記事カテゴリー:男性からのご質問
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排卵日にコンドームなしでトノスを使い、使用期限を経過していたにもかかわらず小豆大のものを亀頭部と陰嚢の双方に塗り、性行為をし、かつ、男性側がたたないので口に銜えさせました。何か女性側に副作用はありますか?
(男性・35~44歳)
- 女性パートナーがトノス塗布部を口技等で愛撫した場合、女性の口や舌が本剤の局所麻痺剤で痺れや苦味などの違和感を感じる懸念がございますが、通常は1時間以内に消失します。
- 万がいち女性パートナーに本剤の成分に対するアレルギー症状がある場合、本剤の付着部などに発赤や腫れなどの接触皮膚炎が生じる懸念がございます。
この場合、通常は患部を清浄、安静にしておくことで数日内に軽快しますが、念のため皮膚科の受診をお勧め致します。
このとき、トノスの成分によるアレルギー症状かどうかを判断するため、受診時に本剤の現品と添付文書を主治医に示して、パッチテストをお願いすれば万全と存じます。 - 本剤が妊娠に影響を及ぼす学術的なデータはございませんが、過去40年余の市場実績から問題になった事例はございません。
しかしながら、万全を期すため、塗布後に本剤を洗い流してから性行為を行うことや、あるいはコンドームをご使用いただくよう、お願い致しておりますので、重ねてお願い申し上げます。 - 本剤の使用期限を過ぎた場合でも、保管状態が良好であれば品質的に問題無い場合はございますが、成分の分離などが生じて、所期の効果が得られない場合がございますので、ご使用はお勧め出来ません。
なお、使用期限を過ぎた場合の副作用は、使用者または女性パートナー共に、これまで経験しておりませんが、不測の問題を避けて万全を期す意義から、使用期限を過ぎた場合はご使用しないよう、重ねてお願い申し上げます。
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ガラナポーンは飲酒時の服用は避けたほうがいいとの注意書きですがか、どのような副作用が出るのでしょうか?飲酒する前に服用すれば飲酒中にも効果は持続しますか?
(男性・45~54歳)
ヨヒンビン製剤(ガラナポーン、ガラナピン)と、アルコールの併用ですが、具体的な副作用事例など、有害事象の情報はございません。
しかしながら、飲酒とガラナポーンは、共に血圧へ影響を及ぼすことがございますので、人により過度の血圧上昇、あるいは血圧低下を来たして、気分が悪くなったり、ひどい動悸などが生じ、とても性行為の出来る体調でない…、という状況に陥る恐れがございます。
特に、アルコールに対する感度は個人差が大きく、また、同じ人でも体調など状況によって酒量や酔いの程度が異なりますから、たとえ同じ酒量でも飲酒後に性機能へ及ぼす影響も多様です。
「少量のアルコールでリラックスすることは、性行為にメリットがある。」という指摘がある一方、「酩酊状態になると、脳中枢が麻痺して勃起できなくなる。」という指摘もございますが、一律に例外なく全員を保証できる酒量を申し上げることは困難です。
メーカーと致しましては安全面に万全を期すため、最悪のケースを想定して、アルコールとガラナポーン(または、ガラナピン)の併用をしないようにご案内しております。
なお、飲酒前にガラナポーンを服用しても、以上の懸念は回避できませんので、弊社と致しましては安全性を保証することができません。何卒ご了承下さいませ。
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(自身の症状の原因が)年齢的に考えて男性ホルモンが関係しているのではと思い、グローミンを試してみようと思っています。使用注意の項でPSAが2以上になったら中止とのことですが、検査報告書では基準範囲4以下となっています。PSAが2から4の間では駄目なのでしょうか。
(男性・65~74歳)
ご指摘の通り、前立腺疾患の観点からPSAの基準値は 4ng/ml(以下、単位省略)とされていますが、PSA値が2~4の人に男性ホルモン剤を投与する場合は、専門医の判断で慎重に用いることが、泌尿器科学会・関連学会の「診療の手引き」で定められています。
「グローミン」は、OTC医薬品(市販薬)なので、一般の消費者が自己判断で使用できる医薬品であることから、自己判断にともなう不測の問題に対し、メーカーとして万全を期す必要がございます。
そのため、以上の経緯を踏まえてPSA値が2以上の方には専門医の判断が必要ですから、自己判断によるご使用をお勧めしておりません。お客様の症状が男性ホルモンの分泌低下によるものか、男性ホルモンの補充が適切かどうかの診断も含め、男性更年期外来を開設している泌尿器科を受診して、専門医にご相談いただくのが最善かと存じます。
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40代後半男性です。性欲減退と行為最中の萎えにここ数年悩まされ、ED治療薬のシリアス・レトビアも試し効果がありましたが、頭痛と鼻づまりがひどいため、グローミンに変更しようかと思っています。
グローミン等の塗り薬や、病院での男性ホルモン注射は、テストステロンを増やすため、前立腺がんのリスクが否めないということですが、私は、発毛の薬プロペシアを2年ほど服用しております。
ホルモンの数値等検査したことはありませんが、プロペシアに関するサイトを通じて、この薬を服用していると、通常よりもテストステロン数値が低くなると聞きました。ということは、グローミンを試みても大丈夫ということでしょうか?
