【ヘルスケア情報】男性ホルモンテストステロンには、どんなはたらき(作用)がありますか?
テストステロンは骨格や筋肉量、体毛など男らしい身体を作るほか、生殖機能の向上、そして肉体面・精神面の健康にも関与するなど、そのはたらきは多岐にわたります。ここでは、様々なはたらきをもつテストステロンの役割についてご紹介しましょう。
- > 生まれる前(胎生期)から生後6ヶ月の発達
- > 思春期の男性性器の発育促進
- > 骨格や筋肉の成長促進
- > 性欲・性衝動の亢進
- > 脳や精神面への影響
- > 女性にとってテストステロンは「心の基礎化粧品」に。
- > 逆にテストステロンを失うと、どうなってしまうか…。
生まれる前(胎生期)から生後6ヶ月の発達
テストステロンは、男性の胎生期において男性内生殖器の発達に関係すると言われています。妊娠6週目から24週目にかけて、胎児にテストステロンが多く分泌されます。精巣は最初から陰嚢(いんのう)の中になく、この時期に奥まった所から陰嚢へ下りて来るのですが、そのために必要なのがテストステロンです。
これが上手く行かなかった状態が「潜伏睾丸」で、生後、精巣が機能しなくなってしまいますから適切な処置が必要です。生後、早々に小児科検診などの機会でご確認することをおすすめいたします。
なお、陰茎など男性外生殖器の形成に関係するのは、ジヒドロテストステロン(DHT)という別の男性ホルモンによるものと言われています。
また、生後2週間から6ヶ月にかけて、男児のテストステロンのレベルが高まる時期があり、この時期に脳の性差や発達に影響を与えると言われています。ちなみに、その後、思春期まで男児のテストステロンレベルは女性と同じになります。
思春期の男性性器の発育促進
テストステロンは「陰毛が生える」「声変わりが起こる」「睾丸や陰茎が発育する」など、男性の二次性徴を発現させます。骨格や筋肉の成長促進
テストステロンは、筋肉量の増加を促します。もちろん、適切な食事と運動が前提です。それから若干ですが、テストステロンには塩分など尿の排泄を抑制するはたらきがあるので、その結果、血圧を上げる可能性があります。なお、思春期に急に背が伸びて骨格と筋肉が成長するのは、成長ホルモンと男性ホルモンが関係していると言われています。ところが、成長ホルモンと男性ホルモンのバランスはとても微妙で、思春期に男性ホルモンが多過ぎると、かえって骨の発育が止まってしまい、身長が伸びなくなってしまったり、成長のバランスが崩れてしまいます。ですから、素人判断で「男性ホルモンで背を伸ばそう」とは絶対にお考えにならないでください。最悪の場合、生育が止まり、かえって背が伸びなくなります。
また、運動選手の中には筋力や筋持久力の増強を目的にアナボリックステロイドや男性ホルモンを過剰投与して、ドーピングや副作用の問題を指摘されることがあります。これは合成物質の副作用をはじめ、長期間にわたり過剰投与することで肝臓や腎臓、心臓に異常を来たすもので大変危険です。
ただし、弊社製剤「トノス」「ヘヤーグロン」「グローミン」に含まれるテストステロンは天然型(体内で産生するものと同じ化学構造)で、低用量(体内の分泌量、生理的な血中濃度の範囲内)ですし、塗り薬なので飲み薬と比べて肝臓への負担も小さく、弊社推奨のご使用方法をお守りいただければ、リスクはきわめて低いと考えております。
性欲・性衝動の亢進
いわゆる「性欲」「性衝動」は、テストステロンの作用です。異性を惹きつける体臭と言われるフェロモンを発生させて、ドーパミンという興奮作用のある神経伝達物質を増やします。そして、骨盤神経に作用して勃起を起こすなど、男性がセックスを行うために必要な「興奮」「勃起」などのスイッチを次々と立ち上げて行くはたらきがあるのです。男性の5~10%と、わずかながら女性も男性ホルモンを分泌していますが、男女にかかわらず、テストステロンは人間自身が分泌する、最も自然で強力な媚薬であり、天然の催淫薬なのかも知れません。
脳や精神面への影響
胎児から生後6ヶ月の間にかけて、テストステロンは大脳の性差に影響を及ぼすと言われています。その結果、例えば、ある種の男性的な攻撃性や気の短さ、怒りっぽさをはじめ、「物事のとらえ方」や「思考パターン」、「決断力」などの「男らしい考え方」に影響すると言われています。テストステロンが精神面に及ぼす影響については様々な文献で解説されていますが、これらをまとめて表現すると「粗っぽくてデリカシーが無いし、短気で怒りっぽい面もあるけれど、明るく前向きでたくましく、ワイルドでセクシー」な傾向に導くものだそうです。まるで娯楽映画に出てくるヒーローです。これに経験と知性に基づく忍耐力と包容力、そして身体能力を身につけたら、かなり格好よい人物像かも知れません。
しかし、何と言ってもテストステロンには「生きる活力」「生気」「気持ちの張り」といった、バイタリティを高める作用があると言われています。そのような観点で、男女の性差にかかわらず、テストステロンは人として前向きに生きるために必要なホルモンと言えましょう。
女性にとってテストステロンは「心の基礎化粧品」に。
前述の通り、女性も男性ホルモンを分泌していますが、大きな社会的責任を厭わず行動的に生きる女性の「心の基礎化粧品」として、今後、多くの女性がテストステロン補充を当たり前のように行う日が来るかも知れません。実際、有効性の根拠となる事実に基づく提唱が、一部の研究者で盛んになっているようです。ちなみに、弊社の男性ホルモン・クリーム「グローミン」の場合、「女性恥部無毛症」という建前であれば、ご使用になれます。
逆にテストステロンを失うと、どうなってしまうか…。
例えば、離婚や破産、裁判の敗訴など、争い事や勝負事に敗れて、大きな挫折感を味わったり、過剰な騒音や受験など過度のストレスにさらされた男性のテストステロンレベルが低下する、という指摘があります。成功の頂点にいるにもかかわらず、性機能の衰えやセックスの失敗を自ら認めて挫折感を味わったときをきっかけに、テストステロンが低下する悪循環に陥るのでは?という説もあります。挫折感を味わった男性の消極的な状況を「女々しくなる」という表現で指摘する人がいます。これは女性的になるというよりも、テストステロンの低下で「男性的な思考傾向」が減退することなのかも知れません。
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