記事カテゴリー:第二次性徴・成育医療
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お手軽で、リスクがなく、即効的で十分に効く方法で、EDを何とかしたい。
Q1.グローミンを使用すると勃起は改善するか?
Q2.バイアグラのような効果はあるのか?
Q3.結局のところ、どこに塗ればいいのか?
(男性・65歳以上)
A1.期待できますが、誰にでも直ぐ著効というものではありません。
一般的に、40代以降であれば加齢にともない男性ホルモンの分泌が減り、勃起を衰えさせてしまうケースは多くの男性にあてはまるので、男性ホルモンを補充することには意義があります。
ただし、勃起に影響する要因は多々あり、人により動脈硬化や糖尿、心因性など複数の原因が合併したり、これらの原因につながる喫煙や運動不足など勃起のリスク要因も複合しますし、そのうえEDになってから月日が経った人ほど勃起に関係する筋肉組織も衰えていますので、自ずとリハビリに時間を要する場合があります。
そのため、グローミンの効果を2~3日で実感する方から、2週間以上かかる方もいらっしゃいます。先述の背景から、人によりますので、まずは本剤1本(2回/日で約2週間、1回/日で約1ヶ月)をお試し下さいませ。なお、これまでの臨床研究では通常3ヶ月の投与後に評価していますので、その間の何日目から効くかを科学的・定量的に表現することは出来ておりません。
A2.PDE-5阻害剤(バイアグラ、レビトラ、シアリスは、末梢系(陰茎の中)で勃起を萎えさせる仕組みを止めることで、結果的に勃起しやすくする薬なので、脳中枢で起きる性衝動から陰茎に至る神経経路に問題がなければ、自ずと即効的に効きます。
一方、男性ホルモンを補充しても、衰えた筋肉や動脈硬化が直ちに若い頃へ戻るわけでありません。したがって、グローミンに即効性は期待できません。しかしながら、男性ホルモンを補充すると、勃起に関連する筋肉や血管をはじめ、脳中枢の性衝動などのリハビリが期待できますので、勃起の下地づくりとして意義があります。「朝だち」の有無と、朝だちの強さで観察して下さい。
バイアグラと即効性や効き目を比べることより、例えばバイアグラで勃起するが十分に勃起しない人には、勃起の下地づくりとしてグローミンの併用に意義がありますので、お勧めしています。
A3.陰のう(睾丸)が吸収がよく効率的に補充できるので、お勧めしています。
陰のうへの塗布を避けたいと考える人には、髭剃り直後の顎下部分への塗布をお勧めしています。
なお、「複数の部位へそれぞれ塗るのか?」というご質問をいただくことがありますが、ひとつの部位に塗ることを前提として検証していますので、複数の部位へ同時に塗布した場合は有用性の根拠がなく、お勧め出来ません。
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男性ホルモンに関わる諸症状があります。 男性ホルモン検査を行ったのですが基準値のちょっと上ぐらいの結果になったのですがこの商品は使っても大丈夫でしょうか? 20歳男なのですがこの年では男性ホルモンが基準値の下のほうのぎりぎりでした。
小さい頃から部活に入って数年間頑張ってやっていたのですが、すぐに疲れて体力が続かなかった事、何に対してもやる気が出ない、体が重い、外に出ずらい、朝立ちした覚えがない、ひげが生えないなどがありつい最近まで気のせいかと思っていたのですが、男性ホルモン少ないと起こる症状に似ていたので泌尿器科に行き男性ホルモン検査をしたところ、遊離テストステロンが9.9で一応範囲内に収まっていると言われたので自分は男性ホルモンが極度に低いことからおこる症状だと思っていたので、他にどんな要因が皆目検討がつかない状態です。 (男性・20才)
グローミンの一般的なユーザーとして想定している人は加齢にともない男性ホルモンの分泌低下を来している中高年男性です。 お客様の場合、未だ年齢がお若いので、少なくとも加齢にともなう男性ホルモンの分泌低下とは考えにくく、専門の医師でないと判断できない原因があるものと考えられます。 男性ホルモンを補充する前に、年齢の割に男性ホルモンが低めになる原因や主訴の症状の根本原因を、専門の医師に診ていただくのが非常に重要と思われます。
例えば、他の疾患の治療で服用中の薬剤の副作用症状とか、脳下垂体や甲状腺の異常にともなう高プロラクチン血症が男性ホルモンの低下につながる、という原因も考えられますし、生育上の様々な疾患の既往症が背景にあることも考えられます。 もし、これらのような場合に本質的な問題に対応しないまま、自己判断で男性ホルモンを補充すれば、かえって問題を複雑にさせてしまうため、主訴の改善が遠のくだけでなく、根本原因である疾患の悪化を来す懸念があります。
以上をご賢察のうえ、お客様の場合は自己判断によるグローミンのご使用はなさらずに、かかりつけ医にご相談のうえ、必要に応じて専門の医師をご紹介していただくのが最善と存じます。
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体毛が薄く(ひげやわきはかなり少ない)男性ホルモンが少ないのかなと思っています。長年ウエイトトレーニングをやっていますがなかな筋肉も発達しません。
男性ホルモンを増やして、筋肉を発達させ、ひげも濃くして男らしくなりたいのですが、グローミンは効果的でしょうか?筋肉増強剤を飲むほうがよいのでしょうか?
