記事カテゴリー:バストミン
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「ヒメロス」や「バストミン」を男性が使うと? (性別・年齢不詳)
■ 作用とリスクについて
一般論としては、男性に対する女性ホルモンの投与にともなう女性化の一つとして、例えば、乳房が膨らみ乳首が敏感になる等の可能性は考えられます。
一方、男性機能の退化として男性器(陰茎・睾丸)の萎縮・縮小や、ED(勃起不全)をはじめとする性機能障害が考えられます。
ご自身の頭髪脱毛を、男性ホルモンの影響と考えている男性から、頭髪脱毛を防ぐ目的でご質問いただくことがあります。頭髪への影響につきましては、客観データをはじめ経験的な事実が無く、またヒメロスとバストミンには頭髪に関連する効能が無く、検討した経緯も無いため、申し上げられません。
女性ホルモン剤の投与を中止したとき、元の状態に戻るかは不明です。仮に戻れたとしても、回復の程度や所要期間は個人差が大きくなるものと考えております。
私どもは、このような使用目的を企図する弊社製品のご使用を倫理的に決してお勧め致しません。また、不測の有害事象に対する補償の対象外となり、国の副作用救済制度も対象外になるかと存じますので、ご了承をお願い致します。
いずれにしても、ヒメロスとバストミンは女性のホルモン不足を補充するための医薬品であり、男性向けの効能・効果は承認されていませんので、お答えすることは出来ず、お勧め致しません。
■ ご自身の性別に違和感がある方へ
ご自身の性別に違和感がある方は、弊社製品に限らず性ホルモン剤を自己判断で使用しないで下さい。先ずは、GID学会の認定医をはじめ、GID外来やGID診療を標榜している病院・クリニックを受診のうえ医師にご相談いただき、診断やカウンセリングを踏まえ、適切な治療を受けることを、強くお勧め申し上げます。
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セラゼッタ(黄体ホルモン単体のミニピル)を飲んでいますが、ヒメロス(またはバストミン)は使用可能でしょうか? また、喫煙者(日に5本~10本程度)のヒメロス(バストミン)使用は可能ですか?
ヒメロス(バストミン)の併用は出来ず、お勧め出来ません。理由は次の通りです。なお、弊社製品「バストミン」も同様の理由により併用できません。
- セラゼッタ(CERAZETTE)錠は大手製薬メーカーが海外で製造販売している第3世代の超低用量ピルと言われていますが、日本では未承認(H.30年10月時点)のお薬で、ヒメロスとの併用に関する実績と情報はございません。
- ピルの一般的な作用機序から、ヒメロスを併用することによりピルの避妊効果を失うリスクがあります。避妊が目的であれば、ヒメロスの併用は絶対にお止め下さい。
- 喫煙は悪性腫瘍(がん)の独立したリスク因子で、セラゼッタやヒメロスの併用にかかわらず、悪性腫瘍の発症リスクを上昇させます。かつて女性ホルモン補充療法の大規模な研究において、がんの発症リスクが大きく報じられた際も、その後の解析で被験者の喫煙要因が指摘されていました。先述いたしました血栓症のリスクと同様にリスク因子を増やさないという考えから、併用の前に喫煙をお勧め致しません。
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バストミンは肛門でも効果は、ありますか? (女性・55~64才)
バストミンを肛門に塗布した場合の吸収や効果につきましては、未だ検討していないため、効果を保証することが出来ません。
一般的には、座薬のように肛門から挿入して直腸から吸収させる薬剤と同じように、肛門付近に塗布することで、ある程度の吸収と、それにともなう効果が期待できると考えます。
ただし、安全性につきましては、特に直腸の粘膜が極めてデリケートなので、万全を期すため肛門内への本剤の注入、塗布はお止め下さい。
