男の更年期? 目次
AMS(Aging Males' Sumptoms)調査票という自己記入式の質問票により診断します。心理的因子、身体的因子、性機能因子の合計17項目からなります。
その合計点で更年期症状の有無及び程度を以下のように判定します。
AMS調査票にて更年期症状有りと判定された男性の多くはテストステロンの低下を示します。実際には血清遊離テストステロン濃度の測定により診断がなされます。
あなたの症状をチェックしてみましょう!点です。
この結果は、あくまで目安です。
正確な診断をご希望の方は、専門医を受診してください。
質問 | 記入欄 | ||||
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なし | 軽い | 中程度 | 重い | 非常に重い | |
総合的に調子が思わしくない | |||||
関節や筋肉の痛み | |||||
ひどい発汗 | |||||
睡眠の悩み | |||||
よく眠くなる、しばしば疲れを感じる | |||||
いらいらする | |||||
神経質になった | |||||
不安感 | |||||
身体の疲労や行動力の減退 | |||||
筋力の低下 | |||||
憂うつな気分 | |||||
「人生の山は通り過ぎた」と感じる | |||||
力尽きた、どん底にいると感じる | |||||
ひげの伸びが遅くなった | |||||
性的能力の衰え | |||||
早期勃起(朝立ち)の回数の減少 | |||||
性欲の低下 |
一般的にはテストステロンによるホルモン補充を行いますが、同時に食事、運動を中心とした生活習慣の改善を行うことが重要です。
日本でテストステロン補充療法として主に使用されている薬剤はエナント酸テストステロンの注射剤およびテストステロンの塗り薬です。
それぞれ、投与方法、血中濃度、長所、短所が異なります。
注射剤 | 塗り薬 (クリーム) |
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投与方法 | 250mgを2-4週間に 1回筋肉内に注射する |
クリームとして0.3g (テストステロンとして3mg)を1日1回または2回塗布する |
長所 | 2-4週に1度の注射で済む 高い血中濃度に達する 即効性があり効果が強い |
生理学的範囲内で安定した 血中濃度を得られる 有害作用が少ない 適用が簡便 |
短所 | 血中濃度の変動が大きい 注射時の痛み 中断ができない 多血症等の有害作用 |
即効性がない 効果がマイルド 毎日の塗布が面倒 |
テストステロン血中濃度からみた注射剤とクリーム剤の特徴(イメージ図)
前立腺がんの心配は?テストステロンは前立腺がんの原因になることはないといわれています。しかし、前立腺がんの人に使用すると悪化する可能性があります。そのため、前立腺がんの人およびPSAが2ng/ml以上の人には原則的に使用できません。詳しくは主治医もしくは購入される薬局等の薬剤師にお尋ねください。