Category:男性ホルモン(アンドロゲン・ テストステロン)
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2006年03月30日
トノスについて質問です。(25~34才・男性)
麻酔は、通常、体に負担をかけると聞きますが、大丈夫ですか?
副作用について安全ですか?
麻痺感は、塗ってどのぐらいの時間、効果があるのですか?
塗った後きれいに洗い流せば、相手の女性に口でしてもらっても相手の女性に害は無いのですか。
- トノスに含有されている麻ひ剤には、粘膜や表皮の知覚を麻ひする作用がありますが、注射による全身麻酔とは異なり、直接体内に入らない外用剤ですから、お体に負担をかけることは極めて考えにくく、心配はございません。
- 最もありがちな副作用としては、接触皮膚炎と呼ばれる皮膚の過敏症状で、発疹・かゆみ・じんま疹様の皮膚アレルギーです。万が一、お体に合わない場合、デリケートな箇所で発症する事態を避けるため、ご使用前に内股など皮膚の薄い部分で試し塗りをしていただき、1日経ってもアレルギー症状が発症しなければ大丈夫です。
- 個人差があるため正確な時間を保証することは出来ませんが、有効成分の一般的な代謝時間と経験的な経緯から申しますと60分弱が目安になると考えております。
- 問題ございません。トノスを亀頭冠(尿道口には決して塗らないで下さい)へ良くすり込んだ後、20分位放置していただく間に麻ひ効果が感じられましたら、既に効果が発現していますので、石鹸等を使用して塗布部を十分に洗い流して下さい。パートナーに気づかれる事もありませんし、害もございません。
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2006年03月30日
以前、雑誌でテストステロンを正常値にしてやれば陰茎・亀頭は何歳になっても増大する、とありました(陰茎増大が出来ると謳った製品の宣伝です)。トノス等にテストステロンが含まれていると言うことなので、もしこれらを陰茎等に塗布すればペニスを成長させることは可能でしょうか?(25~34才・男性)
ご指摘の記事は「正常値にしてやれば」とのことですが、先ずは異常であるかどうかを見極めることが重要です。ご指摘の話は、第二次性徴を象徴とする、思春期からの性器の発達が、何らかの疾患にともない異常を来たしている場合です。例えば、クラインフェルター症候群や半陰陽、脳腫瘍にともなうホルモン分泌の異常、といった原因が考えられるようです。これらは専門医による高度な治療が必要ですから正常に第二次性徴を遂げた男性とは全く別の問題かと存じます。
一方で、正常に第二次性徴を迎えて成長を終えた成人男性がテストステロンの投与で更に成長できるか?と申しますと、一般的に可能性は低いと思われますし、正常なホルモンレベルの人にテストステロンの過剰な投与を続ければ、不測の弊害が心配されますので、決してお勧め出来ません。
ちなみに、「第二次性徴の最中にテストステロンを投与すれば、本来よりも大きく成長できるのではないか?」というご質問をいただくこともございますが、これは逆効果になるかも知れませんので、絶対にしないで下さい。と申しますのは、体内のテストステロンが多くなるほど、ネガティブ・フィードバックと呼ばれるホルモンの働きが生じるからです。即ち、「もう十分にホルモンが出て成人の身体になった。これ以上は成長する必要が無い。」と脳が判断して、身体的な成長そのものを止めてしまうことが考えられるのです。そうなると、陰茎のみならず身長や体型など本来の姿になる前に成長が止まってしまい、取り返しのつかない事態になりかねません。続きを読む
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2006年03月30日
ひげを生やしたいのですが生えてきません。どうすれば生えてきますか?(25才未満・男性)
切実なご事情があるかと存じますが、次のような状況によって受け止め方や対処が異なるので、いちがいに申し上げる事ができません。
(1) 第二次性徴(声変わり、陰毛の発現、性器の発達など)が何らかの原因で生じない、あるいは不十分である場合。
(2) 正常に第二次性徴を遂げているが、遺伝要因などにより先天的に体毛が薄い場合。
