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Tag:テストステロン

  • テストステロンの心血管リスクに対するメタ解析

    2007年02月19日


    【目的】
    アンドロゲン低下男性における心血管イベントとリスク因子に対するテストステロン使用の影響について、無作為試験のシステマチック・レビューおよびメタ解析を行った。

    【方法】
    収集データベース:
    MEDLINE (1966 to October 2004), EMBASE (1988 to October 2004), および Cochrane CENTRAL (inception to October 2004)

    対象としたトライアル:
    テストステロンと対照としてプラセボーを用いた無作為試験で、心血管リスク因子(脂質分画、血圧、血糖)、心血管イベント(心血管死、非致死的心筋梗塞、狭心症、跛行、血管再開通術、卒中)および心血管の代理エンドポイント(心あるいは血管疾患を示す臨床検査値)の評価を行ったもの。

    【結果】
    ・解析対象となったのは30トライアル、1642例。うち808例がテストステロン投与。

    ・低テストステロン男性に対するテストステロンの使用は血圧、血糖および脂質に影響を殆ど影響しなかった。低-正常および正常テストステロン男性でも同様の結果であった。

    ・テストステロン使用と全心血管イベント(n=6)の間のORは1.82 (95% CI, 0.78 to 4.23)であった。

    【結論】
    現在のエビデンスでは、「男性におけるテストステロン使用は重要な効果を心血管に及ぼさない」という推測がわずかに支持される。
    テストステロンの長期使用に関する安全性を確立するためには、心血管疾患のリスクに対する大規模な無作為試験が必要である。

    【原著】
    Testosterone and cardiovascular risk in men: a systematic review and meta-analysis of randomized placebo-controlled trials.
    Haddad RM, Mayo Clin Proc. 2007 Jan;82(1):29-39. Links
    Knowledge and Encounter Research Unit, Mayo Clinic College of Medicine, Rochester, Minn 55905, USA.

     

    【弊社コメント】
    LOH男性の治療法やアンチ・エイジングに対するテストステロン補充療法の将来に向け、リスクとメリットの検証が世界的なトレンドになっているようです。

    そのような中で、先ずはこれまでの様々な研究発表を振り返って再解析する試みがなされているようで、本報のメタ解析はこのような背景によるものと思われます。
    本報の結果からは、悪い効果も良い効果のいずれも認められておらず、少なくとも、現状ではテストステロンの補充が心血管に悪い影響を及ぼす事は認められていません。

    これまでの研究結果では、試験の規模とバラツキ等から明確な結論が出せない、というのが現状のようです。(野)

    粗く解釈して表現すれば、「テストステロンが心血管に及ぼす影響は良くも悪くもハッキリしない。厳格に白黒ハッキリさせるためには改めて大規模な研究を行うべきである。」ということなのかも知れません。(福)

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  • テストステロンおよびナンドロロンの心機能に及ぼす影響

    2007年02月03日


    【目的】
    アンドロゲンは骨格筋に対して強い作用を有しているが、人の心筋に対する作用、あるいはテストステロンの代謝がどのような役割を果たしているかはよく分かっていない。
    健康若年男性において、テストステロンと代謝を受けない純粋なアンドロゲンであるナンドロロンの心筋機能に対する影響を検討した。

    【方法】
    デザイン:3群の二重盲検、無作為プラセボー比較試験。
    セッティング:Ambulatory care research centre.
    被験者:各群10名の健康若年男性を無作為に割り付けた。
    インターベンション;テストステロンエステル200mg、ナンドロロン・デカノエイト200mg、またはプラセボー製剤を1週間に1回筋肉内投与した。
    測定項目:心筋組織の運動速度、最大収縮張力および速度、心拍出のバイオインピーダンスおよび全身血管抵抗を含む心筋機能を総合的に評価した。