安全に男らしくなりたいのですがいい方法はないでしょうか?(男性・25~34歳)
一般論として、テストステロン(男性ホルモン)の生理作用の中には、筋肉の発達や、陰毛や髭の発毛があると言われております。近年の臨床研究でも、性同一性障害のホルモン療法でテストステロンの投与により陰毛や髭が生えた、といった症例報告がございます。
「グローミン」はテストステロンを補充する医薬品ですが、お客様が期待する効能は承認されておりませんので、弊社としては未承認の効能についてお勧め出来ません。
なお、ホルモンの分泌から生理作用に至るまでの間には、次の要素が影響しますので、たとえホルモンの分泌量が正常でも、他の人と同じように作用しない場合もあると思われます。
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- ●ホルモンの分泌量。
- ●血中でホルモンに結合し、ホルモンを働かせなくさせる物質の量。テストステロンの場合は、SHBG(性ホルモン結合グロブリン)という物質。
- ●ホルモンが作用する細胞(レセプター)の状態
「鍵(ホルモン)」が「鍵穴(レセプター)」を開錠させるように噛み合ったとき、標的細胞でホルモンが作用して生理作用を及ぼしますが、たとえホルモンの分泌量が正常でも、上記の2.や3.のようなSHBGやレセプターの異常があれば、結果的に生理作用が十分に現れなくなる可能性も考えられるのではないでしょうか?もし、このようなケースであれば、ホルモン補充をする前に、真の原因に対処することを検討すべきと思われます。
そのため、お客様の場合は医療機関を受診して、ホルモンの分泌量だけでなく、医学的に治療を要する状態なのかを見極めることが必要かと存じます。
ちなみに、医学的に正常でありながら、美容やドーピング等の目的で高用量の性ホルモンを投与することにつきましては、安全性の根拠が乏しいうえ、現状の社会通念を考慮しても、弊社としてはお勧め出来ません。少なくとも泌尿器科の専門医の間では、生理的範囲を超える高用量な男性ホルモン剤の投与により、しばしば多血症が生じる事が指摘されています。
また、筋肉増強剤は通常「アナボリック・ステロイド・ホルモン(蛋白同化ステロイド)」と呼ばれる人工的な合成物質ですが、少なくとも日本国内に承認された医薬品はございません。
インターネット上の個人輸入等で販売されているものにつきましても、私どもが見る限り、これらの製品に医薬品として備えるべき添付文書さえ見当たりません。
そのため、当該国の合法的な医薬品であるかどうかも確認できず、製品の品質保証はもとより、当該成分の安全性と有効性の根拠も判断できません。小職の個人的なコメントをお許し戴きたいのですが、男性の「男らしさ」は、必ずしも容姿に限らないと存じます。例えば、長年トレーニングを続けて来られた強い意志や克己心に、人並み以上の「男らしさ」を感じております。
これまでの非常に苦しい経緯や葛藤を経て、やむを得ず薬剤の検討に至ったものと存じますが、「安全に男らしくなる」ための真の方法は、様々な経緯や葛藤を乗り越える「心の研鑽」が最善と信じております。そして、弊社製品のホルモン補充は、「元々分泌していたホルモンが減少したとき、あるいは健常成人のホルモン分泌から著しく分泌が足りないときに、不足分を短期的に最小限だけ補う」というコンセプトなのです。ご期待にお応え出来ないこと誠に心苦しく、申し訳ございませんが、何卒ご了承のほど謹んでお願い申し上げます。
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性腺機能低下症の治療薬としてグローミンは使用可能でしょうか。(男性)
グローミンの適応症として「性腺機能低下症」はございませんが、「男性ホルモン分泌不足による性器の神経衰弱の諸症」とありますので、結果的には性腺機能低下症にともなう症状が含まれています。
また、男性ホルモンを経皮的に補充することが本剤の本質的な働きであり、本剤の塗布により血中の男性ホルモン値が上昇することが確認されていることから、医師が性腺機能低下症に対するホルモン補充療法を行うとき、経皮吸収で低用量な補充を考慮する際にグローミンを選択することがございます。
なお、お客様の症状に本剤が適切かどうかの判断につきましては、主治医に良くご相談いただくのが最善と存じますので、何とぞ宜しくお願い申し上げます。
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2歳の息子が尿道下裂です。手術をする際に、今のペニスサイズのままだとやや危険が伴うとのことで、親の同意があればテストステロンを3回(一回2cc)打ってから一時的にサイズを大きくして手術することになるとのことです。
気になるのは、テストステロンが時として低身長を招くおそれも否定できないと聞いたことです。実際のところ低身長を招くおそれはありますか。
