大東製薬工業株式会社

お客様相談室

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  • ヒメロス(またはバストミン)を豊胸に使って大丈夫?

    2009年05月11日

    ヒメロスを豊胸目的で乳房等に塗っても大丈夫でしょうか?
    (女性・35~44歳


     

    ヒメロスバストミン)は、豊胸のお役に立てません。

    弊社は、あくまで低用量の女性ホルモンを短期間、間欠的に投与するのが安全なご使用方法と考えておりますが、いずれにせよ後述の通り恒久的な豊胸効果は期待できません。
    豊胸の目的ではヒメロス(またはバストミン)をご使用しないように何卒お願い申し上げます。

    ◆ 女性ホルモンと乳房の張りについて

    女性には、第二次性徴が発現して初潮から閉経に至るまでの間、一般に女性ホルモン分泌の月内変動があります。これにともない、人によりホルモン分泌の変動に伴う乳房の張りを自覚する場合があるかと存じます。

    しかしながら、これはあくまで一時的な生理現象であり、乳房の発育、発達とは異なります。

    特に第二次性徴後の発達を終えた成人女性が、女性ホルモンの投与により乳房そのものが発達して恒久的かつ著明に豊胸できる可能性は、一般的には考えにくいものと存じます。

    ◆ 高用量な女性ホルモン剤の長期連続使用のリスク

    もし、一時的な乳房の張りを維持させることで豊胸させたように見せるため、本来の生理的な分泌レベルを超える高用量な女性ホルモン剤を1年以上にわたり続けて投与し続けますと、その連続投与期間が長くなるほど子宮体がんの発症リスクや血栓症を起こすリスクが高まる、という指摘があります。

    そのため、私どもは女性ホルモン剤の長期的な連続使用を決してお勧め致しません。

    女性ホルモンによる一時的な乳房の張りを豊胸効果と訴求する業者等に対しましては、弊社は一線を画す立場でございます。

    以上、何卒ご了承のほどお願い申し上げます。

     

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  • 多汗症にヒメロスは?

    2008年09月01日

    顔面及び頭部と腋下発汗と四肢の冷え性で悩んでいます。
    顔面等発汗は小学生の頃から他人より酷かったのですが、今は更に酷くなったようです。新聞記事から神経ブロック注射が効くという事を知り麻酔科の医師から週1回受け、それに加えてグランダキシンを3回/日服用しています。但し顔面等発汗は掌足発汗と異なり、ブロック注射を用いても余り改善しないとの医師の話でした。ヒメロスは効くのでしょうか?
    (女性・45~54歳)

     


     

    ヒメロスは、女性ホルモンを補充するお薬で、更年期障害にともなう不定愁訴の一つとして、発汗や四肢の冷えが生じる場合に、不足している女性ホルモンの補充により、改善が期待される、というものです。

    お客様が、原発性の多汗症に加えて、更年期障害にともなう不定愁訴が生じているとすれば、女性ホルモンの補充である程度の改善が期待されますが、原発性の多汗症を根治させるものではございませんので、必ずしもお客様が十分にご満足いただけるまで改善できるかどうかにつきましては、自信がございません。

    また、受診なさっていらっしゃる医師が、今後、様々な検査を通じてお客様の症状の原因を調査する時に、女性ホルモンを補充することで内分泌データが変化致しますと、誤診の原因になる恐れがございます。

    そのため、ヒメロスのみならず自己判断で薬剤をご使用しないで、先ずは更年期障害の要因について主治医と率直に相談し、主治医が専門外であったとすれば、婦人科の専門医を紹介していただく、といったご対応が無難かと存じます。

     

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  • ヒメロスとバストミンは同じもの?違いは何? バストミンを腟内に塗ってはいけないのか?