また、陰部の乾燥等の諸症状に本剤をご利用の場合は、外陰部への塗布が直接的で少量で十分に効果が期待できることを臨床研究で確かめております。
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「ヒメロス」「バストミン」と併用できない医薬品・食品について
「ヒメロス」と「バストミン」の添付文書(平成26年/2014年 2月改訂版)において、次の医薬品・含有食品との併用を禁止していますが、その理由について次の通りご説明いたします。
■ 他の女性ホルモン剤
ヒメロスとバストミンの同時併用をはじめ、他社の女性ホルモン含有医薬品、ピルなどの同時併用は、女性ホルモンの過剰投与にともなう不測の有害事象が懸念されます。■ リファンピシン
結核やハンセン病の治療に使われる薬剤の成分。 肝薬物代謝酵素(CYP3A4)誘導作用にともない、様々な薬剤との相互作用が指摘されていますが、これらの中に卵胞ホルモン剤の指摘もあることから、市販薬として万全を期すため併用しないように記しています。簡単に記しますと、リファンピシンが肝臓で薬物を代謝する酵素を増やすので、併用した他の薬剤の代謝が本来よりも進んでしまい、結果的に併用した薬剤の効果が減弱する恐れがあります。
■ 抗てんかん剤
抗てんかん剤(フェノバルビタール・フェニトイン・カルバマゼピンなど)は、肝臓で薬物代謝酵素(シトクロムP‑450)を誘導すると言われていますが、これにより併用した卵胞ホルモン剤の代謝を促進するため、効果が減弱する恐れがあると言われています。■ HIV逆転写酵素阻害剤
非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤のうち、ネビラピンではエチニルエストラジオールのAUCが減少して、作用が減弱する恐れがあると言われています。一方では、エトラビリンであると、代謝酵素(CYP2C9)を阻害すると言われているため、卵胞ホルモン剤の血中濃度が本来よりも下がらず、結果的に作用を強める恐れがあります。
■ ステロイドホルモン
ステロイドホルモンは、副腎皮質ホルモン、男性ホルモン、卵胞ホルモン、黄体ホルモンの総称ですが、肝臓の薬物代謝酵素(シトクロムP‑450)はステロイドホルモンの生合成にも関係しているため、併用により不測の影響が懸念されることから、市販薬として万全を期すため併用しないように記しています。 先述した「他の女性ホルモン剤」と重複することをご了承ください。■ プロテアーゼ阻害剤 (リトナビル製剤)
肝薬物代謝酵素を誘導するため、エチニルエストラジオールの血中濃度が減少して、効果が減弱する恐れがあると言われています。■ セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)は、肝臓の薬物代謝酵素(シトクロムP‑450・CYP3A4)を誘導するため、様々な薬物の効果を減弱させてしまうことが知られていますが、卵胞ホルモン剤もそうなる恐れがあるため、記載しています。■ イプリフラボン
イプリフラボンは骨粗鬆症の改善薬ですが、卵巣摘出動物にエストロンと本剤を併用投与した場合、エストロンのエストロゲン作用が増加するとの報告があり、エストロゲンの作用を増強させると言われています。 その結果、ヒメロスやバストミンの作用を強める恐れがあるため、記載しています。■ グレープフルーツジュース
グレープフルーツ中のフラノクマリン類が、肝臓の薬物代謝酵素(CYP3A4)を阻害すると言われていますが、グレープフルーツと共に投与した薬剤が肝臓で代謝されず、本来よりも高い血中濃度が続くため、効果が増強される恐れがあります。続きを読む
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閉経後の性交で痛みがあり、以前は「鍵」という腟座薬を使っていましたが、今は入手できません。代替品として薬局で「ヒメロス」を勧められましたが、使えますか?
