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ヒメロスを豊胸目的で乳房等に塗っても大丈夫でしょうか?
(女性・35~44歳)
弊社は、あくまで低用量の女性ホルモンを短期間、間欠的に投与するのが安全なご使用方法と考えておりますが、いずれにせよ後述の通り恒久的な豊胸効果は期待できません。
豊胸の目的ではヒメロス(またはバストミン)をご使用しないように何卒お願い申し上げます。◆ 女性ホルモンと乳房の張りについて
女性には、第二次性徴が発現して初潮から閉経に至るまでの間、一般に女性ホルモン分泌の月内変動があります。これにともない、人によりホルモン分泌の変動に伴う乳房の張りを自覚する場合があるかと存じます。
しかしながら、これはあくまで一時的な生理現象であり、乳房の発育、発達とは異なります。
特に第二次性徴後の発達を終えた成人女性が、女性ホルモンの投与により乳房そのものが発達して恒久的かつ著明に豊胸できる可能性は、一般的には考えにくいものと存じます。
◆ 高用量な女性ホルモン剤の長期連続使用のリスク
もし、一時的な乳房の張りを維持させることで豊胸させたように見せるため、本来の生理的な分泌レベルを超える高用量な女性ホルモン剤を1年以上にわたり続けて投与し続けますと、その連続投与期間が長くなるほど子宮体がんの発症リスクや血栓症を起こすリスクが高まる、という指摘があります。
そのため、私どもは女性ホルモン剤の長期的な連続使用を決してお勧め致しません。
女性ホルモンによる一時的な乳房の張りを豊胸効果と訴求する業者等に対しましては、弊社は一線を画す立場でございます。
以上、何卒ご了承のほどお願い申し上げます。
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2歳の息子が尿道下裂です。手術をする際に、今のペニスサイズのままだとやや危険が伴うとのことで、親の同意があればテストステロンを3回(一回2cc)打ってから一時的にサイズを大きくして手術することになるとのことです。
気になるのは、テストステロンが時として低身長を招くおそれも否定できないと聞いたことです。実際のところ低身長を招くおそれはありますか。
ご子息様の切実なご事情について私どもにお問合せ下さり、ご高配まことに有難うございます。
ただ、私どもは医師でないため、倫理面のみならず関係法令上からも、診断や処置、あるいはセカンド・オピニオンとして責任のあるコメントが出来ません。あくまで、一般論として申し上げますことを、あらかじめご容赦下さいませ。神奈川県立こども医療センター泌尿器科のHPによりますと、
> 亀頭部が小さい場合は手術の前に男性ホルモンを少量投与する
> ことで亀頭の発育を促す場合があります。当科では1~3回注射
> (1ヵ月間隔)で投与します。このような短期間のホルモン投与は
> 長期的に副作用がないと考えられています。また、東京女子医科大学腎臓病総合医療センター泌尿器科のHPでも、下記のような記述がございます。
> おちんちんがとても小さい場合は手術の前に男性ホルモンを少量
> 投与することで手術をやりやすくする場合があります。当科では
> 1~3回注射(1ヵ月間隔)で投与しますが現時点でこのような幼児期
> の少量のホルモン投与はきわめて安全と考えられており、長期的に
> 副作用を生じたという報告はありません。以上の記述から察するに、ご子息様の治療戦略は一般的なもので、このようなケースでのテストステロン投与は安全とされているようです。
また、私どもが知る限り、ご子息様と同様のケースで低身長を招いたという事例は存じ上げません。一般に、成人に向けて身長が伸びる時期は第二次性徴の頃(小学校高学年~中学校にかけて)かと存じますが、この時期に過剰な男性ホルモンの投与を行いますと、脳が「もう十分にホルモンが分泌された」と判断して成長を止めてしまうため、自ずと低身長のリスクが高まるようです。
あくまで私見であることをお許し戴きたいのですが、上記のリスクを逆に申しますと、先述の第二次性徴の時期から十分に離れた生後間もない時期であれば、自ずとリスクが低くなるだろう、ということではないでしょうか。そうは申しましても、絶対に大丈夫とは言い切れないのだろうと思います。
「おそれも否定できない」という表現は、「実態として懸念のケースを経験していないが、かといって絶対に有り得ないと言い切るだけの理論的根拠が無いので、今後、症例数が増えれば、中にはそのようなケースが生じるかも知れない…」というニュアンスかと存じます。
現代の医学の倫理には「EBM」と呼ばれる、「客観的な根拠にもとづいた医療」が前提とされていますので、専門家の間であらゆる角度から客観的に評価して認められた根拠が無い中では、たとえ担当医に確信があり、患者様の不安をやわらげ安心していただきたくても、「絶対に大丈夫」と歯切れ良く言い切れない時代です。
