難なのは、仕方ないことかも知れません。
    いずれにせよ、健常男性がストレスが無く精神的に解放された環境下で興奮度の強い性行為を行えば、短時間の内にテストステロンの分泌がそれなりに高まることが言えそうです。 (福)

     

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    カテゴリマーク男性ホルモン
    (アンドロゲン・テストステロン)

    男性ホルモン(アンドロゲン・ テストステロン)

    高いテストステロン・レベルは損害を招く高いリスクに対する積極性と関連する

    2011年01月12日


    【 目 的 】
    性ステロイド・レベルと心拍数変動(HRV)の関係を調査した。

    【 方 法 】
    対象は心機能検査のため受診した男性114例(平均年齢(46.6±11.3)。 LH、総テストステロン(TT)、遊離テストステロン、エストラジオール(E2)およびDHEA-Sの測定を行った。 HRVは24時間ホルター心電計により測定した。 性ステロイド・レベルとHRVの関連性を3段階の年齢群別(20-39
    ; 40-59 ; >60 )に解析した。

    【 結 果 】

    • 被験者全員が正常な生化学的検査値あであり、3年齢群は同様な身体計測値であった。
    • 性ステロイドは、DHEA-Sのみが年齢群間で有意な差があり(p=0.026)、
      加齢とともに低下していた。
    • HRVの解析において、全副交感神経活性は年齢とともに低下したが ( HFn, pNN50, および rMSDD:
      p=0.001, p=0.000, and p=0.000 )、交感神経活性の中でLF/HFのみは年齢と共に上昇した(p=0.000)。
    • 年齢およびウェスト周囲径をコントロールした部分相関分析において、TTおよびDHEA-SはHFn(副交感神経因子)とポジティブに相関し、交感神経パラメータであるLF/HF24時間および総交感神経指数(GSI)とネガティブに相関した。
    • 血清E2は副交感神経パラメータrMSSDとネガティブに相関し、LF/HF24時間および総交感神経指数とポジティブに相関した。
    • 性ステロイドの中でDHEA-Sが最も自律神経機能パラメータと相関していた。

    【 結 論 】
    男性において、身体計測値とは独立して、アンドロゲンと副交感神経活性およびエストラジオールと交感神経活性はポジティブに相関していた。

    【 原 著 】
    Turk Kardiyol Dern Ars. 2010 Oct;38(7):459-65.
    The relationship between serum sex steroid levels and heart rate variability parameters in males and the effect of age.
    Doğru MT, Başar MM, Yuvanç E, Simşek V, Sahin O.
    Department of Cardiology, Medicine Faculty of Kırıkkale University, Kırıkkale, Turkey.

    【 弊社注釈 】
    心拍数変動
    糖尿病では自律神経の障害がよくみられることが知られており、下痢や便秘を繰り返す、立ちくらみが起きる、といったことが見られます。
    心臓は規則正しく脈を打っていますが、この心拍には健康な方でもゆらぎがあり、心拍数変動と呼びます。
    心拍数変動は自律神経の障害があると少なくなるため、心電図の検査を利用してこの心拍数変動を測定し自律神経の機能の障害を調べることが出来ます。 この検査がR-R間隔検査(心拍数変動検査)です。

    • MeanNN (NN間隔平均)

    テスト期間中の全拍動間隔値を平均したもの。 NN平均値は、1/1000秒単位で測定される。

    • SDNN (NN間隔標準偏差値)

    NN間の標準偏差であり、NN間隔の分散の平方根である。

    • RMS-SD (隣接NN間隔標準偏差)

    連続して隣接するNN間隔の標準偏差で、隣接NN間隔の分散の平均の平方根である。
    これは、短時間NN間隔記録における心拍の高周波帯における変動、つまり副交感神経系による心臓の調節機能を判断するものである。

    • pNN50 (隣接するNN間隔の差が50msを超える比率)
    • LF(低周波)

    0.004~0.15Hzの周波数帯のパワースペクトル。 この値は、交感神経と副交感神経の両方の活動を反映する。 これは、一般的に長時間記録における交感神経活動を示す強力な指標である。
    この周波数帯に対する副交感神経の影響は、呼吸数が1分間に9回(周波数0.15Hz)以下の深呼吸をしている間LFに現れる。

    • HF(高周波)

