記事カテゴリー:禁忌
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ED薬を使えばすこしは勃起しますが、十分硬くなりません。なにかよい薬は?
前立腺全摘出手術を行い、左側の勃起神経は残しています。
なかなか勃起しません。ED薬を使えばすこしは勃起しますが、十分硬くなりません。なにかよい薬はありますか?なお、ヨンビンという薬は私の場合適していますか。前立腺以外に病気はありません。テストストロン系の薬は前立腺の手術のあと支障がありますか?ヨンビンとED薬を一緒に使ってもよいですか? (男性・65~74才)
一般的には次の状況が考えられます。1. 片側の神経温存術により神経機能が残されていますが、片側の切除により一時的に勃起機能が低下している。
2. 加齢や加齢にともなう男性ホルモンの分泌低下にともない、勃起機能が低下しやすく、復旧しにくい。
3. 加齢の背景に加え、前立腺の治療にともなうストレスにより、夜間勃起や早朝勃起など、性行為以外に勃起する機会が途絶えた期間が長引くほど、勃起に必要な筋肉が衰えて線維化が進み、十分な勃起を維持しにくい状況になる。
たとえば骨折などの怪我で腕や脚をギブスで固定していると、ギブスが取れても固定していた部位の筋肉が萎えて硬くなっているため、急に以前のような運動が出来ず、ある程度の時間をかけてリハビリやトレーニングをしないと以前のように動かせなくなるのと似たような状況。4. 勃起機能の低下にともなう予期不安のストレスが悪循環となり、心因性のEDが合併する。
■ ご質問1
「すこしは勃起しますが、十分硬くなりません。なにかよい薬はありますか?」現状では、PDE5阻害剤(バイアグラ、レビトラ、シアリス)が最善の薬剤です。バイアグラ、レビトラ、シアリスの有効性は統計学的に差がないというのが泌尿器科の関連学会の見解で、あくまで患者様本人と薬剤の相性で選べば良いとされています。
お客様の場合は、たとえ十分に硬くならなくても勃起していることが極めて重要で、今後のリハビリと勃起機能のトレーニングで、ある程度の復旧が期待できると思われます。
なお、バイアグラ、レビトラ、シアリスの中では、シアリスが他の2剤と比べて作用する時間が24~36時間と長いことが特徴です。そこで、シアリスを日々服用すれば、睡眠中の夜間勃起や早朝勃起にも作用することが期待できます。そのため、シアリスの服用を続けることで、勃起機能のトレーニング効果につながることが期待できると思われます。主治医(泌尿器科)にご相談のうえ、先ずはシアリスの服用を気長に続けて勃起機能のリハビリやトレーニングを試みてはいかがでしょうか。■ ご質問2
「ヨンビンという薬は私の場合適していますか」
「ヨンビンとED薬を一緒に使ってもよいですか?」ヨヒンビンは主に中枢系に作用すると言われており、ストレスによる心因性のEDに効果が期待できると考えております。先述の予期不安の自覚症状がございましたら、お試しいただく価値があるかと存じます。ただし、バイアグラ、レビトラ、シアリスとの併用につきましては、有効性や安全性の検証が出来ておりません。動悸や過大な血圧変動の懸念があるため、万全を期すため併用しないようにお願い致します。
■ ご質問3
「テストストロン系の薬は前立腺の手術のあと支障がありますか?」テストステロンは、いったん発症した前立腺腫瘍や前立腺肥大を進行させると言われているため、特に前立腺腫瘍の人は治療後であっても再発リスクを避ける考えから使用禁忌となっています。先述2.と3.の要因に対して、テストステロンの補充を是非お勧めしたいのですが、禁忌のためお勧め出来ません。
なお、お客様の治療経緯や背景を踏まえると、専門医の高度な判断が必要です。そのため、決して自己判断で薬剤をご使用なさらず、泌尿器科の主治医と良くご相談されますよう、重ねてお願い申し上げます。
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「ヒメロス」「バストミン」と併用できない医薬品・食品について
「ヒメロス」と「バストミン」の添付文書(平成26年/2014年 2月改訂版)において、次の医薬品・含有食品との併用を禁止していますが、その理由について次の通りご説明いたします。
■ 他の女性ホルモン剤
ヒメロスとバストミンの同時併用をはじめ、他社の女性ホルモン含有医薬品、ピルなどの同時併用は、女性ホルモンの過剰投与にともなう不測の有害事象が懸念されます。■ リファンピシン
結核やハンセン病の治療に使われる薬剤の成分。 肝薬物代謝酵素(CYP3A4)誘導作用にともない、様々な薬剤との相互作用が指摘されていますが、これらの中に卵胞ホルモン剤の指摘もあることから、市販薬として万全を期すため併用しないように記しています。簡単に記しますと、リファンピシンが肝臓で薬物を代謝する酵素を増やすので、併用した他の薬剤の代謝が本来よりも進んでしまい、結果的に併用した薬剤の効果が減弱する恐れがあります。