    【結果】
    ・左室機能(左室の駆出率、TEI係数)、右室機能(駆出エリア、三尖弁の平面運動、TEI係数)、心後負荷(平均血圧、全身血管抵抗)および心収縮力(1回拍出量、心拍出量)は年齢および性に対応した標準的範囲にあり、アンドロゲン剤あるいはプラセボーの4週間投与により変化しなかった。
    ・テストステロン群でのみ、左室収縮末期径および右室収縮末期範囲の増加、左室拡張期中隔速度の減少、左室充満圧の増加およびECGのPR間隔の短縮が、正常範囲内で軽度の変化として認められた。

    【結論】
    4週間のテストステロンあるいはナンドロロンの投与は若年男性の心機能に悪影響も好影響も与えなかった。

    【原著】
    Effects of testosterone and nandrolone on cardiac function: a randomized, placebo-controlled study.
    Chung T, Clin Endocrinol (Oxf). 2007 Feb;66(2):235-45. Links
    Department of Cardiology, Concord Hospital and ANZAC Research Institute, University of Sydney

     

    【弊社注釈】
    Tei index
    収縮能低下も拡張能低下も反映する総合的な心機能の指標である.
    Tei indexは, 僧帽弁流入血流の終了から再開始迄をa時間とし, 大動脈駆出血流持続時間をb時間とすると, (a−b)/bとして計算される.
    予後: 心不全例でTei indexが大きいと予後は悪い. 急性前壁中隔心筋梗塞例において合併症のある例はTei indexが増大している.

    【弊社コメント】
    心機能に対する影響を見るには、4週間は短すぎるように感じます。1年、あるいは半年、せめて3か月位かけなければ、と思います。
    テストステロン群で僅かな変化があり、これをとらえればテストステロンが直接ではなく代謝物の作用によると言えるのかもしれません。(野)

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    カテゴリマーク男性ホルモン
    (アンドロゲン・テストステロン)

    男性ホルモン(アンドロゲン・ テストステロン)

    テストステロン・ゲルの単回投与で女性の性活動を改善できる

    2007年02月03日


    【目的】
    これまでに、いくつかの研究が卵巣摘出あるいは閉経後の女性において、血中テストステロンの上昇が性機能および性欲を改善する事を示してきた。しかしながら、毎日のテストステロンの上昇による副作用が、この治療法の一般化に疑問を投げかけている。
    テストステロンの舌下投与は15分後にテストステロン濃度がピークに達し、90分以内に基の値に戻る。
    テストステロンのピーク到達3-4時間後に、性的感覚および性欲の上昇が報告されている。
    そこで、低活動性性欲異常症(HSDD)の女性において性交を行う4-8時間前にテストステロンの単回投与を行い、慢性投与で見られる副作用なしで性欲の上昇が得られるかを検討した。

    【方法】
    デザイン:無作為二重盲検クロスオーバー試験。
    対象:HSDDの閉経前の女性。
    投与方法:1カ月の間、週2回、性交前に供与されたテストステロンゲルまたは同様のプラセボーの投与を行った。次の月に実薬またはプラセボーを交換した。
    調査:患者が評価を行う”Arizona Sexual Experiences Scale”および医師が評価を行う”Sexual Function Questionnaire (SFQ-V1)”を用いた。

    【結果】
    ・10例の患者が試験を完了した。
    ・自己診断のアリゾナの5項目に関して、”How easily are you aroused?” がテストステロン・ゲルでプラセボーに比して有意に改善した( P = 0.03)。
    ・医師評価の SFQ-V1の “arousal-sensation” でも同様の傾向が認められた。

    【結論】
    性交前、必要に応じたテストステロン・ゲルの投与は性欲に関して効果が認められた。用量、投与のタイムスケジュールに関してさらに研究が必要である。

    【原著】
    J Sex Med. 2007 Jan;4(1):204-8.
    Transdermal Testosterone Gel prn Application for Hypoactive Sexual Desire Disorder in Premenopausal Women: A Controlled Pilot Study of the Effects on the Arizona Sexual Experiences Scale for Females and Sexual Function Questionnaire.
    Chudakov B, J Sex Med. 2007 Jan;4(1):204-8.
    Faculty of Health Sciences, Ben Gurion University of the Negev, Beer-Sheba, Israel.

