【ヘルスケア情報】男性の性機能障害男性器の大きさについて

男性器の大きさについて 「ペニスを大きくしたい」と切実に悩むお客様から、お問合せをいただくことがあります。

思春期を迎えて第二次性徴が現れる時期は、男性ホルモン(テストステロン)の分泌が活発になり、性器も発達します。ですから、弊社製品で「男性ホルモンを補充すればペニスが大きくなるのでは?」と期待して、お問合せになるようです。

正常に第二次性徴を迎えた男性でしたら、背丈や体格、顔立ちと同様に、性器の大きさや形は遺伝的な宿命で決まってしまうでしょうから、男性ホルモンの過剰投与で「遺伝の宿命」以上に大きく発育させるべきではありません。
最悪の場合は、男性ホルモンの過剰投与で身体が「成人になった」と受け止めてしまい、本来の身体的成育が止まってしまう恐れがあります。ましてや成人後は身体の成長が止まっていますから、男性ホルモンの補充をしても、男性器のさらなる発育は期待できません。

ただし、思春期の年頃になっても、何らかの原因で男性ホルモンが分泌されない場合、第二次性徴が現れず、ひげや陰毛が生えなかったり、ペニスが子供の状態のまま発達しない人がいます。

中学卒業の年頃になっても第二次性徴が現われなければ、念のため、いちど最寄りの泌尿器科や小児科を受診して、ご相談されてはいかがでしょうか。
そもそもペニスの大きさに基準はあるの?
そもそもペニスの大きさに基準はあるの? ペニスの大きさの平均値については諸説ありますが、特に完全勃起時のペニスの大きさについては、学術的に認められている調査データを入手しておりません。

海外で陰茎延長術の適応となる大きさに関する報告はありますが、しかるべき学会のガイドラインとして合意された基準値を確認できておりませんし、日本人男性に適応できる基準かどうかの議論もあると思います。混乱を避けるため拙文では触れません。
ちなみに非勃起時の調査結果は、近年の論文によりますと次の通りです。
(血中総テストステロン値に異常が無い100例。21~76歳、平均年齢 48.9±14.7歳)

非勃起時の陰茎背面で、恥骨結合前面より亀頭先端までの距離8.20 ± 1.13cm

非勃起時、陰茎中央部よりやや根部の陰茎周囲長8.31 ± 0.74cm

【原著】 日本性機能学会雑誌: 23(1) 11~17, 2008
【著者】 白井將文, 猪股 出 (財団法人博慈会記念総合病院泌尿器科
永尾光一(東邦大学医療センター大森病院リプロダクションセンター)


なお、泌尿器科医のコメント等を総合しますと、一般に日本人の完全勃起時の長さの平均は13cm前後と言われているようです。

また、1902年~1943年にかけて8名の研究者が合計5,113名の日本人の陰茎の大きさを調査した結果についてまとめている文献によりますと、下表のようになっています。非常に古い調査結果なので、戦後から現在に至る日本人の体格の変化を考えますと、現代人の実態とは様子が異なるかも知れません。それでも、先述の13cm前後と大きく違いません。

陰茎長(cm)陰茎周(cm)
弛緩時4.3~13.85.6~12.8
弛緩時(平均)8.18.2
勃起時9.8~15.19.1~13.1
勃起時(平均)12.711.5
【参照文献】SEXOLOGY 石浜淳美, 1974年(株式会社 新宿書房)
第二次性徴を迎えた男子中高校生の中に、ひそかにペニスの大きさを気にする人がいるのは、男心として今も昔も変わらないと思います。
そこで、ご参考までに上記の同著にある年齢別の調査結果(村山:1937年、16~42歳の計142名)をご紹介いたします(下表参照)。
ただし、先述の通り古い調査結果ですから、現代人の実態とは異なるかも知れませんので、お含み置き下さいませ。

弛緩時・陰茎長 (cm)平 均最 小最 大
16~20歳7.369.3
21~25歳7.75.311
26~30歳7.84.711.4
31~35歳7.96.510
36~42歳7.65.410.5

一方、インターネット上の情報や雑誌等のアンケート調査結果は、もう少し大き目で、平均が14~15cm弱、太さ(直径)4cm前後、という結果を多く見かけます。媒体の特性がありますし、自己申告にともなう見栄心や、客観性の欠如が考慮されますから、学術関係者の調査結果や見解よりも大き目な結果になるのかも知れません。

医学的には、先述のように明らかな発育不全でない限り、医療の対象にされないようです。というのは、QOLの観点があるとはいえ、基本的には膣内に射精して妊娠できれば、医学的な問題としては捉えにくいためと思われます。
「ペニスの大きさ」と「男の自信」
そもそもペニスの大きさに基準はあるの? 容姿の良し悪しや特技の能力をはじめ、身体能力や学力など、人のプライドや自信の支えは人それぞれだと思います。けれども、一個のオスとして、その人の生命力を底支えしている気力や自信の本質は、多くの場合、性機能の自信をはじめ、精力の強さ、そしてペニスの大きさなのかも知れません。

ちなみに、男性ホルモンの精神的な作用には「攻撃性」があるようです。例えば「一方的で身勝手で強引」という、ある意味では男の典型的な一面です。男性が攻撃性の象徴をペニスの大きさに求めて、それを気にする気持ちは、多くの女性が一度は胸の大きさや形を気にする気持ちに対応している印象です。「男女の性(さが)」なのでしょう。

しかし、現実のセックスは必ずしも精力やペニスの大きさに頼らなくても充実できるのではないでしょうか。たとえば、「スキンシップ」や「精神的な一体感」を満たして、女性パートナーに細やかな気遣いをする「マメな男性」である方が、実は多くの女性にとって重要なファクターになると思うのです。

以前、ある学会の講演を拝聴していましたところ、「女性にとって、セックスは優しい気遣いや優しい言葉をかけてくれた時から、すでに前戯が始まっている。」という趣旨のお話があり、とても印象に残りました。多くの男性にとってヒントになると思いました。

容姿や性器の好みに避けがたい「相性」の問題はあるかも知れませんが、お互いに惹かれる所があるからパートナーになっていると思います。仮に相性の合わない面があっても、ギャップを埋め合わせられるように、お互いの「理性」と「愛情」で相互に補完し合うパートナーシップを願ってやみません。