■ 抗てんかん剤
抗てんかん剤(フェノバルビタール・フェニトイン・カルバマゼピンなど)は、肝臓で薬物代謝酵素(シトクロムP‑450)を誘導すると言われていますが、これにより併用した卵胞ホルモン剤の代謝を促進するため、効果が減弱する恐れがあると言われています。■ HIV逆転写酵素阻害剤
非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤のうち、ネビラピンではエチニルエストラジオールのAUCが減少して、作用が減弱する恐れがあると言われています。一方では、エトラビリンであると、代謝酵素(CYP2C9)を阻害すると言われているため、卵胞ホルモン剤の血中濃度が本来よりも下がらず、結果的に作用を強める恐れがあります。
■ ステロイドホルモン
ステロイドホルモンは、副腎皮質ホルモン、男性ホルモン、卵胞ホルモン、黄体ホルモンの総称ですが、肝臓の薬物代謝酵素(シトクロムP‑450)はステロイドホルモンの生合成にも関係しているため、併用により不測の影響が懸念されることから、市販薬として万全を期すため併用しないように記しています。 先述した「他の女性ホルモン剤」と重複することをご了承ください。■ プロテアーゼ阻害剤 (リトナビル製剤)
肝薬物代謝酵素を誘導するため、エチニルエストラジオールの血中濃度が減少して、効果が減弱する恐れがあると言われています。■ セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)は、肝臓の薬物代謝酵素(シトクロムP‑450・CYP3A4)を誘導するため、様々な薬物の効果を減弱させてしまうことが知られていますが、卵胞ホルモン剤もそうなる恐れがあるため、記載しています。■ イプリフラボン
イプリフラボンは骨粗鬆症の改善薬ですが、卵巣摘出動物にエストロンと本剤を併用投与した場合、エストロンのエストロゲン作用が増加するとの報告があり、エストロゲンの作用を増強させると言われています。 その結果、ヒメロスやバストミンの作用を強める恐れがあるため、記載しています。■ グレープフルーツジュース
グレープフルーツ中のフラノクマリン類が、肝臓の薬物代謝酵素(CYP3A4)を阻害すると言われていますが、グレープフルーツと共に投与した薬剤が肝臓で代謝されず、本来よりも高い血中濃度が続くため、効果が増強される恐れがあります。続きを読む
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トノスの使用上の注意はありますか?
- 例えば、トノスを塗って、バイアグラなどのED治療薬を利用しても良いものですか?
- その他注意することがあれば教えてください。 前立腺は検査の結果は異状はありません。
(男性・65~74才)
1.バイアグラなどのED治療薬(PDE5阻害剤)との併用は可能です。2.その他の注意事項 (前立腺関係を除く)
1) 約2万4千本余の出荷につき1件の頻度で、本剤の成分がお肌に合わない事例が
ございますので、本剤の成分について過去にアレルギー症状を起こした経験がありましたら、
ご使用しないで下さい。2) 念のため、初めてご使用になる場合は、本剤をチューブから5mm程度出し、内股など
皮ふのうすい所にすり込んで、翌 日中に薬疹、発赤、かゆみ、かぶれ、はれなどの
症状が起きないことをご確認ください。3) 睡眠時無呼吸症候群の人は、男性ホルモンが症状を悪化させると言われているため、
ご使用できません。4) 他の人へ本剤が付着しないように、ご配慮ください。
5) 目や目の周囲、粘膜(口腔・鼻孔など)に塗らないで下さい。
6) 頭冠に塗布することで、射精を遅らせることが期待できますが、尿道口の中へ
入らないように、亀頭の先端部に塗るのをを避けて下さい。7) 外傷、炎症、湿疹、ただれ、化膿などのある部位に塗らないで下さい。
8) 本剤は熱に弱く、変色したり分離する場合がありますので、冷蔵庫(5~15℃)に保管して
下さい 。詳細は、こちらのリンク先でご案内しておりますので、併せてご参照下さいませ。
その他、トノスに関するご質問をこちらでご紹介しております(←クリック)ので、宜しければ
併せてご参照下さいませ。続きを読む
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心筋梗塞の既往症あるが、「トノス」や「グローミン」は大丈夫?
トノスかグローミンを検討中です。 4年ほど前に心筋梗塞を煩い、カテーテル手術を受けました。 その後は薬を服用して、3ヶ月に一度の外来受診をしています。 問題ないでしょうか?
