大東製薬工業株式会社

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  • 「ヒメロス」「バストミン」を塗る箇所について

    2012年07月05日

    ヒメロスを塗る箇所についてお聞きします。
    ほてりなどの更年期障害の改善のための場合、陰部ではなく皮膚の薄い所に塗っても効果は同様にありますか? それともそれでは、全身には効果がなく、塗る意味がなくなってしまいますか? 

    (女性・年齢不明)

     

     

    ヒメロスを陰部以外の皮膚の薄い所へ塗った場合も、有効成分の女性ホルモンが皮膚から吸収されて血中濃度を上昇させる可能性はありますが、一般的には陰部(ヒメロスは膣粘膜、バストミンは外陰部)に塗布した場合の吸収が最も良好なので、陰部に塗るのが最も効果的と考えております。

    また、ヒメロスの基剤には陰部へ塗布することを前提に白糖を用いているため、塗布部がベトつきます。陰部以外の一般的な部位に塗りますと、砂糖を含む飲料が皮膚についた時と同様に不快感を与えてしまう懸念がありますので、お勧め出来ません。

    なお、陰部以外の部位にも不快感なく塗れるようにした、クリーム剤の「バストミン」もございますので、宜しければ併せてご検討くださいませ。





    バストミンのほうが、他の部位に塗るのに適しているんですね?
    バストミンなら、全身どこでもかまわないのでしょうか? それとも腕の内側とか皮膚の薄いところが吸収が良いから?やはりいいのでしょうか? 具体的にあれば知りたいのですが?

    この薬品は即効性はありますか?それとも1カ月2カ月かけてゆっくり更年期緒症状が改善してくるのを実感できるような感じでしょうか? (女性・年齢不明)

     

     

    ◆ 塗布部位について

    ご指摘の通り、膣粘膜以外の場所へ塗る場合は、ヒメロスよりもバストミンの方が適しています。
    バストミンでの塗布部位は、腕や脚、腰でも構いませんが、先ほど記しました通り、バストミンでも外陰部に塗るのが最も効果的と考えております。特に陰部の症状が気になる場合は局所投与として効果的です。

    ◆ 塗布部位の注意事項について

    バストミンではこれまで経験しておりませんが、同じ基剤成分を用いた他剤では1万4千本余の出荷に1件の頻度で、お肌に合わず発赤などアレルギー症状とみられる事例を経験しております。

    つきましては、万全を期すため目立たない場所に塗布していただく事もご配慮いただけましたら幸いに存じます。

    なお、他剤での検討結果では、顎下(首の前面から襟元まで)の部分が陰部に最も近い良好な吸収となりますが、上記の経緯を踏まえ万全を期すため、女性にはお勧めしておりません。何卒ご了承くださいませ。

    ◆ 即効性について

    主訴や重症度、背景要因や成分に対する反応に個人差がありますので、いちがいに申し上げられません。恐れ入りますが、先ずは本剤1本で、ひと月に2週間ずつ、2ヶ月お試しいただいて、ご判断いただけますでしょうか。

    もし改善傾向であれば、最長で1年まで継続していただき、その間に軽快されましたら休薬し、再発したら再度お使いいただく、という方法をお勧めしております。

    なお、医師の学会発表によりますと、週に1~3回、チューブから1cmずつ外陰部に塗布した患者23例(平均56.4歳、46~62歳)について、平均3.15本(最少2本~最大8本)、バストミンをご使用いただき、全ての症例で陰部における主訴の改善を認め、明らかな副作用は無かったという報告がございます。

     





    ヒメロス製品取扱施設は、こちらのリンク先(弊社製品取扱施設情報)をご参照くださいませ。

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    ヒメロス」予約ページ

    バストミン製品取扱施設は、こちらのリンク先をご参照くださいませ。

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  • 妻にヒメロスを試しても良いか?

    2012年06月02日

    私の妻が現在40歳ですが、十年位、冷感症?不感症?で私が困っています。
    結婚前は感じていましたが、十年位、マグロな感じで、子作りのタイミングも逃した感じがします。せめて昔のような性生活をと思いますが、女性ホルモン塗り薬など試してみたいと思いますが、更年期とは違うので、いかがな物かと思います。ヒメロスなど試してみても良いのでしょうか?

    (男性・35~44才)

     






    ヒメロスには、ご指摘のように不感症(性的刺激に反応できない身体症状)や冷感症(性欲が生じない精神症状、身体の一部に冷えを感じる身体症状)の効能が認められておりますが、本剤は女性ホルモンの分泌不足を補いますので、これらの症状が女性ホルモンの不足によるものであれば効果が期待できます。

    典型的なケースは、女性ホルモンの不足にともなう陰部の乾燥や濡れ不足であり、あるいは更年期障害の様々な不定愁訴や閉経後の精神的・身体的症状としての冷感症に効果が期待できます。

    奥様の場合は10年位前とのことから、30歳頃からの状況と存じますが、過度なストレスや極端なダイエットで早期閉経に陥る状況でない限り、一般的には加齢に伴う女性ホルモン(エストロゲン)の分泌不足になることは考えにくく、また、更年期から閉経に向けた生理不順が特になく、生理周期も以前と変わらない状態であれば、通常は女性ホルモンの不足は考えにくいと思われます。