(女性・55~64才)
- これまでお使いいただいた女性ホルモンの腟座薬の代わりに、「ヒメロス」軟膏も同様の効果が期待できます。
- また、外陰部への塗布で効果が期待できる、ヒメロスより使いやすく塗心地の良いクリームタイプの「バストミン」もございますので、併せてご検討くださいませ。
- 「ヒメロス」と「バストミン」の違いにつきましては、こちら(クリック)でご説明しておりますので、併せてご覧くださいませ。
- 「ヒメロス」と「バストミン」の購入方法・製品取扱施設(薬局・薬店)は、下記のリンク先をご参照くださいませ。
ヒメロス製品取扱施設は、こちらのリンク先(弊社製品取扱施設情報)をご参照くださいませ。
e健康ショップ「おくすり予約」
◆薬局サーチ
◆「ヒメロス」予約ページ
バストミン製品取扱施設は、こちらのリンク先をご参照くださいませ。
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およそ20年位前に、卵巣膿種で両方の卵巣摘出手術を行いました。 手術の結果は異常なく、現在に至っています。 ただ5年ほど前から腟口萎縮の症状が現れて、性交痛に悩んでいます。 腟内部の痛みは有りませんが、腟口に柔軟性が無くなり、2センチ程度しか開きません。 無理に挿入すると、腟口の上方(お腹側)が切れて出血します。
そこで、バストミンの使用を考えているのですが、年齢的な問題・手術後の経過年数等を考えるとき、薬の効果は期待出来るものでしょうか? (女性・72才)
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バストミンの腟萎縮に対する効果について閉経後の腟萎縮にともなう外陰部の乾燥・かゆみを訴えた人37例(平均年齢68.6±4.6歳)に、バストミンを1日1回、就寝前にチューブの先から1cmずつ、外陰部に約1ヶ月塗布していただき、外陰部のかゆみ、乾燥度をご評価いただいた臨床研究がございます(日本更年期医学会雑誌・平成20年10月)。
この結果によりますと、全例で、かゆみ・乾燥感が改善しております。
また、20例(平均年齢66.4±4.1歳)で上記と同様に1年間継続投与したとき、特記すべき重篤な副作用はありませんでした(日本女性医学会学術集会・平成23年)。
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腟口の閉鎖に対する効果についてご指摘のような腟口の閉鎖に対する効果としては検証できておりませんが、先記の結果より、腟萎縮の改善、乾燥の改善にともなう閉鎖部の開口が期待できることが考えられます。
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使用期間のご注意についてなお、上記の臨床研究では医師の管理下で最長1年までの継続使用による安全性を確認しており、約1ヶ月の連続使用で腟萎縮に効果があることを確認しております。
また、更なる安全マージンを設けることで万全を期すため、本剤1本分を目処に1~2ヶ月間お試しいただき、軽快した場合は再発するまで休薬する、といったご使用方法により、少しずつお使いいただくことをお勧めしております。
少しずつお使いいただくほど、より経済的でもあります。
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ヒメロスを塗る箇所についてお聞きします。
ほてりなどの更年期障害の改善のための場合、陰部ではなく皮膚の薄い所に塗っても効果は同様にありますか? それともそれでは、全身には効果がなく、塗る意味がなくなってしまいますか?
(女性・年齢不明)ヒメロスを陰部以外の皮膚の薄い所へ塗った場合も、有効成分の女性ホルモンが皮膚から吸収されて血中濃度を上昇させる可能性はありますが、一般的には陰部(ヒメロスは膣粘膜、バストミンは外陰部)に塗布した場合の吸収が最も良好なので、陰部に塗るのが最も効果的と考えております。
また、ヒメロスの基剤には陰部へ塗布することを前提に白糖を用いているため、塗布部がベトつきます。陰部以外の一般的な部位に塗りますと、砂糖を含む飲料が皮膚についた時と同様に不快感を与えてしまう懸念がありますので、お勧め出来ません。
なお、陰部以外の部位にも不快感なく塗れるようにした、クリーム剤の「バストミン」もございますので、宜しければ併せてご検討くださいませ。
バストミンのほうが、他の部位に塗るのに適しているんですね?
