タグ:男性ホルモン
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性腺機能低下症の治療薬としてグローミンは使用可能でしょうか。(男性)
グローミンの適応症として「性腺機能低下症」はございませんが、「男性ホルモン分泌不足による性器の神経衰弱の諸症」とありますので、結果的には性腺機能低下症にともなう症状が含まれています。
また、男性ホルモンを経皮的に補充することが本剤の本質的な働きであり、本剤の塗布により血中の男性ホルモン値が上昇することが確認されていることから、医師が性腺機能低下症に対するホルモン補充療法を行うとき、経皮吸収で低用量な補充を考慮する際にグローミンを選択することがございます。
なお、お客様の症状に本剤が適切かどうかの判断につきましては、主治医に良くご相談いただくのが最善と存じますので、何とぞ宜しくお願い申し上げます。
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「トノス」の箱の側面に「50歳以降になると前立腺腫瘍の罹患率が高まる」と記載されています。
僕は年齢的に未だ関係が無いとはいえ、やはりそのような成分が若いころから使用して少しずつ蓄積されていけば将来、そのような病気になる可能性は高まるのではないかとすっごく心配です。
僕としては最低、週に一度は「トノス」を使いたいのですが、それ位の頻度で使用して大丈夫なのでしょうか? (25~34歳・男性)
次の2点を強調させて戴きたく存じます。
- ●弊社の男性ホルモン製剤(「トノス」「グローミン」「ヘヤーグロン」)に配合したテストステロンは、体内で蓄積されません。
- ●「テストステロンが前立腺腫瘍の原因になる」、という因果関係が証明された事実は、今のところございません。
詳細につきまして、次の通りご説明申し上げます。
- テストステロンの蓄積性について弊社製品に配合されているテストステロンは、あくまでお客様ご自身の体内で産生しているホルモンと同一で、成人男性は1日に約7mgほど産生され、血中では半分が約90分以内に肝臓で分解される、と言われています。
一方、「トノス」の1回量は約0.1g(100mg)で、この中に含まれるテストステロンの量は約1mgと低用量ですから、この投与量で毎日塗布したとしても、テストステロンが体内に蓄積される心配は極めて考えにくいと存じます。ちなみに弊社製品「グローミン」では、1日2回、1回量で3mg(1日量で6mg)のテストステロンを2週間続けて塗布したところ、テストステロンの蓄積は見られませんでした。
- テストステロンと前立腺疾患について確かに、テストステロンは既に発症している前立腺疾患(前立腺肥大や前立腺腫瘍)を進行させると言われておりますし、また、長期間にわたり正常な生理的分泌レベルをはるかに超える高用量なテストステロンの投与を続けた場合には、将来的に不測の問題が生じるのでは?と懸念する専門家の指摘もございます。しかしながら、「トノス」をはじめ弊社製剤のように低用量の投与であれば、これらの指摘に対するリスクが極めて低くなることが期待できますし、「トノス」は市場導入依頼40年余になりますが、これまでご指摘のようなケースは経験しておりません。さらに、一説によれば前立腺疾患の引き金が加齢にともなう老化現象によるものと考えられるため、そうであるならアンチエイジングの観点から老化が始まる前からテストステロンを補充することで老化そのものを遅らせることにより、むしろ前立腺疾患の予防が期待出来るのでは?という考え方もございます。いずれにせよ、これらの指摘を証明する学術的に妥当な研究報告が出揃っておりませんので、「絶対に大丈夫」という明快な結論は申し上げられません。
しかし、弊社と致しましては先述の状況から弊社製剤のご使用方法(用法・用量)であれば考えにくいこと、そして過去40年余の弊社の市場実績からは問題無いことに確信を抱いている次第でございます。
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男性不妊(無精子症)で苦しんでいます。「ヘヤーグロン」と「グローミン」に興味があり、少しでも役に立つのなら購入したいのですが。(45~54才・男性)
切実なご事情と察せられ心が痛みますが、お客様の症状に対して「ヘヤーグロン」、「グローミン」など弊社製品を含む男性ホルモン剤を自己判断で使用することはお勧めしません。主治医の先生と良くご相談なさることを強くお勧め致します。また、主治医の診断や治療戦略が十分に納得できない場合は、他の専門医にセカンド・オピニオンを求めてみてはいかがでしょうか。
