【ヘルスケア情報】テストステロンについてテストステロン分泌のコントロールについて
テストステロンの分泌量は、脳からの命令でコントロールされています。
「脳からの命令」を少し具体的に書きますと、テストステロンは、脳下垂体から分泌される性腺刺激ホルモン(LH)と、視床下部から分泌される黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)のバランスで成り立っています。
- LH(性腺刺激ホルモン)精巣(ライディッヒ間質細胞)へ、テストステロンの分泌を促すホルモン。
-
テストステロンが少ないと…
LHの分泌が増えて、精巣で
テストステロンを増産させる。テストステロンが十分あると…
LHの分泌が抑えられて、
テストステロンの分泌が
抑えられる。
- LHRH(黄体形成ホルモン放出ホルモン)「LHをもっと分泌しなさい」という命令を伝えるホルモン。
LHがある程度増えると…
LHRHの分泌が抑えられる。
LHRHの分泌は約90分の周期でパルス状に分泌され、それを受けてテストステロンの分泌も一日の間にパルス状に変動しており、約15分毎に刻々と変化していると言われています。
また、一般に一日の中では夜明け前から午前中にかけてのテストステロンレベルが高いようです(下図参照)。
- 【健常男性(26~45歳)5名の日内変動(Cooke et al, 1993)】
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- ■: 総テストステロン
- △: フリーテストステロン
- ○: 非SHBG結合テストステロン
ですから、夜間の健康的な睡眠が「男らしさ」の準備期間になり、睡眠中の夜間勃起や早朝勃起現象が現れて、男性が朝から精力的に活動するのは自然で健康的なことなのかも知れません。
なお、血中テストステロンの検査を行うなら、午前中がお勧めです。一日の中で最もレベルの高い午前中に測定してレベルが低ければ、テストステロンの分泌不足であると言えるからです。
このようなご質問をいただくことがありますが、これはテストステロンの過剰投与を続けると、上記のホルモン分泌のリズムが乱れてホルモンバランスを崩してしまい、テストステロンの分泌が止まってしまうことをご指摘になったものと思います。
ちなみに、弊社製剤の「ヘヤーグロン」「グローミン」「トノス」に含まれるテストステロンは低用量なので、ご使用方法をお守りいただければ、このような問題が生じる懸念はきわめて低いと考えております。
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