(男性・55~64才)
- 早漏防止の目的で「トノス」を亀頭部の麻痺にご使用いただく場合であれば、直接的な問題はございません。
ただし、性交時間が長くなることで心臓にご負担がかかる場合の影響につきましては、主治医にご相談いただけますでしょうか。 - 男性ホルモンの補充を目的として「グローミン」や「トノス」をご使用いただく場合は、恐れ入りますが主治医に適否をご相談いただけますでしょうか。
テストステロンの分泌が低過ぎる人の場合、心血管系のリスクが高まる報告があるため、生理的な範囲内の血中テストステロン濃度に収まるような低用量な男性ホルモンの補充をすることにより、心血管系の疾患を予防できる可能性が期待されます。しかしながら、直接的な検討結果は未だ弊社で情報を入手できておりません。
また、心血管の疾患が既往の人にテストステロン補充を行った場合の安全性につきましても、今のところ弊社では情報を入手できておらず、安全性の根拠となる情報が無いため問題ないと申し上げることが出来ません。 歯切れの悪い回答となり申し訳ございませんが、何卒ご了承のほど御願い申し上げます。
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- 早漏防止の目的で「トノス」を亀頭部の麻痺にご使用いただく場合であれば、直接的な問題はございません。
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トノスの注意事項に睡眠時無呼吸症候群の人は使用を控えるよう書いてあるのは、なぜでしょうか!?(男性・25才未満)
弊社製品のうち、男性ホルモン(テストステロン)を配合する製品「トノス」「グローミン」「ヘヤーグロン」につきましては、ご指摘の通り「睡眠時無呼吸症候群の人は使用しないこと」としております。これは、男性ホルモンが睡眠時無呼吸症候群の症状を悪化させるという報告があることから、関係学会のガイドラインで使用禁忌と定められており、これに準じてご使用を控えるようにお願いしております。
ただし、トノスの場合は小豆大(0.1g)の塗布量で男性ホルモンの投与量が少ないうえ、早漏防止を目的に性交前に亀頭部へ塗布した後、局所麻痺剤が効いてから直ちに洗い流す使用方法であれば、体内に吸収される男性ホルモンの量は極めて微量になる見通しで、しかも性交時の頓用であることから、早漏防止目的による上記の使用方法であれば、睡眠時無呼吸症候群への影響は極めて少ないものと考えており、発売以来、47年余にわたりそのような副作用事例も経験しておりません。
しかしながら、安心・安全の保証が求められる近年の社会的背景から、メーカーの立場と致しましては、万全を期すため、このようにお願いしております。何卒ご賢察のほど御願い申し上げます。
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前立腺癌の治療で放射線を受けています。早漏で性行為の自信がありません。
そこで、ガラナポーンとトノスを使用したいのですが、影響はありますか。
(男性・45~54才)
拝復 この度は切実なご事情について弊社製品をご検討いただき誠に有難うございます。ご記入いただいたメールアドレスにご返信致しましたが、エラーしてご返信が出来ません。そのため、こちらにご質問の一部を抜粋のうえ、ご返信に代えてご案内申し上げます。何卒ご了承のほど御願い申し上げます。
結論から申しますと、次の通りでございます。
- 「ガラナポーン」(ヨヒンビン製剤)は、前立腺癌への影響に関する報告が無く、長年の実績も踏まえますと影響は無いと思われます。
しかしながら、その前に、早漏に対する効果が期待できません。
本剤は心因性EDや、射精障害(精液が尿道口から射出しないで、膀胱へ逆流したり、腟内で射精できない場合など)の場合に効果が期待できます。 - 「トノス」は男性ホルモン(テストステロン)を配合しているため、前立腺癌を進行させるリスクがあることから既往の場合は禁忌としており、お勧め出来ません。
弊社製品をご期待いただいたにもかかわらず、お役に立てず誠に申し訳ございません。
なお、性機能外来の特殊外来を開設している泌尿器科医の中には、早漏の治療に「SSRI」と呼ばれる抗うつ剤や、医療用のキシロカイン・ゼリーやリドカイン・ゼリーを使用する場合がございます。
ただし、このような使用方法は本来、承認された用法でなく、適応外使用を敬遠する医師にはご対応いただけない懸念があります。さらに、SSRIにつきましては暴力的な異常行動など有害事象の指摘があることから、臨床応用に消極的な立場をとる医師が多い状況かと存じますが、いずれにせよ泌尿器科医へ率直にご相談なさるのが最善かと存じます。
前立腺癌の治癒と、今後のご活躍、ご多幸を心よりお祈り申し上げます。
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- 「ガラナポーン」(ヨヒンビン製剤)は、前立腺癌への影響に関する報告が無く、長年の実績も踏まえますと影響は無いと思われます。