月別アーカイブ:2009月05月
-
テストステロンは塗っても効くの?一度に何日分もの量を塗って何か増進するの?
テストステロンは、塗っても効果があるのでしょうか。
どこに外用して、どんな効果を得るものなのでしょうか。
また、テストステロンは分解が早いようですが一度に何日分もの量を塗っても何か増進するのでしょうか。
(男性・25~34歳)
Q. テストステロンは、塗っても効果があるのでしょうか?テストステロンの塗布剤を塗ることで効果はございます。
テストステロン製剤の効果は、血中のテストステロン濃度を上昇させることにより生じます。
男性ホルモンまたは女性ホルモンの外用剤(塗り薬、貼り薬)は、皮膚の表面にある角質層から表皮を成分が透過し、真皮に張り巡らされている毛細血管から吸収されると考えられています(右図参照)。そのため、例えばテストステロンの塗布剤であれば、塗布後に血中のテストステロン値が上昇すると考えられており、その結果、テストステロンの生理作用にともなう所期の効果を得ています。
これは、弊社製品のみならず、様々なテストステロン外用剤における国内外の臨床研究を通じて報告されております。Q. どこに外用して、どんな効果を得るものなのでしょうか?
テストステロンには様々な作用があり、製剤の開発目的や特徴に応じて、塗布部位や期待される効果も多様です。
テストステロンの一般的な作用につきましては、弊社HPでご説明しておりますので、宜しければご参照下さいませ。
弊社製品を例に申しますと、陰のう(睾丸)への塗布によるテストステロンの補充をお勧めしておりますが、これは、少量で効率よく血中濃度を上昇させるためにお勧めしているものです。
これによるテストステロン補充の効果として、勃起力減退や性欲欠乏など、主に性機能に関する諸症状の効果が承認されていますが、弊社の男性ホルモン塗布剤の詳細につきましては、次のリンク先をご覧下さいませ(「グローミン」「ヘヤーグロン」「トノス」のJSMデータベース参照)。Q. テストステロンは分解が早いようですが一度に何日分もの量を塗っても何か増進するのでしょうか。
ホルモンは、鍵穴に合う鍵が入ってスイッチを入れるように、標的細胞と呼ばれる、そのホルモンが作用する体内各部の細胞に対して「スイッチを入れる」ような働きをします。
体中のにある鍵穴(標的細胞)へ鍵(ホルモン)を差し込み、各細胞へスイッチを入れるのに、最低限必要な鍵の数(ホルモン量)は補充すべきですが、スイッチが入って既に働いている細胞を相手に、長期にわたり、いつまでもスイッチを入れ続けなくても良い、というイメージはご了解いただけるかと存じます。
車やバイクの操作に例えれば、セルモーターを回してエンジンが始動したら、セルはそれ以上回しません。エンジンが始動しているのに、いつまでもセルを回し続ければ、故障の原因になると思います。
テストステロンの補充はセルモーターを回す操作のようなもので、人間本来の分泌レベルの範囲内で最小限の補充をすれば、必要十分な効果が期待できると考えております。ただし、車やコンディションによってエンジンの始動性が異なるように、様々な観点から個人差はございますので、全員に効果を保証するものではございません。高用量な補充が必要な人につきましては、専門医の管理下で慎重に補充すべきと存じます。一方、本来の分泌レベルをはるかに超える量を一度に投与するのは、不自然な状況になりますので、不測の問題が懸念されます。例えば、高用量な男性ホルモン製剤においては多血症など副作用の報告事例がございます。始動性の悪い車に、純正バッテリーの電圧よりも高い電圧の車からケーブルをつないで、セルをいつまでも回し続けるようなものです。専門医の管理下で補充すべき理由は、このような背景によるものです。
そのため、何日分もの量を塗ることで、良い意味で何かが増進するといった効果を申し上げることは、安全性の観点から私どもにはお答え出来ません。何卒ご了承下さいませ。
続きを読む
-