ご子息様の切実なご事情について私どもにお問合せ下さり、ご高配まことに有難うございます。
ただ、私どもは医師でないため、倫理面のみならず関係法令上からも、診断や処置、あるいはセカンド・オピニオンとして責任のあるコメントが出来ません。あくまで、一般論として申し上げますことを、あらかじめご容赦下さいませ。神奈川県立こども医療センター泌尿器科のHPによりますと、
> 亀頭部が小さい場合は手術の前に男性ホルモンを少量投与する
> ことで亀頭の発育を促す場合があります。当科では1~3回注射
> (1ヵ月間隔)で投与します。このような短期間のホルモン投与は
> 長期的に副作用がないと考えられています。また、東京女子医科大学腎臓病総合医療センター泌尿器科のHPでも、下記のような記述がございます。
> おちんちんがとても小さい場合は手術の前に男性ホルモンを少量
> 投与することで手術をやりやすくする場合があります。当科では
> 1~3回注射(1ヵ月間隔)で投与しますが現時点でこのような幼児期
> の少量のホルモン投与はきわめて安全と考えられており、長期的に
> 副作用を生じたという報告はありません。以上の記述から察するに、ご子息様の治療戦略は一般的なもので、このようなケースでのテストステロン投与は安全とされているようです。
また、私どもが知る限り、ご子息様と同様のケースで低身長を招いたという事例は存じ上げません。一般に、成人に向けて身長が伸びる時期は第二次性徴の頃(小学校高学年~中学校にかけて)かと存じますが、この時期に過剰な男性ホルモンの投与を行いますと、脳が「もう十分にホルモンが分泌された」と判断して成長を止めてしまうため、自ずと低身長のリスクが高まるようです。
あくまで私見であることをお許し戴きたいのですが、上記のリスクを逆に申しますと、先述の第二次性徴の時期から十分に離れた生後間もない時期であれば、自ずとリスクが低くなるだろう、ということではないでしょうか。そうは申しましても、絶対に大丈夫とは言い切れないのだろうと思います。
「おそれも否定できない」という表現は、「実態として懸念のケースを経験していないが、かといって絶対に有り得ないと言い切るだけの理論的根拠が無いので、今後、症例数が増えれば、中にはそのようなケースが生じるかも知れない…」というニュアンスかと存じます。
現代の医学の倫理には「EBM」と呼ばれる、「客観的な根拠にもとづいた医療」が前提とされていますので、専門家の間であらゆる角度から客観的に評価して認められた根拠が無い中では、たとえ担当医に確信があり、患者様の不安をやわらげ安心していただきたくても、「絶対に大丈夫」と歯切れ良く言い切れない時代です。
そのため、たとえ極めてまれなケースでも、想定される最悪の事態も含めた事前説明をして、あらかじめ患者様の了解をとりつけなくてはなりません。以上、歯切れ良くお答え出来ず、誠に申し訳ございません。大変心苦しい気持ちでございますが、状況ご賢察のうえ、保護者の責任でご判断下さいますよう、何とぞ宜しくお願い申し上げます。
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グローミンの効果に女性恥毛の発育等がありますが、男性も体毛の発育は考えられますか。(例えば、男性恥毛、髭、胸毛等)
(55~64才・男性)
テストステロン(男性ホルモン)の一般的な作用として、ご指摘のような作用は考えられますが、あくまでグローミンの適応症としては認められておりませんし、弊社の中では効果の裏づけとなる事実が乏しいため、効果としてお勧め出来ません。
一方、弊社の男性ホルモン製剤で体毛の苦情を戴いた経験はございませんが、副作用として体毛が濃くなる可能性は考えられます。ただし、小職自身の使用経験で申せば顕著な変化はありませんでした。
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20歳を過ぎていますが、未だに声が高く声変わりをしたという感じがしません。体毛が薄いことにも悩んでいます。どうすればいいのでしょうか? (男性)
誠に切実な状況と存じます。ただ、私どもは医師の資格が無いため、関係法令上、お客様の診断や処置を申し上げる事は出来ません。
一般論のご参考として申し上げますと、下記にリンクした記事をご一読戴くのが宜しいかと存じます。「第二次性徴の遅れ」(産経新聞:体の悩み聞いて効く)
お客様の状況は、いずれにしても自己判断や自己治療の及ぶものではなく、専門医を受診して高度な検査と診断をしていただくのが無難かと存じます。
専門医としては、先述のURLの記事にもありますように、内分泌の専門医、あるいは泌尿器科で内分泌をご専門としている医師と存じます。
もし宜しければ、ご希望のエリア(都道府県・市町村・駅名)をご指示いただけましたら近辺の専門医を検索致しますので、その際はご返信下さいませ。続きを読む