     

    【弊社コメント】
    女性の性機能障害(性欲障害)に対するテストステロンの単回投与により、「テストステロンのピーク到達3~4時間後に、性的感覚および性欲の上昇が報告」とのことですが、女性の性機能障害に対して単回投与であれば連続使用にともなうリスクを最少化しながら望ましい効果が得られる事が期待されるため、弊社のテストステロン・クリーム「グローミン」でも同様の有用性が期待できると考えられます。
    グローミン塗布後の健常男性での血中プロファイルによれば、塗布後1~2時間でピークを迎えますので、女性も同様の動態であれば、塗布後4~6時間後に性的感覚および性欲の上昇が認められるのかも知れません。
    また、女性に対するテストステロンの連続的な投与については様々なリスクが指摘されており、全般的に消極的な雰囲気を感じておりますが、頓用の単回投与でも有効であるなら、積極的にご利用いただける事が期待されます。
    現状では「グローミン」をこのような目的でご使用いただく事をお勧めできませんが、今後の臨床研究を通じて根拠(エビデンス)を整備したいと考えています。

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  • テストステロンと恋愛の関係について

    2007年01月11日


    【目的】
    女性と男性の恋愛状態とテストステロンの関係を調査する。
    この関係は、男女の恋愛状態がテストステロンの差異をもたらす、あるいはテストステロンが恋愛志向(恋愛関係に入る傾向)に影響するという二つの効果について論じられてきた。

    【方法】
    パートナーの有無がテストステロンレベルに影響するか否かを検討するため、独身者、長距離恋愛あるいは、同じ町で恋愛関係の男女(女性72名、男性49名)についてテストステロンレベルを検討した。
    対象には避妊薬を含むホルモン剤を使用しているものはない。試験の参加者は唾液を提出し、恋愛関係の状態についての質問表に答えた。

    【結果】
    ・ 独身男性のテストステロンは、長距離恋愛あるいは同じ町で恋愛関係にある男性よりも高く、これは恋愛志向を示すものである。
    ・ 反対に、同じ町で恋愛関係にある女性のテストステロンは、独身女性および長距離恋愛の女性より低く、恋愛状態がテストステロンに影響していると解釈される。

    【結論】
    肉体関係にあるパートナーの存在は男性におけるホルモンと恋愛状況との関連には影響がない(長距離恋愛の男性と同じ町で恋愛関係にある男性のテストステロンは同様であった)が、女性では影響が見られた。

    【原著】
    Testosterone levels in women and men who are single, in long-distance relationships, or same-city relationships.
    van Anders SM, Horm Behav. 2006 Dec 28;

     

    【弊社コメント】
    「テストステロンが男女の関係にどう影響しているのか?」
    「男女の関係がテストステロンにどう影響しているのか?」
    という興味深いテーマを検討したものですが、いずれも影響がみられるというものでした。(野)

    女性の中には、彼氏がいる頃は、彼氏に会えないと無性に寂しく性欲が高まっていたのに、彼氏と別れて恋愛の相手がいない時期が続くと、性欲も忘れてしまう、といった経験のある人が多いのかも知れません。もし、このような経験がありましたら、それはテストステロンの仕業かも知れません。
    男女いずれも恋愛関係の異性がいない人のテストステロンが高いというのは、テストステロンがまさに「愛の狩人」ということなのでしょう。
    男女の違いで微妙なのは長距離恋愛の場合です。長距離恋愛の女性は男性と異なりテストステロンが高いようで、長距離恋愛をめぐる男女の意識に違いがあるとすれば、このような生理的な性差が背景にあるのかも知れません。
    長距離恋愛のカップルの皆様が、お互いの性差を理解し合い、違いを受け容れて、お互いを尊重しながら、長距離恋愛にありがちなスレ違いを乗り越えて愛情を深められるように祈っております。(福)