そのため、たとえ極めてまれなケースでも、想定される最悪の事態も含めた事前説明をして、あらかじめ患者様の了解をとりつけなくてはなりません。以上、歯切れ良くお答え出来ず、誠に申し訳ございません。大変心苦しい気持ちでございますが、状況ご賢察のうえ、保護者の責任でご判断下さいますよう、何とぞ宜しくお願い申し上げます。
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ヒメロスの主な副作用について教えてください。 (性別・年齢不詳)
ヒメロスでは、市場導入後の約40年間で、重篤な副作用の事例を経験しておらず、また、この10年の間でも軽度な副作用(痒みなど)について数件のお問い合わせをいただいた事はありますが、医療機関の受診を要するほどの事例は経験しておりません。
なお、本剤の有効成分を含む医療用の薬剤における副作用情報にもとづき想定される最悪のケースと、その対応につきまして、次の通りご案内致します。
(1) 乳がん、子宮がん、卵巣がん
高用量な医療用の薬剤で、エストロゲンを長期間にわたり連続使用した場合に、これらの悪性腫瘍のリスクが高まると言われております。
また、既にこれらの悪性腫瘍に罹患している場合は、女性ホルモン剤の使用で病状を進行させる恐れがあります。
一方、本剤のような低用量で、かつ3ヶ月以内の短期投与によって、これらの悪性腫瘍を発症したという報告はございませんし、弊社製品は過去40年間でそのような事例を経験していません。以上より、次の事項をご注意ください。
① 本剤を初めてご使用する前には、これらのがん検診をお願い致します。既にこれらの腫瘍に罹患している人、恐れのある人は本剤を使用しないでください。
② ご家族、あるいは本人に悪性腫瘍の病歴がある場合は、本剤を使用しないでください。(遺伝要因や転移のリスク要因を避けるため。)
③ 本剤のご使用で症状が軽快し次第、ご使用を止めていただき、なるべく続けて使用しないで下さい。 症状の軽快後は1ヶ月以上を目安になるべく長く休薬期間を置いて、 症状が再発した際に再度、使用するといった間欠的な投与をお勧めします。なお、やむを得ず3ヶ月以上、続けてご使用になる場合は、少なくとも6ヶ月に1回以上の頻度で定期的ながん検診をお願い致します。
(2) 皮膚の発赤、痒み、かぶれ、腫れ、薬疹
人により、本剤の成分がお肌に合わない場合がございます。また、手指や塗布部が不潔であったり、傷がありますと、炎症などの原因になります。そのため、次の事項にご注意ください。
① ご使用前に、手指と塗布部を清浄にして、傷や湿疹が無い事をご確認ください。
② 初めてご使用になる前に、内股など皮膚のうすい所に本剤を塗り、翌日中に薬疹、発赤、痒み、かぶれ、腫れ等の異常が生じないことをご確認ください。異常が生じた場合は、本剤を使用しないでください。
③ 過去に、薬や化粧品等を塗って、これらのアレルギー症状を起こした事がある場合や、ご家族または本人がアレルギー体質である場合は、あらかじめ医師や薬剤師にご相談するなど、慎重にご使用ください。
④ ご使用中に、これらの症状が起きた場合は、直ちにご使用を中止して、患部を清浄に保ちながら安静にしてください。通常は数日で軽快しますが、日ごとに症状が悪化する場合は皮膚科を受診してください。
(3) 乳房の痛み、緊満感
生理周期にともなう通常の範囲内の痛みや張りを超えるような異常な痛みや張りがある場合は、直ちに本剤の使用を中止してください。その後、約2週間の間に軽快しない場合や、症状が悪化する場合は、婦人科あるいは乳腺外科を受診してください。
(4) 吐き気、嘔吐、食欲不振、頭痛、むくみ、めまい
医療用の女性ホルモン製剤における副作用事例で、ヒメロスでは経験がございません。
(5) 不正出血、経血量の変化、帯下(こしけ: 粘液や白血球を含む、白色または黄色で粘液性の腟からの排出物)
閉経後のご使用にともなう月経の再開のような不正出血を経しておりますが、逆に、閉経前の女性で生理不順が規則正しくなったケースもございます。本剤の使用を中止することで、元の状態に戻るものと考えております。
(6) 色素沈着、腹部疼痛、下痢、動悸、眠気、不眠、血圧上昇、便秘、腹部膨満感
医療用の女性ホルモン製剤における副作用事例で、ヒメロスでは経験がございません。
追記: その他の注意事項について
(1) 妊娠または妊娠している可能性がある場合は、本剤を含む全ての女性ホルモン剤を使用しないでください。胎児に悪影響を及ぼす恐れがあります。
(2) 授乳中の場合は、本剤を含む全ての女性ホルモン剤を使用しないでください。他剤の報告で、母乳に成分が移行して母乳を飲んだ新生児に悪影響を及ぼすことが指摘されています。
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