    0.15~0.4Hzの周波帯のパワースペクトル。 この値は、副交感神経(迷走神経)の活動を反映する。

    • LF/HF比

    LF(低周波)とHF(高周波)のパワーの比率。 この値は、交感神経と副交感神経の全体のバランスを表す。 数値が高いと交感神経優位を、低い場合は副交感神経優位を示す。

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  • 2型糖尿病とテストステロンの関連性に関するメタ解析

    2010年10月28日


    【 目的 】
    幾つかの研究は2型糖尿病(T2DM)が男性の性腺機能低下症と関連している事を示している。よく知られている関連にも関わらず、T2DMにおけるテストステロン補充療法(TRT)の役割は完全には明らかにされていない。
    この研究の目的は、公表されているプロスペクティブおよび断面的研究のメタ解析によりアンドロゲン・レベルとT2DMの関係を総合的に解析する事である。加えて公表されている無作為臨床試験(RCT)におけるTRTのメタボリックな効果をメタ解析した。

    【 方法 】
    「testosterone」、「type 2 diabetes mellitus」 および 「males」 というキーワードによるMedlne調査を行った。742の論文が該当し、このうち37が研究論文であった。28は断面的研究、5は長期的研究そして3は介入試験であった。さらに未公表のRCTが http://www.clinicaltrials.govより得られた。

    【 結果 】

    • T2DM患者は非糖尿病者より有意に低い血清テストステロン・レベルを示した。勃起不全のある患者、ない患者に分けて分析した場合も同様の結果であった。
    • メタ回帰分析ではテストステロンを加齢は上昇し、肥満は下降した。
    • しかし、多変量回帰モデルにおいて年齢およびBMIで調整後もT2DMは已然として低総テストステロンと関連していた(adjusted r = -0.568; p<0.0001)。
    • 長期的研究の分析では、糖尿病を発症した患者群のベースラインの総テストステロンはコントロール群に比して有意に低かった
      (HR= -2.08[-3.57;-0.59]; p < 0.001)。
    • RCTの結果を総合するとTRTは空腹時血糖、HbA1c、脂肪マスおよびトリグリセリドを有意に減少した。総コレステロール、HDL-C、血圧およびBMIには有意な差異が認められなかった。

    【 結論 】
    断面的研究のメタ解析はT2DMが独立して男性性腺機能低下と関連している事を示している。RCTは少ないがTRTはT2DM患者の糖代謝のコントロールを脂肪マスと同様に改善すると思われる。

    【 原著 】
    Int J Androl. 2011 Dec;34(6 Pt 1):528-40. doi: 10.1111/j.1365-2605.2010.01117.x. Epub 2010 Oct 24.

    Type 2 diabetes mellitus and testosterone: a meta-analysis study.

    Corona G, Monami M, Rastrelli G, Aversa A, Sforza A,
    Lenzi A, Forti G, Mannucci E, Maggi M.
    Andrology Unit and Endocrinology,
    Department of Clinical Physiopathology, University of Florence, Italy.

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  • 女性のHRTにテストステロン(男性ホルモン)の併用

    2009年08月06日


    2009年(平成21年)8月6日の読売新聞「医療ルネッサンス」で、「女性へ男性ホルモン併用」として女性ホルモン補充療法に少量のテストステロンを併用する取り組みが紹介されました。

    グローミン」は、テストステロンを配合したクリームタイプの軟膏剤(第1類医薬品)で、経皮吸収により少量ずつ、天然型のテストステロンを補充できます。

    これは、OTCでありながら本邦で承認された現状の医療用テストステロン製剤にないメリットです。

    低用量で非侵襲的な経皮吸収ですから、高用量にともなうリスクや、肝臓に負担をかけるリスクが少ないうえ、短時間ながら着実に血中テストステロン値を上昇させるエビデンスがありますので、自ずと従前の男性ホルモン剤よりも安心感があります。

    マイルドな効果と高い安全性が期待されることから、幅広い領域の医師から臨床応用をいただいており、冒頭の記事にあるHRTの少量テストステロン併用にも、「グローミン」をご使用いただいております。

    ・泌尿器科 (LOH症候群、LOHと合併した下部尿路症状やED治療、女性の性欲障害)
    ・ 産婦人科 (女性更年期障害不妊治療におけるテストステロン併用療法)
    ・小児科 (内分泌系疾患・尿道下裂の治療における補充)
    ・ 一般内科・心療内科 (LOH症候群
    ・ アンチエイジング外来の各種クリニック
    ・ 内分泌内科 (糖尿病、メタボリックシンドローム
    ・ GID(FTM)のホルモン療法
    ・整形外科、リバリリテーション科、皮膚科、歯科、動物医