    2008年08月17日

    ヒメロスバストミンは同じものですか? (女性・45~54歳)

    ヒメロスバストミンの違いは何ですか? (女性・45~54歳)

    バストミンを腟内に塗ってはいけませんか?それは何故ですか? (女性・45~54歳)

    ヒメロスを腟内以外の所に塗ってはいけませんか?それは何故ですか? (女性・45~54歳)

     


     

    有効成分と、その含有量は下記の通り同じです。そのため、効き目は基本的に同じです。
    エストラジオール 0.06%
    エチニルエストラジオール 0.02%

     

    乳化したクリームであるバストミンの方が、一般に塗心地は良く、腕や脚、腰をはじめ、陰部においては外陰部へ塗布するのに適しています。

    ヒメロスバストミンの最大の違いは基剤の違いで、ヒメロスは軟膏、バストミンはクリームです。これにともない、塗心地や使用感が異なります。

    一方、腟粘膜のように極めてデリケートな部位へ塗布する場合は、ヒメロスの方がより低刺激で無難です。

    バストミンを腟内に塗っていけないことはありませんが、数万人に1人程度の頻度で基剤成分がお肌に合わない場合を経験しているため、万全を期すため腟内に塗ることは積極的にご案内していません。

    1. ヒメロスは女性の局部粘膜(腟内)へ塗ることを前提に設計しており、それ以外の場所には塗らないようにお願いしています。
      低刺激なので、腟内でない場所へ塗っても皮膚刺激の問題はありませんが、白糖が外皮に付着した時の不快感を避けていただきたいことが理由です。

     

      1. ご参考までに基剤成分の違いは下記の通りとなりますが、日本薬局方の規定により、ヒメロスは軟膏剤、
      2. バストミンはクリーム剤とされています。

     

      1. ヒメロスの基剤成分】
        白糖、グリセリン、精製ラノリン、白色ワセリン
      2. バストミンの基剤成分】
        白色ワセリン、ステアリルアルコール、モノステアリン酸グリセリン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、プロピレングリコール、メチルパラベン、プロピルパラベン、精製水

     

      1. ご参考までに、ヒメロスの基剤成分である、白糖、グリセリン、ラノリンにつきまして、次の通りご案内申し上げます。
      2. ●白糖 :防腐機能のほか、腟粘膜へ塗布した際に、白糖の触感による熱感があることから、独特な塗心地となることを狙いとしています。
      3. ●グリセリン :一般的に、塗布部へ潤いを与え、角質層を柔らかくして荒れを防ぐ目的で配合しており、化粧品では良く配合される添加物です。ただし、あまりに高濃度であると、吸湿性が強いため皮膚刺激が強過ぎてしまうので、化粧水であれば10%位までが限度と言われています。ただし、ヒメロスの場合は5%に抑えています。
      4. ●ラノリン:羊毛についている脂肪質から分離精製した物質です。
        皮膚に吸収されやすく、粘膜に良く付着する性質があると言われており、軟膏の基剤に良く使用されて来ました。また、水を加えても軟膏の性状を保つことから、ヒメロスの使用法(水またはお湯1~2滴でよくねって、局部粘膜に塗る)を踏まえ配合しています。

     

      1. バストミンの基剤成分はヒメロスよりも多種に及びますが、日本薬局方という医薬品の規格に定められた「親水軟膏」という基剤と同じ成分です。自ずと、親水軟膏の成分は非常に一般的で実績があるものです(下記URL参照)。
        http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se71/se7122704.html

     

    1. まとめ
    2. ヒメロス
      ヒメロスは本剤は半世紀を超えるロングセラーであることから、以前から本剤に使い慣れた人、バストミンがお肌に合わない人にお勧めしております。特に、腟粘膜へ塗布した時に白糖がもたらす熱感などの、独特な使用感を尊重したい、というご愛用者のために、基剤と製法を守り続けております。

     

    1. バストミン
      バストミンは、女性ホルモンの不足にともなう腟や外陰部の委縮・乾燥による不感症の女性で、腟粘膜への塗布が困難な人にお勧めしています。例えば閉経後に外陰部が萎縮したり癒着して、腟粘膜に塗るのが困難な人でも、外陰部に塗布して女性ホルモンを局所的に補充できます。
      また、局所(陰部)以外の腕や脚、腰へ塗布することでお気軽に女性ホルモンを補充したい、とお考えになる更年期障害でお悩みの女性にもお勧め出来る女性ホルモン・クリームです。

     

     

     


     

    ヒメロス製品取扱施設は、こちらのリンク先をご参照くださいませ。

    e健康ショップ「おくすり予約」 e健康ショップおくすり予約
    薬局サーチ
    「ヒメロス」予約ページ

     

    バストミン製品取扱施設は、こちらのリンク先をご参照くださいませ。

    e健康ショップ「おくすり予約」 e健康ショップおくすり予約
    薬局サーチ
    「バストミン」予約ページ

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  • ヒメロスとイソフラボンのようなサプリメントの併用は?