バストミンの事で伺います。ヒメロスと同じ成分のように思いますが、何故バストミンはヒロメスのように腟への使用が出来ないのですか?バストミンやヒロメスの成分と同じ他社製品がありますが、この中で「本剤が男性性器に付着しないようスキンのご使用をお奨めします。」とあるのですが、バストミンやヒロメスも同じですか? (女性・25~34歳)
- ご指摘の通り、バストミンとヒメロスの有効成分は同一でございますが、バストミンはヒメロスよりも塗心地を改良し、より使い易くするためクリームタイプにしたもので、そのため基剤成分が異なるものに致しました。
そこで、バストミンをヒメロスと比べて伸びの良いクリームにして、ホルモン補充をするのにわざわざ腟内に塗らなくても、外陰部をはじめ、腕や脚、腰などに塗布することで、むしろヒメロスよりも使い易くなると考えた次第でございます。
一方、腟内は粘膜なので、身体の一般的な表皮と比べ刺激に対して特に敏感で、デリケートな箇所ですから、自ずと皮膚への刺激性につきましては特に注意が必要と考えております。
バストミンへ配合した基剤成分の中には、腟内(粘膜)へ塗布するには、今のところ他の医薬品を含めて配合量に前例がないものがあるため、万全を期して腟内への塗布をお勧めしないようにしております。 - 塗布直後に性行為を行った場合、男性パートナーの性器に付着して、パートナーに成分が吸収されてしまう恐れがあるため、万全を期すためスキンの使用を推奨しているものと思われます。「ヒメロス」「バストミン」におきましても、添付文書の「してはいけないこと」の中で、次のように記載しておりますが、パートナーに本剤が付着して成分が吸収されないようにする、という意図は同じです。「本剤が他の人に付かないようにすること。また、付いた場合には直ちに洗い落とすこと」
ヒメロス製品取扱施設は、こちらのリンク先をご参照くださいませ。
e健康ショップ「おくすり予約」
◆薬局サーチ
◆「ヒメロス」予約ページバストミン製品取扱施設は、こちらのリンク先をご参照くださいませ。
e健康ショップ「おくすり予約」
◆薬局サーチ
◆「バストミン」予約ページ続きを読む
- ご指摘の通り、バストミンとヒメロスの有効成分は同一でございますが、バストミンはヒメロスよりも塗心地を改良し、より使い易くするためクリームタイプにしたもので、そのため基剤成分が異なるものに致しました。
-
ヒメロスを豊胸目的で乳房等に塗っても大丈夫でしょうか?
(女性・35~44歳)
弊社は、あくまで低用量の女性ホルモンを短期間、間欠的に投与するのが安全なご使用方法と考えておりますが、いずれにせよ後述の通り恒久的な豊胸効果は期待できません。
豊胸の目的ではヒメロス(またはバストミン)をご使用しないように何卒お願い申し上げます。◆ 女性ホルモンと乳房の張りについて
女性には、第二次性徴が発現して初潮から閉経に至るまでの間、一般に女性ホルモン分泌の月内変動があります。これにともない、人によりホルモン分泌の変動に伴う乳房の張りを自覚する場合があるかと存じます。
しかしながら、これはあくまで一時的な生理現象であり、乳房の発育、発達とは異なります。
特に第二次性徴後の発達を終えた成人女性が、女性ホルモンの投与により乳房そのものが発達して恒久的かつ著明に豊胸できる可能性は、一般的には考えにくいものと存じます。
◆ 高用量な女性ホルモン剤の長期連続使用のリスク
もし、一時的な乳房の張りを維持させることで豊胸させたように見せるため、本来の生理的な分泌レベルを超える高用量な女性ホルモン剤を1年以上にわたり続けて投与し続けますと、その連続投与期間が長くなるほど子宮体がんの発症リスクや血栓症を起こすリスクが高まる、という指摘があります。
そのため、私どもは女性ホルモン剤の長期的な連続使用を決してお勧め致しません。
女性ホルモンによる一時的な乳房の張りを豊胸効果と訴求する業者等に対しましては、弊社は一線を画す立場でございます。
以上、何卒ご了承のほどお願い申し上げます。
続きを読む
-
グローミンを数週間程度使用した場合、元来の男性ホルモン分泌量が減少し、使用停止した場合にさらに症状が悪化する(リバウンドする)という報告例はありますでしょうか?