     

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  • アンドロテスト: 性機能障害をともなう男性における性腺機能低下症の問診票の検討

    2009年04月16日


    【目的】
    性機能障害患者における低テストステロン症(総テストステロン< 300 ng/dL)として定義される性腺機能低下症の検出に有用なスコア化された簡便で体系的な質問表の作成を行った。

    【方法】
    最低限の項目が多項目の体系的質問表から、215例のサンプル集団における、性腺機能低下症に対する感度と特異性のROC分析により確認された。

    【測定項目】
    感度と特異性は664例の患者で検証された。PSA、睾丸容積、およびその他の臨床的および心理的パラメーターとテスト・スコアの相関性が妥当性の指標として検討された。

    【結果】

    • 最終的な12項目版( ANDROTEST)のROC分析Figure1.jpg
      閾値をスコア8とした時、低TT(<10.4 nmol/L)に対して感度は76%、特異性は66%、低FT (<37 pmol/L)に対しては感度71%、特異度65%であった。
    • アンドロテストスコアとテスステロン値の関係
      スコアと総および遊離テスステロン値との間に有意な相関が認められた。 (a)総テストステロン r=-0.336, p<0.0001 (b)遊離テストステロン r=-0.402, p<0.0001
      b.jpg
    • 病的な患者(例、スコア>8)は性腺機能低下関連徴候(低睾丸容積、高いうつ症状)の頻度が高かった。
    • 病的なスコア>8とは性腺機能低下関連徴候の関係
      スコア>8では低睾丸容積、高いうつ症状の頻度が高かった。

     

     


    アンドロテスト (ANDROTEST) とは

    性腺機能低下症(性機能障害患者で総テストステロン 300ng/dL以下)のスクリーニングのための質問表。3カ月に1回以上の性交のある患者に適用できる。
    質問表は12項目からなる。質問者は正確な言葉を用い、太字で書かれた質問表で尋ねるべきである。もし必要ならば、患者の回答をはっきりさせるため、通常の字体で書かれた質問表を使用する。患者は各項目ごとに彼自身が用いる言葉で自由に回答できるようにする。
    各項目ごとに、詳細な説明に続き、患者の回答を質問者が0-3のスケールでコード化する。項目のいくつかはイエス/ノーの形式である。
    質問の順序の変更は患者の回答を変化させる可能性があり、示された質問の順序は守らなければならない。

     

     

    • ①年齢

    「何歳ですか?」と尋ねた後、訪問時の患者の年齢を累進スコアでランクする。

    1. 0点: 40歳未満   1点: 40-49歳   2点: 50-59歳   3点: 60歳以上

     

    • ②性的成熟(思春期)に達したのはいつか?
      何歳であなたは性的成熟に達しましたか?

    スクールメイトと同じ時期に思春期を経験しましたか?
    スクールメイトと同じように陰毛や性器の成熟に気付きましたか?

     

    1. スクールメイトと同時期、あるいはそれ以前に性的成熟があれば、ランク0で、
      思春期が遅れていれば、同3となる。
    2. 0点: 9-14歳(正常)   3点: 14歳以降(遅延)

     

    • ③下垂体疾患の病歴があるか?
      下垂体疾患の手術を受けた事がありますか?
      下垂体疾患の薬物療法を行った事がありますか?
    1. 下垂体疾患の病歴がなければ0、
    2. 病歴があれば30点

     

    • ④睾丸停留テストの診断の有無
      睾丸停留の手術を受けた事がありますか?
      睾丸停留の薬物療法を行った事がありますか?
    1. 睾丸停留(片側でも)の病歴がなければスコアは0、病歴があれば3。
    2. 0点: いいえ   3点: はい

     

     

    • ⑤性交中の出来事について
      過去3カ月間の問題点について。勃起しなかった事はどの位の頻度ですか?

