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タグ:外用での効果

  • テストステロンは塗っても効くの?一度に何日分もの量を塗って何か増進するの?

    2009年05月18日

    テストステロンは、塗っても効果があるのでしょうか。
    どこに外用して、どんな効果を得るものなのでしょうか。
    また、テストステロンは分解が早いようですが一度に何日分もの量を塗っても
    何か増進するのでしょうか。
    (男性・25~34歳

     



    Q. テストステロンは、塗っても効果があるのでしょうか?

    テストステロンの塗布剤を塗ることで効果はございます。
    テストステロン製剤の効果は、血中のテストステロン濃度を上昇させることにより生じます。
    経皮吸収イメージ図.jpg
    男性ホルモンまたは女性ホルモンの外用剤(塗り薬、貼り薬)は、皮膚の表面にある角質層から表皮を成分が透過し、真皮に張り巡らされている毛細血管から吸収されると考えられています(右図参照)。

    そのため、例えばテストステロンの塗布剤であれば、塗布後に血中のテストステロン値が上昇すると考えられており、その結果、テストステロンの生理作用にともなう所期の効果を得ています。
    これは、弊社製品のみならず、様々なテストステロン外用剤における国内外の臨床研究を通じて報告されております。

     

    Q. どこに外用して、どんな効果を得るものなのでしょうか?

    テストステロンには様々な作用があり、製剤の開発目的や特徴に応じて、塗布部位や期待される効果も多様です。

    テストステロンの一般的な作用につきましては、弊社HPでご説明しておりますので、宜しければご参照下さいませ。

    弊社製品を例に申しますと、陰のう(睾丸)への塗布によるテストステロンの補充をお勧めしておりますが、これは、少量で効率よく血中濃度を上昇させるためにお勧めしているものです。
    これによるテストステロン補充の効果として、勃起力減退や性欲欠乏など、主に性機能に関する諸症状の効果が承認されていますが、弊社の男性ホルモン塗布剤の詳細につきましては、次のリンク先をご覧下さいませ(「グローミン」「ヘヤーグロン」「トノス」のJSMデータベース参照)。

     

    Q. テストステロンは分解が早いようですが一度に何日分もの量を塗っても何か増進するのでしょうか。

    ホルモンは、鍵穴に合う鍵が入ってスイッチを入れるように、標的細胞と呼ばれる、そのホルモンが作用する体内各部の細胞に対して「スイッチを入れる」ような働きをします。

    体中のにある鍵穴(標的細胞)へ鍵(ホルモン)を差し込み、各細胞へスイッチを入れるのに、最低限必要な鍵の数(ホルモン量)は補充すべきですが、スイッチが入って既に働いている細胞を相手に、長期にわたり、いつまでもスイッチを入れ続けなくても良い、というイメージはご了解いただけるかと存じます。

    車やバイクの操作に例えれば、セルモーターを回してエンジンが始動したら、セルはそれ以上回しません。エンジンが始動しているのに、いつまでもセルを回し続ければ、故障の原因になると思います。
    テストステロンの補充はセルモーターを回す操作のようなもので、人間本来の分泌レベルの範囲内で最小限の補充をすれば、必要十分な効果が期待できると考えております。ただし、車やコンディションによってエンジンの始動性が異なるように、様々な観点から個人差はございますので、全員に効果を保証するものではございません。高用量な補充が必要な人につきましては、専門医の管理下で慎重に補充すべきと存じます。

    一方、本来の分泌レベルをはるかに超える量を一度に投与するのは、不自然な状況になりますので、不測の問題が懸念されます。例えば、高用量な男性ホルモン製剤においては多血症など副作用の報告事例がございます。始動性の悪い車に、純正バッテリーの電圧よりも高い電圧の車からケーブルをつないで、セルをいつまでも回し続けるようなものです。専門医の管理下で補充すべき理由は、このような背景によるものです。

    そのため、何日分もの量を塗ることで、良い意味で何かが増進するといった効果を申し上げることは、安全性の観点から私どもにはお答え出来ません。何卒ご了承下さいませ。

     

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