また、テストステロンを増やす塗り薬や注射等のホルモン療法を行うことによって、プロペシアの発毛効果が損なわれることがないか気になり、メールを差し上げました。
(男性・45~54歳)
> テストステロンを増やすため、前立腺がんのリスクが否めない
先ず、テストステロンが前立腺がんの発癌物質になることはございません。
むしろ、テストステロンの分泌レベルが高い人の方が前立腺がんの発症率が低いという指摘もあるため、加齢によるテストステロン分泌の過度な低下を早い時期からテストステロンを補充することで、将来的には前立腺がんの発症を防止する、といった研究テーマを検討すべきと考えております。
しかしながら、テストステロンは、いったん発症した前立腺がんの進行を促進させることが知られているため、前立腺がんの恐れがある場合は、グローミンに限らずテストステロン製剤すべてのご使用をお断りしております。
> グローミンを試みても大丈夫ということでしょうか?
知られている作用機序からは、併用して問題無いと思われますが、これを証明するデータ等の事実を未だ承知致しておりませんので、必ずしも保証できません。何とぞご了承下さいませ。
ご高承のことと存じますが、プロペシア錠の作用機序は5α還元酵素の阻害作用と言われています。
さらに、この酵素がテストステロンをDHT(ジヒドロテストステロン)に変えて、このDHTが頭髪を脱毛させると言われています。
そのため、DHTの働きを阻害するプロペシア錠を服用することで、テストステロンがDHTに変わらないようにするため、男性型脱毛症に効く、というものです。
すなわち、プロペシア錠について公表されている作用機序から机上で考えられる限り、テストステロン自体への影響や相互作用は無いと考えております。
> テストステロンを増やす塗り薬や注射等のホルモン療法を行うことによって、
> プロペシアの発毛効果が損なわれることがないかあくまで小職個人の大胆な仮説で申し上げますことをご容赦いただきますと、DHTもテストステロンほど活性が強くないとはいえ、性機能に作用することが考えられますので、仮にテストステロンの分泌レベルが変わらなくても、プロペシア錠の服用でDHTが少なくなった分、性機能が衰えたのかも知れません。
また、前立腺疾患の目安となるPSA値に対してプロペシアの服用でPSAを改善するという報告もございますが、プロペシアがDHTを抑えることによるものと期待されます。もし、そうであれば、プロペシアは冒頭に述べたテストステロンの前立腺がんのリスクを抑えられるかも知れません。
もし、以上の仮説が正しければ、グローミンによるテストステロン補充とプロペシア錠の併用は、むしろ前立腺がんのリスクを回避しながら、性機能と脱毛防止というメリットの両立が期待できる、という「男の夢」の治療法になるかも知れません。
しかしながら、私共と致しましては今のところ以上を保証する事実が無く、不測の副作用に対する検証も出来ておりませんので、責任を持ってお勧めすることが出来ません。
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発赤が出て困っているが、トノスの使用を止めたくない。何か良い薬は?
トノスを長く使用しています。大変重宝しています。有難うございます。
発赤が出て困っています。皮膚科でデキサンGを長く塗っていました。2~3日で直りますが、また2~3日すると発赤が出てきます。
長期にわたる使用の為か、主治医が長い使用は駄目と言う事でスルプロチン軟膏に変えて塗っていますが治りません。トノスの使用はやめられないです。何か良い薬はありませんか?
(男性・55~64歳)
トノスをご愛用いただき厚く御礼申し上げます。
さて、お問い合わせにつきまして、先ずは発赤の原因が心配です。
- ●何らかの感染症?
- ●アトピー性皮膚炎等にともなう炎症?
- ●トノスなど使用した薬剤等によるアレルギー?