と申しますのも、先ず無精子症は「閉塞性無精子症」と「非閉塞性無精子症」に二大別されるようで、前者の場合は精子の輸送路となる部分の物理的な閉塞が原因ですから、手術で閉塞部を開通させるという治療法になります。そのため、この場合はテストステロンの補充に合理性がなく、効果が期待できないと思われます。
一方、後者(非閉塞性無精子症)は精巣が何らかの原因で十分に機能しておらず、その結果として精子がうまく作られない場合のようです。このような場合の治療法の一つに、例えば下垂体・視床下部の障害によるものと特定できれば、ホルモン補充療法の効果が期待できるようですが、自己判断でつきとめられる問題ではありません。また、精巣内のわずかに作られた精子を採取して体外授精を行う場合もあるようです。どのような治療法にするかは、内分泌検査をはじめとする様々な検査結果を踏まえ、専門医が総合的に判断しながら、お客様と話し合う事になるかと存じます。
いずれにせよ、これらの診断と処置は専門医の慎重な判断と高度な管理が必要であり、自己判断でホルモン剤を使用すべきではありません。お客様の自己判断で弊社製品をはじめとする男性ホルモン剤を使用しますと、内分泌検査の結果が本来の状況を反映しないため正確な診断が出来なくなり、自ずと適切な処置が出来なくなる恐れがございます。自己完結したいお気持ちもあろうかと存じますが、非常に高度な医療技術を要する問題ですから、どうかご了解下さいませ。
お役に立てず誠に申し訳ございませんが、出来る限りの事をお調べしてご案内申し上げますので、何かご不明な点などございましたらお気軽にお問い合わせ下さいませ。一日も早く無事に挙児を得られますよう、ご家族皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
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「グローミン」と「バイアグラ」/「レビトラ」の併用は大丈夫?
現在、私はグローミンを毎日使用し、性交時はバイアグラやレビトラ等のED治療薬を服用しています。このような併用には何か問題があるでしょうか? (55~64歳・男性)
グローミンとの併用について、客観的に管理されたデータはございませんが、作用機序からは併用にともなう相互作用等の問題は考えられません。
また、最近の学術発表によると、医療用の男性ホルモン剤とバイアグラ/レビトラの併用療法を行ったところ、併用にともなう問題の指摘はなく、ED治療に良好な結果が得られている、という発表もございますので、まず問題ないと考えております。
(余談を申しますと、関係法令にともなう規制から、「むしろ、お勧めです。」と申し上げられないのが辛い…、というのが正直な気持ちです。)
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「グローミン」を午前中に陰嚢に塗布し10時間後、グローミンを洗い落とさずに性交しました。グローミンがパートナーに付着して何か不快感を感じさせていないか、パートナーに何か変化があったのか…と心配していますが、その様な可能性はあるのでしょうか? (55~64歳男性)
塗布部に残った本剤がパートナーに触れて、ベタベタ感などの不快感を与える可能性はございますが、パートナーの身体に変化を及ぼすほど影響する可能性は極めて低いと考えております。少なくとも、一度の性交で本剤の成分(テストステロン)がパートナーの身体に影響するほど吸収される可能性は極めて考えにくいと思われます。
ただし、パートナーに吸収される本剤の成分が完全にゼロであるとは言い切れませんし、例えば長期的に何度も付着したとき、パートナーへ絶対に影響しないとも言い切れません。
もし、パートナーご自身であれば、本剤から隔離することで問題は解決できますが、妊婦の場合は胎児の成長に影響する恐れが考えられますので、パートナーが妊婦の場合は万全を期して本剤のご使用を中止するか、性交前に完全に洗い流していただくよう、お願い申し上げます。やはり、万全を期して安心してご使用いただくためにも、性交の前にあらかじめ塗布部を良く洗い流しておけば、完全にご心配を払拭できますので、今後そのようにご使用いただければ幸いに存じます。
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最近TVやインターネット上の一部でも耳にするのですが
性行為などにより男性ホルモンの分泌が活発になるというのは本当ですか?
