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テストステロン軟膏(グローミン)の塗布部位別血中濃度の検討

2011年12月30日


【タイトル】
テストステロン軟膏の塗布部位別血中濃度の検討

【原著】
日本性機能学会雑誌: 26 (3) 231-238, 2011

【著者】
関口由紀 (横浜元町女性医療クリニックLUNA

【要旨】
男性更年期障害およびLOH症候群に対する臨床的有効性が報告されているテストステロン軟膏(グローミン)の健康成人における塗布部位別血中濃度の検討
を行った。 その結果、テストステロンの吸収は髭剃り直後の顎下、陰嚢、および顎下で良好で、デコルテ、腋窩、前腕部、大腿部および下腹部では低かった。
顎下部塗布での吸収は、これまでに臨床的有用性が確認されている陰嚢塗布時と大差がなかったことから、顎下部に10~11日の連続塗布を行ったところ、
生理学的範囲内で、臨床効果が期待できる血中濃度の上昇が認められた。 また、LH および FSH
に及ぼす影響も極小で、内分泌学的影響は少なかった。 今後、同軟膏の顎下部位塗布でのLOH症候群に対する臨床的検討が望まれる。

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