(3) 元々は十分にあった体毛が、ストレスなど何らかの原因で脱毛して、その後、元に戻らない場合。(1)の場合は、直ちに専門医(内分泌内科や泌尿器科)を受診して検査を受けた上で、専門的な治療を行うべきです。お客様の年齢が18歳以上で、第二次性徴の出現に心配な状況がございましたら、ぜひ受診することを強くお勧め致します。ご希望のエリアで受診すべき専門医が判らない場合は、私どもが出来る範囲で検索してご案内致しますので、ご希望のエリアと併せてお問い合わせ下さいませ。
(2)の場合は、残念ながら状況を受け止めていただく事しか申し上げられません。例えば弊社製品の男性ホルモン製剤「グローミン」や「ヘヤーグロン」の副作用で陰毛やひげが濃くなるケースは考えられますが、お客様の年齢(25歳未満)が20歳前後であれば、一般に男性ホルモンの分泌が最も旺盛な時期であるはずで、この時期に過剰な男性ホルモンの投与を続けますと、不測の重大な副作用が心配されますので、お勧め出来ません。
(3)の場合は、お近くの皮膚科を受診して、ご相談することをお勧め致します。なお、施設・医師によっては(2)についてもご相談にのっていただける事があるかも知れませんので、お尋ねになってみてはいかがでしょうか。ただ、具体的にどの施設・医師であれば確実にお応えいただけるか、ということになりますと、恐れ入りますが私どもは今のところ存じ上げておりません。
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2005年06月30日
更年期障害を訴える30歳以上の患者で、血中総テストステロン値(総T)が2.7ng/ml 未満または血中フリーテストステロン値(FT)が10.0pg/ml 未満の50症例に、グローミン軟膏(1本10g中にT 100mg含有)をチューブの先から2cm程度(3mgのT)を目安に指先に取り1日2回朝、夕(1日6mgのT)で12週間、陰嚢皮膚に塗布した。評価方法は、軟膏塗布前、塗布12週間後に総T、FTを測定し、症状スコアとしてAMS調査票、国際勃起機能スコア(IIEF5)質問表、QOL問診票としてSF-36を用いてその有効性を検討した。
血中総T、FTは、塗布前は各々2.7±1.0ng/ml、7.5±2.5pg/mlであったが、塗布1週間後には、5.5±2.4ng/ml、13.3±6.0pg/ml と、有意な上昇を認めた。AMSでは、治療前は、心理的因子12.4±4.8、身体的因子18.7±4.9, 性機能因子は14.5±4.6 であったものが、治療後はそれぞれ、10.9±5.0、16.4±5.1、13.1±4.4と有意に症状の改善を認めた。SF-36では、体の痛み、社会生活、日常役割機能(精神)、心の健康の各ドメインが改善した。
副作用は、排尿障害、脂漏性湿疹など軽度のものであり、肝機能障害やPSAの上昇などは認めなかった。男性更年期患者におけるホルモン補充療法の治療薬として、グローミン軟膏は安全かつ有効であると考える。
テストステロン軟膏研究グループ
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健康男性における遊離型テストステロンの日内変動と男性ホルモン軟膏塗布後のプロファイル
2005年06月30日
男性更年期障害(PADAM)に対するホルモン補充療法(HRT)は、本邦では注射剤が主に使用されているが、われわれは昭和40年に旧厚生省より製造承認された男性ホルモン軟膏(製品名:グローミン)が、OTCとして使用可能であることを知った。そこで健康男性ボランディア4名に本剤を1日2回陰嚢皮膚に塗布して、血中男性ホルモン値(遊離型テストステロン:FT)を測定し、塗布前の日内変動と比較した。さらに本剤を1週間継続的に経皮的塗布した後にも、同様にFTを測定した。その結果、今回の健康男性においてもFT値は午前中に高値を維持し、午後~夕方夜間にかけて低下する日内変動がみられた。男性ホルモン軟膏を塗布すると、FT値は上昇し、1時間後に最大値を示し、約4時間後には元のレベルに戻った。1週間継続的に塗布した後でも、FT値は塗布約1時間後に上昇し最大値を示したが、経皮的に吸収され、健常者であっても血中FT値の上昇は生理的上限をやや上回る程度の増加で、その作用継続時間は比較的短いものの、PADAMに対するHRTとして使用する場合、FTを持続的に高レベルに保つよりも、日内変動に沿ってFT値レベルを調節するといった投与を行うのに適しているものと考えられた。