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  • 高齢男性では低テストステロンが転倒リスクを上げる

    2006年10月29日


    【背景】
    低テストステロンが高齢者の身体機能、転倒などにどのように影響するか不明である。

    【方法】
    5995名のボランティア集団から無作為階層的に選ばれた65~99歳の男性2587名について、長期的、観察的追跡調査を行った。
    スタート時に、活性型テストステロン(bioT)、エストラジオール、身体能力の測定を行った。 転倒頻度は4年間、4カ月毎に確認を行った。一般化推定方程式により性ホルモンの転倒に対するリスク比を推定した。

    【結果】
    ・56%が最低1回の転倒を報告し、多くはしばしば転倒した。

    ・bioTは転倒リスクの上昇と関連していた。テストステロンレベル下位1/4の男性の転倒リスクは上位1/4の男性より40%高かった。

    ・低テストステロンの影響は65~69歳の男性で最も顕著であり (RR:1.8;95%CI,1.2-2.7)、80歳以上の男性では影響が認められなかった。

    ・低テストステロンは身体能力の低下と関連していた。しかしながら、身体能力で調整を行っても低テストステロンと転倒リスクの関連性は維持された。

    【結論】
    転倒は高齢男性で日常的にみられる。転倒リスクは、低活性型テストステロン男性で高い。テストステロンレベルの影響は身体能力とは独立したものであり、転倒リスクに対するテストステロンの影響が他のアンドロゲン作用による事が示唆される。

    【原著】
    Endogenous testosterone levels, physical performance, and fall risk in older men.
    Orwoll E, Arch Intern Med. 2006 Oct 23;166(19):2124-31.

     

     

    【弊社コメント】
    高齢男性におけるテストステロンの重要性を示した、非常にクリアな報告です。同じ身体能力でもテストステロンが低いと転倒リスクが高いという事が重要と思います。
    しかし、また高齢になりすぎるとテストステロンの影響がなくなるということに注意が必要ですし、今後、多くのデータで確認して行くべきと思います。(野)

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  • 高齢者のうつ症状に対するアンドロゲン療法(システマティック・レビュー)

    2006年10月10日


    【目的】
    高齢者のうつ症状に対するアンドロゲン(男性ホルモン)療法の実行可能性と効果について検討した。

    【方法】
    MEDLINE, PsycINFO, Eric, HealthStar, および Cochrane Database の調査により17の報告(オープン試験 8.無作為試験 12、論説 3)について検討を行った。

    【結果】
    ・殆どの報告が方法論的に限界があった。

    ・実行可能性に関しては、少数が副作用による中止を報告した。

    ・効果に関してオープン試験では8試験中6試験が有効、無作為試験では12試験中5試験が有効、1試験が不明であった。有効であった無作為試験の3試験ではテストステロンに抗うつ薬が併用されていた。

    ・対象が60歳以上であったのは2オープン試験のみで、1試験が有効、1試験が無効であった。

    【結論】
    アンドロゲン療法は短期間ならば可能であろう、しかし高齢者のうつ症状に対し有効性を示すエビデンスはわずかである。

    【原著】
    Can J Psychiatry. 2006 Apr;51(5):295-9. Links

    Androgen treatment of depressive symptoms in older men: a systematic review of feasibility and effectiveness.

    Shamlian NT, Can J Psychiatry. 2006 Apr;51(5):295-9.