    (時々は25%未満、かなり頻繁には25-49%、度々は50-74%、何時もは75%以上。)

    1. 0点: ときどき  1点: かなり頻繁に  2点: たびたび  3点: いつも

     

    1. ⑥勃起で目覚めた事はあるか?
      過去3カ月間にどれくらいの頻度でありますか?以前と同様の頻度で自発的夜間/早朝勃起があればランク0、
      夜間/早朝勃起はあるが以前に比べると、過去3カ月はいくらか少ない場合は1、
      少なくとも50%は少ない場合は2、
      夜間/早朝勃起がない場合は3。0点: はい、規則的にある。
      1点: 過去に比べると少ない。
      2点: 時々あるだけ。
      3点: ない。

     

    1. ⑦過去3カ月間の自慰(マスターベーション)の頻度は?
    2. 0点: 8回/月以上  1点: 3-7回/月  2点: 1-2回/月  3点: なし
    3. 「なし」と回答した場合に質問8.は適用せず、質問8.に対するランクを1として、質問9.へ続く。

     

    1. ⑧自慰中、どのように感じるか?
      上記の質問の後、以下のスコアでランクする。0点: 良い感じ(well)。
      1点: 少し罪悪感を感じる。
      2点: 大きな罪悪感を感じる。
      3点: 非常に大きな罪悪感を感じる。

     

    1. ⑨過去3カ月間、セックスに対する欲求が大きくなったか、小さくなったか?
      過去に比して欲求が増加したか、減少したか?
    2. 欲求が変わらなかったか増加した場合はランク0、
    3. 減少した場合は1。0点欲求が不変または増加した。  
    4. 1点: 欲求が減少した。

     

    1. ⑩射精量の減少に気づいたか?
      射精量の変化に気付かなかった場合はランク0、
      僅かに減少したと感じた場合は1、
      著明に減少した場合は2、
      射精が起きなかった場合は3。
    2. 0点: 不変  1点: わずかに減少した  
    3. 2点: 著明に減少した  3点: 射精が生じない

     

    1. ⑪●過去3カ月間において、性交中に射精あるいはクライマックスに達するのが困難であったか?
      射精に困難さがなかった、あるいはまれなケースとしてパートナーなしで自慰によってのみ射精およびクライマックスが得られる場合は0、
      射精あるいはクライマックスは可能であるが、大きな努力および長時間の性交が必要、あるいは性交中ではなくパートナーの存在下で自慰によってのみ可能な場合は1。
    2. ●挿入あるいはパートナーの手あるいは口での刺激による性交中に射精することが出来ましたか?
    3. 0点: いいえ   1点: はい

     

    1. ⑫体重と身長は?
      体重と身長を質問後、次の計算式によってBMIを算出し、スコアをつける。BMI=体重[kg]/身長の二乗[m2]0点: 25 kg/㎡未満
      1点: 25-29.9 kg/㎡
      2点: 30-34.9 kg/㎡
      3点: 35 kg/㎡以上

     


    【原著】
    Corona G,etal:J Sex Med. 2006 Jul;3(4):706-15.
    Andrology Unit, Department of Clinical Physiopathology, University of Florence, Florence, Italy.
    ANDROTEST: a structured interview for the screening of hypogonadism in patients with sexual dysfunction.

    【弊社コメント】
    性腺機能低下症であることを確認するためには、採血して血中のテストステロン(男性ホルモン)レベルを測定しなくてはなりませんが、採血検査の要否を問診であらかじめ判断するのに有用と思われます。


    尿器科の専門医であれば、テストステロン値の採血検査をためらう事はないと思われますが、むしろ専門医でない医師が患者様の主訴から性腺機能低下症を疑う
    場合や、自分自身の症状から性腺機能低下症を心配している患者様が自己判断する目安として、この問診票が利用できるかも知れません。(福)

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  • 魅力的な男性は女性のテストステロンとコルチゾールの遊離を起こす

    2009年03月29日


    【目的】
    最近、Roney et al. (2007;
    2003)は、男性が若い女性との短い社会的相互作用に反応してテストステロンとコルチゾールが遊離することを示した。
    今回、女性が身体的および行動的に魅力的な男性に反応して同様の内分泌反応を示すかを調査した。

    【方法】
    対象は自然月経サイクルの女性70例および経口避妊薬使用女性50例の計120例。一般的なフィルムから抽出合成した20分間のビデオ4本を視聴させた。4本のビデオのシナリオは次の通りである。

    1. 魅力的な男性が若い女性を誘惑している(実験的刺激)。
    2. 自然のドキュメント(コントロール)。
    3. 魅力的ではない高齢の男性が女性を誘惑している(男性コントロール)。
    4. 魅力的な女性、男性はいない(女性コントロール)。

