大東製薬工業株式会社

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動物抽出など自然にある男性ホルモンは人工合成したものに比べて安心?

2014年10月26日

Q. 動物抽出など自然にある男性ホルモンは、人工合成したものに比べて安心だと思うが、使用し続けると体内の生成機能が衰えるのでしょうか。(50代)


A. いちがいに言えず、あくまで物質自体の「品質」(純度や含量など医薬品としての規格)と「化学構造」がポイントと考えております。

「品質」につきましては、日本国内で承認された医薬品に使用される原料には、必ず医薬品としての規格が定められています。いかなる由来であっても、国の承認を経た品質上の基準を厳格に規定し管理することで安全性と有効性が保証されています。

「化学構造」については、例えば男性ホルモンと総称しても、様々な化学構造の物質があります。体内で産生される物質と同じ化学構造のものが「自然にある」男性ホルモンであるならば、男性ホルモンとして作用するが人体はもとより自然界に本来存在しない化学構造の物質が、「人工合成」の男性ホルモンと言えましょう。

「自然にある」物質は安心感があるかと存じますが、塩分や糖分をはじめ水分であっても、過剰摂取や過剰投与には何らかのリスクが懸念されますし、何らかの汚染された天然物から抽出する際は、有害な異物はもとより有害物質や有害な微生物・ウイルス等の混入を避け、あるいは十分に除去する必要があります。

一方、自然界に無い「人工合成」の物質に不安感はあるかも知れませんが、許容範囲内のリスクで大いに役立ち、長年にわたり実績を積んでいる有益な物質は多々あります。

ですから、「自然なものだから、使い続けても大丈夫」とは限りません。天然型のテストステロンを使い続けて大丈夫かどうかにつきましては、こちらのご質問の回答をご参照ください。