デキサンG軟膏は、「リンデロンVG軟膏0.12%」の後発品(ジェネリック医薬品)です。
その内容ですが、添付文書情報から、「局所抗炎症作用」と「抗菌作用」の二通りの効果を有する配合剤です。
前者の作用は、いわゆるステロイド剤としての効果で、ステロイド剤としての強さは、資料によりますと、5段階の上から3番目(Strong)と思われます。
主治医の先生が「長期使用を駄目」と仰るのは、比較的作用の強いステロイド剤の長期使用にともなう弊害が心配だからと思われます。
一方、スルプロチン軟膏は、非ステロイド系の抗炎症作用を持つ軟膏ですから、上記の通りステロイド剤の長期使用を避けながら、炎症を抑えたい、というご判断で変更されたものかと存じます。
また、冒頭に記した1.~3.の考慮される原因のうち、3.につきましては、トノスを含む思い当たる薬剤等を1週間以上、できれば1ヶ月以上休薬して、その間に症状が軽快するようであれば、原因となっている可能性がございます。
私共は関係法令上、お客様の診断や処置を申し上げることが出来ませんが、以上を考慮致しますと、冒頭に記した1.2.3.の原因につきまして主治医のご見解を質して、お客様が十分に納得なさることが大切かと存じます。
なお、トノスの休薬によって症状が軽快する場合は、トノスの配合成分による刺激やアレルギー症状で発赤が生じているものと存じますので、弊社と致しましては誠に心苦しく残念でございますが、トノスのご使用をお勧めすることが出来ません。
「何か良い薬は?」とのお尋ねですが、先述の通り、発赤の原因が明らかにならないと、自ずと対応策が絞り込めません。
例えば、より強いステロイド剤に頼ることで一時的に軽快しても、リバウンド等の悪循環に陥り、薬剤から離脱できなくなってしまう恐れがございますので、決してお勧め出来ません。
また、何らかの感染症による発赤であれば、対症的な治療よりも、先ずは感染症の根治に全力を尽くすことが重要かと存じます。
つきましては、下記の手順でご対応いただくのが宜しいかと存じます。
(1) 先ずはトノスをしばらく休薬して様子をみる。トノスのアレルギーかどうかを見極める。
(2) 上記(1)の結果を踏まえて、主治医に相談する。
(3) 主治医と相談しながら、原因の特定と根治策を検討する。
一日も早いご軽快を心よりお祈り申し上げます。
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体毛が薄く(ひげやわきはかなり少ない)男性ホルモンが少ないのかなと思っています。長年ウエイトトレーニングをやっていますがなかな筋肉も発達しません。
男性ホルモンを増やして、筋肉を発達させ、ひげも濃くして男らしくなりたいのですが、グローミンは効果的でしょうか?筋肉増強剤を飲むほうがよいのでしょうか?
安全に男らしくなりたいのですがいい方法はないでしょうか?(男性・25~34歳)
一般論として、テストステロン(男性ホルモン)の生理作用の中には、筋肉の発達や、陰毛や髭の発毛があると言われております。近年の臨床研究でも、性同一性障害のホルモン療法でテストステロンの投与により陰毛や髭が生えた、といった症例報告がございます。
「グローミン」はテストステロンを補充する医薬品ですが、お客様が期待する効能は承認されておりませんので、弊社としては未承認の効能についてお勧め出来ません。
なお、ホルモンの分泌から生理作用に至るまでの間には、次の要素が影響しますので、たとえホルモンの分泌量が正常でも、他の人と同じように作用しない場合もあると思われます。
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- ●ホルモンの分泌量。
- ●血中でホルモンに結合し、ホルモンを働かせなくさせる物質の量。テストステロンの場合は、SHBG(性ホルモン結合グロブリン)という物質。
- ●ホルモンが作用する細胞(レセプター)の状態
「鍵(ホルモン)」が「鍵穴(レセプター)」を開錠させるように噛み合ったとき、標的細胞でホルモンが作用して生理作用を及ぼしますが、たとえホルモンの分泌量が正常でも、上記の2.や3.のようなSHBGやレセプターの異常があれば、結果的に生理作用が十分に現れなくなる可能性も考えられるのではないでしょうか?もし、このようなケースであれば、ホルモン補充をする前に、真の原因に対処することを検討すべきと思われます。
そのため、お客様の場合は医療機関を受診して、ホルモンの分泌量だけでなく、医学的に治療を要する状態なのかを見極めることが必要かと存じます。
ちなみに、医学的に正常でありながら、美容やドーピング等の目的で高用量の性ホルモンを投与することにつきましては、安全性の根拠が乏しいうえ、現状の社会通念を考慮しても、弊社としてはお勧め出来ません。少なくとも泌尿器科の専門医の間では、生理的範囲を超える高用量な男性ホルモン剤の投与により、しばしば多血症が生じる事が指摘されています。
また、筋肉増強剤は通常「アナボリック・ステロイド・ホルモン(蛋白同化ステロイド)」と呼ばれる人工的な合成物質ですが、少なくとも日本国内に承認された医薬品はございません。
インターネット上の個人輸入等で販売されているものにつきましても、私どもが見る限り、これらの製品に医薬品として備えるべき添付文書さえ見当たりません。
そのため、当該国の合法的な医薬品であるかどうかも確認できず、製品の品質保証はもとより、当該成分の安全性と有効性の根拠も判断できません。小職の個人的なコメントをお許し戴きたいのですが、男性の「男らしさ」は、必ずしも容姿に限らないと存じます。例えば、長年トレーニングを続けて来られた強い意志や克己心に、人並み以上の「男らしさ」を感じております。
これまでの非常に苦しい経緯や葛藤を経て、やむを得ず薬剤の検討に至ったものと存じますが、「安全に男らしくなる」ための真の方法は、様々な経緯や葛藤を乗り越える「心の研鑽」が最善と信じております。そして、弊社製品のホルモン補充は、「元々分泌していたホルモンが減少したとき、あるいは健常成人のホルモン分泌から著しく分泌が足りないときに、不足分を短期的に最小限だけ補う」というコンセプトなのです。ご期待にお応え出来ないこと誠に心苦しく、申し訳ございませんが、何卒ご了承のほど謹んでお願い申し上げます。
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