    【弊社コメント】
    高齢者のうつ症状に対して、厳格に見て男性ホルモンの投与が有効だったと言い切れる論文は未だ少ない、というのが実情のようです。しかしながら、あくまで男性ホルモンの補充効果が無いという話ではなく、厳格な検討の蓄積が待たれる、という状況と思われます。(野)

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  • シルデナフィル無効症例に対するアンドロゲンとシルデナフィルの併用

    2006年07月18日


    【目的】
    シルデナフィル単独投与には反応しない低ゴナドトロピン患者に対し、アンドロゲンの効果を検討する。

    【方法】
    対象:シルデナフィル100mgに対し効果が不十分であった、勃起不全を伴う低ゴナドトロピン患者、32例。
    投与方法:テストステロンアンデカノエイト80mgを1日2回または3回、単独経口投与を2カ月間行った。十分な勃起が得られない症例には、その後シルデナフィルとテストステロンの併用投与を行った。
    評価項目:トータルテストステロン(TT)、フリーテストステロン(FT)、IIEF、IPSS及びUFR

    【結果】
    テストステロンへの切り替えにより11例(34.3%)に十分な勃起機能の改善が得られた。効果不十分例では、その後の併用により12例(37.5%)に十分な効果が得られた。
    血清TT及びFTはテストステロン単独投与後及び併用後投与後、ともに有意に上昇した。IIEFスコアも単独投与及び併用投与後、ともに有意に上昇した。
    IPSS或いはUFRには有意な変化が認められなかった。

    【結論】
    シルデナフィル無効例の1/3がテストステロンに反応し、他の1/3がテストステロンの正常化後のシルデナフィルの再投与により改善した。それゆえ、低ゴナドトロピン性の勃起不全患者ではアンドロゲンの補充療法が第一選択である。また各単独投与で改善が得られなかった症例に対しては、併用療法が有効であろう。

    【原著】
    Combined use of androgen and sildenafil for hypogonadal patients unresponsive to sildenafil alone.
    Int J Impot Res. 2006 Jan 5

    【引用】Doctor’s Guide

    【担当者コメント】
    シルデナフィル無効な低ゴナドトロピン患者の約1/3に対して、テストステロン補充療法の併用が有効であったとのことです。(野)

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  • 高齢男性における血清テストステロンレベルとライフスタイルの関係

    2006年07月18日


    【目的】
    高齢男性におけるライフスタイルと血清テストステロンおよびフリーテストステロンレベルとの関連を検討する。

    【方法】
    対象:45~85歳の男性
    ライフスタイルの評価項目:BMI、ニコチンおよびアルコール摂取量、ストレスレベル、身体的および社会的活動性、睡眠の質
    測定項目:血清テストステロン(T)およびフリーテストステロン(fT)、LH、FSH、DHEA-S、E2、SHBG

    【結果】
    症例数は375例、平均年齢59.9歳(9.2+/-SD)、そのうち25.4%および27.4%が低ゴナドトロピン性のTおよびfTレベルであった。
    ニコチン摂取量(喫煙者で高値:p<0.01)、BMI(ネガティブな関係:p<0.01)および年齢(ネガティブな関係:p<0.01)とTおよびfTの血清レベルとの間に有意な関係を認めた。
    身体的および社会的活動性、ニコチンおよびアルコール摂取量、ストレスレベルおよび睡眠の質と血清アンドロゲンレベルとの間には有意な関係を認めなかった。

    【結論】
    年齢、BMIおよび喫煙とTおよびfTの血清レベルとの間に関連性を認めたが、各種のライフスタイルと血清アンドロゲンレベルとの間には有意な関係を認めなかった。

    【原著】
    Relationship between testosterone serum levels and lifestyle in aging men. Aging Male. 2005 Sep-Dec;8(3):190-3.

    【引用】Doctor’s Guide

    【担当者コメント】
    対象の中に更年期症状を示す例があったかどうか、対象の選択方法と合わせて問題と思われます。喫煙者では逆にTおよびfTの血清レベルが高くなっているが、喫煙の影響かあるいは喫煙という行為をする人々は特別なのか、分かりません。また、一部矛盾するところもあり、詳細は原著の確認を要します。(野)

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