    ビデオの視聴前後に唾液を採取し、テストステロンとコルチゾールを測定した。

    【結果】

    • 自然月経サイクルの女性において、実験的刺激に反応して、テストステロンおよびコルチゾールが有意に上昇したが、コントロール刺激では上昇がみられなかった。
    • 経口避妊薬使用女性もまた、魅力的な男性に反応して有意なコルチゾールの上昇を示した。

    【結論】
    女性は、高い異性価値のある男性との誘惑的相互作用により、副腎ステロイドホルモンを遊離するであろう。

    【原著】
    Attractive men induce testosterone and cortisol release in women.
    Lopez HH,
    Hay AC, Conklin PH.
    Department of Psychology, Neuroscience Program, Skidmore
    College, 815 N.
    Broadway, Saratoga Springs, NY 12866.

    【弊社コメント】
    テストステロンは、その多くが血中でSHBGと呼ばれる物質と結合していますが、テストステロンはSHBGと結合すると体内で作用しません。一方、SHBGから遊離していて、SHBGに結合していない状態のテストステロンは、フリーテストステロン(遊離テストステロン)と呼ばれています。体内で活性をもって作用している男性ホルモンは、フリーテストステロンなのです。

    この論文によると、男女のいずれも魅力的な異性を意識することで、テストステロンの遊離を起こすということですから、すなわち生理活性のあるフリーテストステロンが増えるわけです。すなわち、快活で積極的、アグレッシブで昂ぶった気持ちになり、性欲が高まる・・・といった、異性を意識した時のワクワク感を思い出すことになり、日々このような状態を続けることで、アンチエイジングや若返りが期待できると思います。

    恋愛小説を読んだり、ラブシーンのあるドラマや映画を観たり、あるいは好きな異性の芸能人のファンになって心をときめかすことで異性を意識することも、体内のテストステロンを遊離させて生理活性のある状態にするという意味では、アンチエイジングや更年期障害の緩和、性機能の維持回復・・・、といった観点から意義のある生活習慣なのかも知れません。

    例えば作家の渡辺淳一氏は、著作やコメントを通じて中高年の恋愛を勧めていますが、異性を意識する行動が男性ホルモンを遊離させることで、中高年層のアンチエイジングや回春につながる、というメカニズムが示唆されると思いました。(福)

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  • 男性冠動脈疾患患者におけるテストステロンと血管内皮機能指標の関係

    2008年01月09日


    【目的】
    冠動脈疾患(CHD)を有する男性における血管内皮機能を示し、指標とアンドロゲンレベルの関係を検討した。

    【方法】
    50~70歳の男性106例について、年齢、体重、血清脂質、喫煙の有無、血糖値、血圧、血管細胞接着分子(VCAM)-1、総頸動脈の壁の厚さ(IMT)を登録した。
    106例中51例がCHDを有していた。遊離テストステロン(FT)と、VCAM-1およびIMTの関係を解析した。

    【結果】
    ・ CHDとコントロールの間に年齢、血圧、喫煙の有無、血糖、HDL-C、最少拡張速度に差異はなかった。

    ・ 体重、総コレステロール、LDL-C、中性脂肪、VCAM-1およびIMTは、CHDにおいてコントロールより高かった。

    ・ FTおよび収縮期の最大速度はCHDでより低かった。

    ・ 全体で、FTとVCAM-1およびIMTの間に逆相関が認められた。

    【結論】
    遊離テストステロンは内皮機能の指標であるVCAM-1およびIMTと逆相関した。

    【原著】
    Relationship between testosterone and indexes indicating endothelial function in male coronary heart disease patients.
    Fu L, Asian J Androl. 2007 Dec 20
    the First Affiliated Hospital of Harbin Medical University, China.

     

    【弊社コメント】

    テストステロンの低下と冠動脈疾患との関連が、内皮機能の指標であるVCAM-1およびIMTから明らかにされました。(野)

     

    【血管細胞接着分子(VCAM)-1 とは?】

    冠動脈疾患をきたした患者における予後マーカーとして、接着分子の血中濃度が有用という、Blankenbergらフランスとドイツの共同研究グループの発表。それによると、いずれも可溶性(s)の血管細胞接着分子(VCAM)-1、細胞間接着分子(ICAM)-1、およびE-セレクチンの血中濃度が高いほど、その後の心血管死のリスクが高いという相関性が認められ、特にsVCAM-1値は古典的危険因子やCRP値と併せて用いると生命予後予測に有用という。

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