    したがいまして、ヒメロスのご使用で塗布時の熱感(基剤に配合した白糖の触感)にともなう演出効果は期待できますが、本来の薬効である女性ホルモンの補充効果は期待できそうにありません。

    もし挙児をご希望でしたら、経緯と状況から対応を急ぐ必要があるかと存じますので、先ずは専門医のカウンセリングを受けて、ご夫婦で状況に向き合うことをお勧め申し上げます。

    カウンセリングにつきましては、日本性科学会窓口がございます。婦人科・精神科・泌尿器科など、国内で性機能や不妊、性に関する様々な問題のカウンセリングに携わる経験豊富な医師による学会で、特に性に関する問題とカウンセリングに軸足を置いています。

    日本性科学会HP

    日本性科学会・カウンセリング室

    大変、切実なご事情と存じますが、弊社製品に関わらず出来る限りお調べしてご案内致したく存じますので、ご不明な点などございましたら、お気軽にメールをお送り下さいませ。

     

    追伸:
    H.24年6月2日・17:43に戴いたお問い合い合わせにご返信致しましたところ送信エラーしてお届け出来ません。つきましては、こちらでご回答申し上げますので、何卒ご了承下さいませ。

     





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  • 「ヒメロス」「バストミン」と糖尿病との関連について

    2012年04月07日

    ヒメロスと糖尿病との関連を教えてください。

    糖尿病の人は本剤の使用は不可とありますが、どういう副作用があるのでしょうか?
    現在投薬はアマリール3mg グラクティブ50mgを毎朝各1錠を服用しています。

    インスリンの注射はしておりません。 (女性・55~64才)






    弊社の女性ホルモン(エストロゲン)軟膏「ヒメロス」および「バストミン」では、過去48年余にわたり糖尿病に関連した有害事象を経験しておりませんが、糖尿病の人が使用した場合、他製剤の情報等から、最悪の場合は下記の事実から糖尿病の悪化や、血栓症、血管系の疾患、例えば血栓にともなう失明が起きる懸念がございます。

    女性ホルモンは、「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と「黄体ホルモン(プロゲステロン、プロゲスチン)」に二大別されます。 「ヒメロスバストミン)」は、エストロゲンの軟膏剤で、市販薬(指定第2類医薬品)です。

    一方、医療用のエストロゲン製剤には各種ありますが、いずれの製剤も禁忌、あるいは注意投与の中に糖尿病がございます。 特に、「血管病変を伴う糖尿病(糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症等)」に対する禁忌が指摘されています。

    医療用エストロゲン製剤に関する情報によりますと、「耐糖能を低下させるおそれ」や「血栓症」のリスクが指摘されており、前記の禁忌や注意投与の理由と考えております。以上の参照文献としては、下記のリンク先をご参照下さいませ。

     

    プレマリン錠 0.625mg 添付文書情報

    糖尿病における禁忌薬

    エストラジオールについての基本情報

     

    以上の経緯を踏まえ、もし「ヒメロス」または「バストミン」をご検討いただく際は、あらかじめ主治医に可否のご相談をいただくのが最善と存じます。

     

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  • 女の子の性欲は男の20分の1 しかないって本当?

    2012年03月01日

    2009年12月末、掲示板に「女の子の性欲は男の20分の1 しかないって本当?」というタイトルのスレッドが立ち、その中で弊社HPへのURLが貼られ、その後、いくつかのサイトへ当該スレッドが拡散されていました。

    まことしやかな俗説が興味本位に拡散され、既成事実のように受け止められる状況を危惧し、当該スレッドに対して弊社の立場から次の通りコメントを申し上げます。

    1. 男性ホルモン(テストステロン)の生理作用の中に、性衝動や性欲の亢進作用があると言われていることは事実ですが、人間の「性欲」にはテストステロンの分泌レベルだけでなく、他に内外の様々な要因が考えられ、これらの綱引きによるものと考えております。
      そのため、テストステロンと性欲を一致させる見方は大変乱暴で、偏見助長の観点から慎むべきと考えます。
      以上を踏まえれば、自ずと「テストステロンの分泌レベル(血中濃度)」と「性欲」は、必ずしも一致しないと考えております。
    2. エストロゲン(女性ホルモン/卵胞ホルモン)の生理作用の一つにも、性欲の指摘があります。筆者は、エストロゲンとテストステロンでは「性欲」に対するニュアンスが異なると考えておりますが、両者がもたらす性欲の違いといったテーマについて、科学的な検討結果を存じ上げず、入手できておりません。

      以上の大胆な仮説が事実であれば、女性の性欲はエストロゲンの作用を中心に、テストステロンが「隠し味」の役割を果たしているのかも知れませんし、男性は逆にテストステロンの作用を中心に、エストロゲンの影響も受けて性欲や性衝動が現れるのかも知れません。

    3. 弊社HPの中で、(健常な閉経前の成人)女性にもテストステロンが分泌されており、その分泌量は(健常成人)男性の5~10%(1/10~1/20)と記しております。
      しかしながら、あくまで女性の「テストステロンの分泌量」が男性の5%(1/20)であって、先述の考えを踏まえれば、これを性欲に直結させることは非常に乱暴です。
      性差やセクシャリティに対する偏見を助長し、無意味で不毛な議論に陥らせるもので、厳に慎むべきと存じます。

    以上、何卒ご了承のほど御願い申し上げます。

    大東製薬工業・福井 拝

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