テストステロン軟膏共同研究グループ
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1986年08月31日
【 要旨 】
睡眠中の無呼吸と呼吸低下は、女性よりも男性でより頻繁に発生する。 呼吸障害は、テストステロン投与後に性腺機能低下症の男性で増加することも報告されている。 これは、睡眠呼吸パターンに対するホルモンの影響を示唆している。
そこで、我々はテストステロン補充療法のオンとオフの両方で、性腺機能低下症の男性11人の睡眠中の呼吸リズムを調べた。 うち4人の被験者では、解剖学的所見(コンピューター断層撮影)と上気道の気流抵抗も両方の機会に調べた。
睡眠段階の分布と持続時間は、アンドロゲン投与後も変わらなかった。ただし、テストステロン補充中に無呼吸と呼吸低下の両方が大幅に増加したため、睡眠1時間あたりの呼吸障害イベント(無呼吸+呼吸低下)の総数は6.4 +/- 2.1から15.4 +/- 7.0(P値 0.05未満)に増加した。これは非常に可変性のあるイベントであり、一部の被験者はアンドロゲンを補充すると無呼吸と呼吸低下が大幅に増加することを示したが、他の被験者は睡眠中の呼吸にほとんど変化がなかった。
一方、上気道の寸法はテストステロンの影響を受けなかった。
これらの結果は、テストステロンが上気道の解剖学的変化とは独立したメカニズムを通じて睡眠呼吸障害に寄与することを示唆している。
【 原著 】
J Appl Physiol (1985). 1986 Aug;61(2):618-23.
Influence of testosterone on breathing during sleep.
Schneider BK, Pickett CK, Zwillich CW, Weil JV, McDermott MT, Santen RJ, Varano LA, White DP.
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性腺機能低下症男性におけるテストステロン補充:閉塞性睡眠時無呼吸、呼吸ドライブ、および睡眠への影響
1985年06月30日
【 要旨 】
閉塞性睡眠時無呼吸症候群は主に男性で発生する。 換気機能に対するテストステロンの効果と、テストステロンが閉塞性無呼吸の発生に関与する可能性があるかどうかを判断するため、5人の性機能低下男性の覚醒時換気駆動研究と睡眠研究を実施した。
これらのアンドロゲン欠乏被験者は、治療を受けていない間と、6週間のテストステロン補充療法(2週間毎にテストステロンエナンテート200 mg 筋注)の両方で研究された。 低酸素換気ドライブは大幅に減少し、テストステロンオフ158 +/- 39(平均+/- SEM)からテストステロン治療時88 +/- 19(P値 0.05未満)になった。 高炭酸ガス換気ドライブはテストステロンで有意に変化しなかった。 閉塞性睡眠時無呼吸は1人の男性で発生し、テストステロン投与に関連して別の男性で著しく悪化した。 これらの被験者は両方とも、睡眠中の心不整脈の発生とヘマトクリットの大幅な増加に伴い、酸素飽和度の顕著な低下を示した。 残る3人の性腺機能低下症の男性は、テストステロンのオンまたはオフのいずれにおいても有意な睡眠時無呼吸を示さなかった。 テストステロン投与中、レム睡眠で費やされる睡眠時間の割合は14 +/- 3%から22 +/- 2%に増加した(P値 0.01未満)が、睡眠時無呼吸のエピソードはノンレム睡眠中に発生する傾向があった。
一部の性腺機能低下症の男性では、テストステロンの補充投与量が換気駆動に影響し、閉塞性睡眠時無呼吸を誘発または悪化させる可能性がある。閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、テストステロン療法の潜在的な合併症である(250語に省略)。
【 原著 】
Clin Endocrinol (Oxf). 1985 Jun;22(6):713-21.
Matsumoto AM, Sandblom RE, Schoene RB, Lee KA, Giblin EC, Pierson DJ, Bremner WJ.
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