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グローミンを数週間程度使用した場合、元来の男性ホルモン分泌量が減少し、使用停止した場合にさらに症状が悪化する(リバウンドする)という報告例はありますでしょうか?
アナボリックステロイド長期使用者にはそのような症状が見られると聞いた事があります。
(男性・25~34歳)
少なくとも、3ヶ月間の臨床研究結果(50例)におきましては、ご指摘のようなリバウンドの報告はございませんでした。また、グローミンは、これまで約5年余の間に全国80施設を超える医療機関で臨床応用されて、少なくとも千人を超える患者様にご利用いただいているものと推定致しておりますが、ご指摘のような症例報告や苦情等は今までございません。
弊社HPの中でご案内している通り、男性ホルモンは脳下垂体から分泌されるLH(性腺刺激ホルモン)というホルモンの刺激を受けて、精巣のライディッヒ間質細胞で産生されていますが、健常者で男性ホルモンの分泌が十分である人に過剰な男性ホルモンを長期にわたり投与すれば、体内で男性ホルモンを産生させようとする働きが長期間にわたり抑えられます。
具体的に申しますと、LH(性腺刺激ホルモン)と呼ばれるホルモンの分泌が長期にわたり抑えられることになります。
そうなりますと、精巣のライディッヒ間質細胞の機能低下が懸念され、最悪の場合は自立的に男性ホルモン産生できなくなってしまう恐れがございますし、機能が回復する場合であっても、それまでの間リバウンドの症状を呈する可能性が否定できません。しかしながら、男性ホルモン剤をめぐる考え方には、次の3つがあると考えております。
- ●人工的に合成されたテストステロンの誘導体で、安全性の検証が確立されていないアナボリックステロイドホルモンに対して、グローミンに配合したテストステロンは体内で産生している男性ホルモンと同一で、根本的に異なること。
- ●男性ホルモンが十分に分泌されている人に対して、倫理的な懸念がある使用目的で過剰な男性ホルモンを長期にわたり投与するケース。
- ●男性ホルモンが不足している人に、生理的範囲内の男性ホルモンを短期間・間欠的に補充するケース。
グローミンがめざす考え方は上記の3.である一方、アナボリックステロイド長期使用者によるリバウンドのご指摘は、上記の1.と2.に該当する極端なケースと考えており、弊社は一線を画す立場でございます。
リバウンドの問題は、先述の通り精巣の機能低下や退化が懸念されるために指摘されるものですが、グローミンはもとより医療用テストステロン製剤の投与による一般的な男性ホルモン補充療法で問題になった症例報告等は今まで入手しておりません。
問題は、あくまでボディビルディングや筋肉増強を目的とした、倫理的な懸念のある医療や、ドーピングによるアナボリックステロイドの投与です。
すなわち、通常の医療を逸脱した過剰投与、あるいは安全性の検証ができてない未承認医薬品が様々な副作用を引き起こすことで、状況を深刻にさせていると思われます。
医療として着実に実績を積んでいるホルモン補充療法に対して、このように乱暴な事例による社会的偏見や風評で混乱を来たす状況があるならば、誠に残念でなりません。グローミンに配合しているテストステロンは、体内で産生しているものと同一物質であるうえ、生理的範囲内にこだわり、さらに投与量を抑えていますので、医療用の従来製剤よりも更に安全マージンを確保していると自負しております。
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