アナボリックステロイド長期使用者にはそのような症状が見られると聞いた事があります。
(男性・25~34歳)
少なくとも、3ヶ月間の臨床研究結果(50例)におきましては、ご指摘のようなリバウンドの報告はございませんでした。また、グローミンは、これまで約5年余の間に全国80施設を超える医療機関で臨床応用されて、少なくとも千人を超える患者様にご利用いただいているものと推定致しておりますが、ご指摘のような症例報告や苦情等は今までございません。
弊社HPの中でご案内している通り、男性ホルモンは脳下垂体から分泌されるLH(性腺刺激ホルモン)というホルモンの刺激を受けて、精巣のライディッヒ間質細胞で産生されていますが、健常者で男性ホルモンの分泌が十分である人に過剰な男性ホルモンを長期にわたり投与すれば、体内で男性ホルモンを産生させようとする働きが長期間にわたり抑えられます。
具体的に申しますと、LH(性腺刺激ホルモン)と呼ばれるホルモンの分泌が長期にわたり抑えられることになります。
そうなりますと、精巣のライディッヒ間質細胞の機能低下が懸念され、最悪の場合は自立的に男性ホルモン産生できなくなってしまう恐れがございますし、機能が回復する場合であっても、それまでの間リバウンドの症状を呈する可能性が否定できません。しかしながら、男性ホルモン剤をめぐる考え方には、次の3つがあると考えております。
- ●人工的に合成されたテストステロンの誘導体で、安全性の検証が確立されていないアナボリックステロイドホルモンに対して、グローミンに配合したテストステロンは体内で産生している男性ホルモンと同一で、根本的に異なること。
- ●男性ホルモンが十分に分泌されている人に対して、倫理的な懸念がある使用目的で過剰な男性ホルモンを長期にわたり投与するケース。
- ●男性ホルモンが不足している人に、生理的範囲内の男性ホルモンを短期間・間欠的に補充するケース。
グローミンがめざす考え方は上記の3.である一方、アナボリックステロイド長期使用者によるリバウンドのご指摘は、上記の1.と2.に該当する極端なケースと考えており、弊社は一線を画す立場でございます。
リバウンドの問題は、先述の通り精巣の機能低下や退化が懸念されるために指摘されるものですが、グローミンはもとより医療用テストステロン製剤の投与による一般的な男性ホルモン補充療法で問題になった症例報告等は今まで入手しておりません。
問題は、あくまでボディビルディングや筋肉増強を目的とした、倫理的な懸念のある医療や、ドーピングによるアナボリックステロイドの投与です。
すなわち、通常の医療を逸脱した過剰投与、あるいは安全性の検証ができてない未承認医薬品が様々な副作用を引き起こすことで、状況を深刻にさせていると思われます。
医療として着実に実績を積んでいるホルモン補充療法に対して、このように乱暴な事例による社会的偏見や風評で混乱を来たす状況があるならば、誠に残念でなりません。グローミンに配合しているテストステロンは、体内で産生しているものと同一物質であるうえ、生理的範囲内にこだわり、さらに投与量を抑えていますので、医療用の従来製剤よりも更に安全マージンを確保していると自負しております。
続きを読む
-
お店にてグローミンを購入しました。塗り続けていますが、勃起力はすごい回復しております。何ヵ月くらい、続ければ安定してくるものなのでしょうか?
また、雑誌なんかに広告されているペニス増大効果のあるサプリメントなどは、本当に効果のあるものなのでしょうか?(男性・25~34歳)
この度はグローミンをご利用いただき誠に有難うございます。本剤をお役立ていただき重ねて御礼申し上げます。
安定するまでの使用期間のご質問ですが、特に期間を保証するデータはございません。ただし、本剤の臨床研究では3ヶ月間のご使用で有意に効果があったという報告があり、中には自律回復して本剤から離脱できたという症例があることも伺っております。
お客様の場合、一般的には十分な男性ホルモンを分泌できる年齢なので、1ヶ月程度のご使用でいったん休薬し、様子を見て症状の再発など必要に応じ再開する、といったご使用方法をお試しいただければ宜しいかと存じます。
ペニス増大効果を標榜しているサプリメントの効果につきましては、少なくとも作用機序と併せて学術的な根拠に納得できるものは弊社の知る限りございません。例えば、陰茎に過度な刺激を与えるものは危険なだけで、陰茎自体が成長する機序には納得できませんし、サプリメントには素材こそ色々ありますが、結局は様々なアミノ酸やビタミン類、ミネラル等の服用であり、疲労回復効果で結果的に勃起力を回復する場合はあるかも知れませんが、陰茎のサイズそのものを成長させる合理的根拠は全く無いと思われ、納得できません。もし、このようなサプリメントで効果があるとすれば、PDE-5阻害剤のようなED治療薬の有効成分や類似物質をはじめ、性ホルモン等の医薬品成分を違法に配合させた無許可医薬品である可能性が極めて高く、品質面や安全面で極めて危険と考えます。決してお勧め致しません。
続きを読む