大東製薬工業株式会社

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「グローミン」の使用を止めても効果を維持できるか? 「グローミン」を使い続けても大丈夫?

2014年10月26日

「グローミン」の効果に満足した。また使用したいと思っているが、「使い続けると体内でのホルモン生成力がなくなり、本当にダメになる」というようなことがインターネットに書かれてあったが、これは正しいのか?(50代)

「グローミン」の効果は実感できたが、使用終了後は、また前の状態に戻ってしまったようだ。ずっと続けなければならないのか?(40代)

今後、また使いたいと思うが、常用して問題はないか?(30代)

使用を終えたが、以降、この効果が持続できるか?(70代)


 

本剤のご使用を止めますと、通常は元の状態に戻ると考えています。

低用量(1日2回、チューブから2cm程度)であれば、 使い続けても問題ないと考えております。1本ご使用後に1週間以上の休薬期間を設ければ、より安心です。

40代以前の健常男性であれば、通常は十分な分泌能力がありますが、強いストレスや不健康な生活習慣などが原因となり、一時的にテストステロン(男性ホルモン)の分泌不足に陥ることがあります。

このような人の場合、本剤を使用する間にストレスを取り除き、あるいは生活習慣を改善することで、自律回復することが期待できます。

一方、本剤は分泌能力そのものを改善しませんので、加齢にともなう睾丸機能の衰えで男性ホルモンの分泌が減ったり、性腺機能に先天的・器質的な問題があり男性ホルモンを十分に分泌できない人の場合は、ご使用を中止すると元の状態に戻ると考えております。

なお、テストステロンの過剰投与を続けますと、テストステロンの分泌をコントロールする、さまざまなホルモンのリズムが乱れてしまい、ホルモンバランスが崩れて、テストステロンの分泌が停まってしまう懸念があります。

特に問題になる事例は、長期の過剰な連続投与で、一部の運動選手や薬物マニアによる濫用です。また、睾丸の機能停止が長引くことで精子産生が停まり、男性不妊となる症例があります。妊娠を希望する男性は要注意で、原則的に男性ホルモンの補充はお勧めしません。

ただし、「グローミン」をはじめ弊社製品の男性ホルモン剤(「トノス」「ヘヤーグロン」)は、あくまで分泌の不足分を補う少量の投与量をめざしたものです。

下図の通り、「グローミン」で推奨するご使用量(1日2回、チューブ先端から2cmずつ)は、成人男性が一日に分泌するテストステロンの分泌量(7mg/日程度)よりも少なく、医師が注射剤で行う男性ホルモン補充療法(注射)の投与量の約1/5です。

塗布後6時間以内には元に戻る量ですから、休薬期間を置いて3カ月(目安)を超える長期的な連続使用をしなければ、ご指摘の懸念は非常に少ないと考えております。なお、「トノス」「ヘヤーグロン」は、「グローミン」よりも更に少量です。

以上の通り、OTC(市販薬)メーカーの責任として不測のリスク回避に万全を期すべきと考えておりますので、弊社推奨のご使用方法の範囲内でお使いいただき、上記の休薬期間をお勧めしています。

休薬期間を設けるのは、テストステロンの半減期(半分の血中濃度まで代謝されてしまう時間)が11分~90分と言われていますので、少なくとも1週間の休薬期間を設ければ元の状態にいったん戻り、連続投与になる懸念がきわめて少なくなるという考え方によるものです。もちろん、その間に良好な状態を維持できるようになれば、グローミンのご使用を続ける必要はございません。

なお、上記のホルモンバランスにつきましては、弊社HP「テストステロン分泌のコントロールについて」をご覧ください。