【ヘルスケア情報】男性ホルモン加齢と前立腺がん(癌)について

加齢と前立腺がん(癌)について 下の統計データから判るように、加齢にともない前立腺がん(癌)になる男性が増えます。40歳代前半では100万人に1人の罹患率ですが、特に50歳頃からの罹患率が急速に高まります。

欧米諸国と比べて日本人は前立腺がんになる人が少ないと言われていますが、食生活の欧米化によって、今後は罹患率の増加が懸念されています。
そのため、50歳以上の男性の皆様には、男性ホルモン剤のご使用にかかわらず、年に1回、出来ましたら、なるべく半年毎の前立腺の定期検査を強くおすすめいたします。

前立腺癌年齢階級別罹患率(平成8年全国値推計)
出典:厚生労働省がん研究助成金「地域がん登録の精度向上と活用に関する研究」(主任研究者:大島 明)平成12年度報告書
男性ホルモン(テストステロン)が前立腺がんの原因になる、という事実はありません。しかし、すでに前立腺がんになってしまった人の場合、男性ホルモンが症状を進めてしまうと言われております。

そのため、前立腺腫瘍の恐れがある人、あるいは前立腺腫瘍が明らかな人は、弊社製品「トノス」「ヘヤーグロン」「グローミン」をはじめとする、あらゆる男性ホルモン剤をご使用にならないでください。

なお、弊社製品に限らず男性ホルモン剤のご使用にあたっては以下につきまして強くおすすめいたします。

(1) ご使用前の前立腺検査

前立腺がんの初期段階では自覚症状がありません。早期発見で根治させるためにも、特に50歳以上の方は、自覚症状の有無にかかわらず泌尿器科を受診して、前立腺の検査(前立腺肥大・前立腺癌)をしましょう。

検査項目の中には、「PSA(前立腺特異抗原)」という項目があります。前立腺肥大症や加齢、前立腺炎でもPSA値が高くなることがありますので、この値が高ければ前立腺がんであるとは限りませんが、値が高い場合( 4ng/ml 以上である場合)には、万全を期して更に詳しい検査をすることをおすすめいたします。

前立腺がんに対する正常値は、一般に 4ng/ml 未満と言われており、4~10ng/ml の場合、前立腺がんは20~30%いる(いずれも早期がん)と言われております。
一般的に癌の早期発見は極めて大切ですし、早期段階であれば性機能を温存する治療法を選択できる可能性が期待できます。これをお読みいただいた事を機会に、前立腺の定期健診を強くおすすめいたします。

(2) 定期検査の実施

自覚症状の有無にかかわらず、少なくとも年に1回は、前記(1)と同様の前立腺検診をおすすめします。ただし、定期検査を何ヶ月毎に行うかは、お客様の状態や様々な背景により異なる場合がございます。詳しくはご担当の泌尿器科医とご相談いただき、主治医の指導に沿って実施ください。

定期検査をしながら男性ホルモン補充療法を行うと、万が一のときも早期発見が期待できますから、むしろ安心です。このような取り組みにより前立腺がんで亡くなる人が減ることが期待されますし、早期発見・早期治療で性機能をはじめQOL(生活の質)を維持する可能性も高まります。このような考え方から、多くの男性が永く活き活きと自立して生活できる、という提唱もございます。

(3) PSA値が高い場合の男性ホルモン剤の使用中止

PSA値が高く医師が要注意と診断した場合は、万全を期して弊社製品、他社製品にかかわらず男性ホルモンを含む薬剤のご使用をお止めください。
さらに、前立腺がんであると診断された場合は、がんの治療が最優先ですから、男性ホルモン剤のご使用はお止めください。

(4) PSA値の基準は?

弊社は関連する学会のガイドライン等を拠り所に十分な安全マージンを考慮して、PSA値が 2ng/ml 以上の人は、弊社製品のみならず男性ホルモン剤の全てをご使用しないよう、おすすめいたします。




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