バストミンなら、全身どこでもかまわないのでしょうか? それとも腕の内側とか皮膚の薄いところが吸収が良いから?やはりいいのでしょうか? 具体的にあれば知りたいのですが?この薬品は即効性はありますか?それとも1カ月2カ月かけてゆっくり更年期緒症状が改善してくるのを実感できるような感じでしょうか? (女性・年齢不明)
◆ 塗布部位について
ご指摘の通り、膣粘膜以外の場所へ塗る場合は、ヒメロスよりもバストミンの方が適しています。
バストミンでの塗布部位は、腕や脚、腰でも構いませんが、先ほど記しました通り、バストミンでも外陰部に塗るのが最も効果的と考えております。特に陰部の症状が気になる場合は局所投与として効果的です。◆ 塗布部位の注意事項について
バストミンではこれまで経験しておりませんが、同じ基剤成分を用いた他剤では1万4千本余の出荷に1件の頻度で、お肌に合わず発赤などアレルギー症状とみられる事例を経験しております。
つきましては、万全を期すため目立たない場所に塗布していただく事もご配慮いただけましたら幸いに存じます。
なお、他剤での検討結果では、顎下(首の前面から襟元まで)の部分が陰部に最も近い良好な吸収となりますが、上記の経緯を踏まえ万全を期すため、女性にはお勧めしておりません。何卒ご了承くださいませ。
◆ 即効性について
主訴や重症度、背景要因や成分に対する反応に個人差がありますので、いちがいに申し上げられません。恐れ入りますが、先ずは本剤1本で、ひと月に2週間ずつ、2ヶ月お試しいただいて、ご判断いただけますでしょうか。
もし改善傾向であれば、最長で1年まで継続していただき、その間に軽快されましたら休薬し、再発したら再度お使いいただく、という方法をお勧めしております。
なお、医師の学会発表によりますと、週に1~3回、チューブから1cmずつ外陰部に塗布した患者23例(平均56.4歳、46~62歳)について、平均3.15本(最少2本~最大8本)、バストミンをご使用いただき、全ての症例で陰部における主訴の改善を認め、明らかな副作用は無かったという報告がございます。
ヒメロス製品取扱施設は、こちらのリンク先(弊社製品取扱施設情報)をご参照くださいませ。
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◆「ヒメロス」予約ページバストミン製品取扱施設は、こちらのリンク先をご参照くださいませ。
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ヒメロスと糖尿病との関連を教えてください。
糖尿病の人は本剤の使用は不可とありますが、どういう副作用があるのでしょうか?
現在投薬はアマリール3mg グラクティブ50mgを毎朝各1錠を服用しています。インスリンの注射はしておりません。 (女性・55~64才)
弊社の女性ホルモン(エストロゲン)軟膏「ヒメロス」および「バストミン」では、過去48年余にわたり糖尿病に関連した有害事象を経験しておりませんが、糖尿病の人が使用した場合、他製剤の情報等から、最悪の場合は下記の事実から糖尿病の悪化や、血栓症、血管系の疾患、例えば血栓にともなう失明が起きる懸念がございます。女性ホルモンは、「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と「黄体ホルモン(プロゲステロン、プロゲスチン)」に二大別されます。 「ヒメロス(バストミン)」は、エストロゲンの軟膏剤で、市販薬(指定第2類医薬品)です。
一方、医療用のエストロゲン製剤には各種ありますが、いずれの製剤も禁忌、あるいは注意投与の中に糖尿病がございます。 特に、「血管病変を伴う糖尿病(糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症等)」に対する禁忌が指摘されています。
医療用エストロゲン製剤に関する情報によりますと、「耐糖能を低下させるおそれ」や「血栓症」のリスクが指摘されており、前記の禁忌や注意投与の理由と考えております。以上の参照文献としては、下記のリンク先をご参照下さいませ。
以上の経緯を踏まえ、もし「ヒメロス」または「バストミン」をご検討いただく際は、あらかじめ主治医に可否のご相談をいただくのが最善と存じます。
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