【ヘルスケア情報】早漏早漏(Premature Ejaculation:PE)の定義について
早漏の医学的な定義(医師が治療の対象とする早漏の症状)には諸説ありましたが、2007年10月より国際性医学会議 (ISSM)の主導でエビデンス(客観的な事実や根拠)にもとづいた定義の検討が開始されました。その結果、第103回米国泌尿器科学会(AUA)の年次総会(2008年5月)で発表された次の定義が、今のところ最新のコンセンサスとなっているようです。
すなわち、治療の対象となる早漏の要件は次の3つと思われます。- 1.射精がいつも腟内挿入前または挿入1分以内に起きる。
- 2.腟内挿入に関し射精を遅らせることが全くあるいは殆どできない。
- 3.性交が苦痛、悩み、フラストレーション(欲求不満)、あるいは性交の回避といった、消極的な個人的体験・結果となる。 【参照】McMahon CG,etal :BJU Int. 2008 Aug;102(3):338-50.
ISSM definition of Primary Premature Ejaculation
原発性か?
続発性か?
(元々、早漏?後から早漏に?)どんな場合でも発生するのか?特定の状況で早漏になるのか?
(特定の状況: 例えば、特定のパートナーの場合だけ、早漏になってしまう場合。)その他の性的問題(特にED)を併発しているか?
(PE男性の約30%にEDの併発が認められ完全勃起の前に早期射精を起こす事がある。)
- 平均:15.7分
- 3分以内希望:3%
- 30分以上希望:14%
(小学館「sabra」誌アンケート: 日本人女性1,000人、平均24.7歳)
(1)腟内射精潜時が、短い。
※ 診断基準に合致する必要は無いが、腟内射精潜時の目安を、通常2分以内とする。
※「腟内射精潜時(intravaginal ejaculation latency time)」とは、腟内にペニスを挿入してから射精までの時間。
(2)射精のコントロールが不能。
(3)本人、またはパートナーの心理的な苦痛。
(American Psychiatric Association : Diagnostic and statistical manual of mental disorders, 4th ed, Washington DC, 1994.)
(Waldinger, M.D. : Paroxetine treatment of premature ejaculation : A double-blind, randomized, placebo-controlled study, Am J Psychiatry, 151 : 1377-1379, 1994.)
(World Health Organization : International classification of diseases and related health problems (10th ed.), World Health Organization, Geneva, 1994.)
(McMahon, C. G. et al : Treatment of premature ejaculation with paroxetine hydrochloride. Int J Imp Res, 11:241-246, 1999.)
(白井將文 : 早漏、泌尿器科診療 Questions & Answers, p1248-1249, 六法出版社, 東京, 1983.)
「今,射精障害にどう対処するか?-射精障害治療の変遷と現状-」
小谷俊一,伊藤裕一,千田基宏 (中部労災病院泌尿器科)
日本性機能学会雑誌 : 19 (3) 203-223, 2004
男性ホルモン軟膏剤:
「トノス®」(第1類医薬品)
「医師を受診するほど重症ではないが、最近、早く(射精潜時が短く)なって来て、自信が揺らいで辛い。」
「射精潜時は1分以上持つけれど、パートナーを満足させることが出来ず、自分自身も辛い。」
このような男性のセルフメディケーションに、「トノス」をおすすめします。