    2007年01月18日

    ヒメロスとイソフラボンのような女性ホルモン様サプリメントを併用しても大丈夫ですか?(35~44才・女性)

     


     

    万全を期す立場から、弊社は併用を積極的にはお勧め致しません。

    ただし、更年期障害の全身的な症状にサプリメントで対応し、さらに陰部の症状を局所的に改善する意図で少量ずつ弊社製品を一時的に併用する程度であれば、差し支えないものと存じます。

     

    なお、近年は一部のサプリメントでは女性ホルモン補充療法との併用に問題ないとするメーカーもあります。そのため、併用をお考えの際は当該サプリメントのメーカーにご確認くださいますよう、お願い申し上げます。

     

    【 補足のご説明 】

     

    サプリメントの種類や摂取量にもよりますが、いずれにせよ、弊社の知る限り「絶対に大丈夫」と保証する事実はございません。摂取量が多過ぎれば女性ホルモンの過剰摂取にともなう不測のリスクが懸念されます。

     

    そもそも、サプリメントで満足できる結果が得られているのであれば、敢えてヒメロスを併用する必要はございませんし、逆にサプリメントでの効果が不十分で、ヒメロスによる女性ホルモンの補充をお考えの場合には、ヒメロスで十分な女性ホルモンの補充が出来るはずですから、ヒメロスをご使用中の間は、過剰摂取によるリスク回避と経済性の観点からサプリメントを中止するのが合理的と存じます。

     

    なお、女性ホルモン様サプリメントは多種多様にあり、なかなか単純明快にご説明できず申し訳ございませんが、その一端を次の通りご説明申し上げます。

    先ず、「女性ホルモン様サプリメント」とは、植物からいわゆる「植物性エストロゲン」と呼ばれる物質を抽出したサプリメントと存じますが、植物性エストロゲンの中には、ご指摘のイソフラボンのほか様々な物質が知られています。

    そして、これら様々な植物性エストロゲンは、それぞれ活性や作用が異なりますから、そのため正確を期すほど一概に言えなくなってしまうのが実情です。更にはイソフラボンと申しましても、その中には様々な種類の物質があり、厳密に言えば、それぞれ活性や特徴が異なります。

    「植物性エストロゲンは一般的な食物に含まれるものだから、安全。」というイメージを持つ方がいらっしゃいますが、これはあくまで大量摂取をしない範囲での事です。かと言って、特定の食材が危ないと申し上げる意図は全くございません。塩や砂糖をはじめ、穀物や肉、魚介類、野菜と、いかなる一般的な食材でも極端な過剰摂取を続ければ健康に何らかの悪影響を及ぼす恐れがあるもので、偏りのないバランスのとれた食事が最善であることはご了解いただけるかと存じます。

    「体に良いから」と毎日何kgもの豆腐や納豆を何年も食べ続ける、といった極端な大量摂取をしたり、サプリメントのような濃縮物で女性ホルモン様物質を大量摂取をすれば、自ずと女性ホルモンの過剰投与と同様のリスクを負う懸念があると考えます。実際、海外では濃縮物(サプリメント類)の大量摂取により乳がんのリスクが高まるという指摘があるようです。

     

    そのため、国(内閣府)の食品に対する中立的な評価機関である「食品安全委員会」は、厚生労働省の依頼を受け大豆イソフラボンの一日摂取目安量の上限を検討して、定めています(詳細は下記をご参照ください)。「目安量の上限」と、いかにも行政的な言い回しですが、杓子定規にこの値を一瞬でも超えたら大変なことになるわけでもなく、かと言って長期間にわたり上限値を超える摂取を続けるのは避けましょう、というニュアンスだと思います。

    大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A
    (内閣府食品安全委員会)
    (最も公的で中立性・信頼性の高い情報と思います。)

     

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