むしろ射精後は分泌が減少するとか、興奮したり射精するたびに男性ホルモンが新たに作られるわけではなく、男性ホルモンが分泌されているから興奮するという話もきいたのですがどちらが本当でしょうか?(男性)
お問い合わせありがとうございます。
> 性行為などにより男性ホルモンの分泌が活発になるというのは
> 本当ですか?学術的に認められるような根拠(データ)は存じ上げません。あくまで仮説の域にある個人的な主張かと存じます。
> むしろ射精後は分泌が減少するとか、興奮したり射精するたびに
> 男性ホルモンが新たに作られるわけではなく、男性ホルモンが
> 分泌されているから興奮するという話男性ホルモンは、男性ホルモンの分泌を促すホルモンの影響を受けて、約15分毎に刻々と血中濃度が変動すると言われております。
そして、安静な状態であれば、1日24時間の中で、夜明け前から午前中の血中テストステロン(男性ホルモン)値が高く、日中から夜にかけては低くなるという日内変動のあることが知られています。これは、サーカディアン・リズムと呼ばれる体内時計にもとづくものと思われます。
一方で、男性ホルモンの分泌は、身体面や精神面など様々な影響を受けて変動するものと考えられます。例えば、海外の文献によると、あるスポーツ競技者で試合に勝った場合と負けた場合で、勝利者の試合後の男性ホルモン値が高くなっていた、という一説を見かけたことがございます(研究論文の原著は未入手)が、精神的な満足度や高揚感が男性ホルモンの分泌を促す方向に影響したことが想像されます。
そのため、ご指摘にような性的興奮による影響も考えられます。
ただし、これは誰もが同じような影響を受けるとは限りません。例えば、性交後の満足度が高くて精神的に自信を強めた状態である人なら、精神的な高揚感が自ずと男性ホルモンを高める方向に働くことが想像されますし、仮に客観的に同様の性交をしても、本人にとって不満の残る性交や、失敗したと受け止めているような状況、あるいは性交後に別れ話を持ちかけられて挫折感を味わうような状況があれば、必ずしも男性ホルモンを高めないことがあるかも知れません。性交後の痴話喧嘩で憤りという意味で興奮することはあっても、恐らく多くの男性は別れ話の痴話喧嘩の最中に性的興奮で勃起する気にはなれないことでしょう。気持ちの問題は、とかく単純に行かないものですが、これぞ人生の深みというものなのかも知れません。
どちらが本当でしょうか?
そもそも、「男性ホルモンが活発になった結果、興奮するのか?」
それとも、「興奮した結果、男性ホルモンが活発に分泌するのか?」
という議論になるわけで、お客様のご関心もこの点にあるかと存じますが、これは「鶏か卵か?」の議論になるようで堂々巡りになってしまいます。本質的で哲学的な議論で、興味深いところではありますが、一方で直面する課題解決に向けた現実的な諸事情のため、結論を出すことが避けられているのが現状かと存じます。個人的なコメントをお許し戴きたいのですが、小職は「どちらも、ある。」ということではないかと考えております。だからこそ、「好循環にある人」と「悪循環に陥る人」が生じるのであろうと想像しておりますし、悪循環に陥った人には男性ホルモンの補充が好循環に導くための「きっかけ」になるものと考えております。
以上、取り急ぎご返信申し上げます。歯切れの悪いお答えで申し訳ございませんが、何かご参考になりましたら幸甚に存じます。
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- 御社のヘヤーグロンを今後ずっと使用する場合の注意点を教えてください。
- 使用中の性行為によりできた子供への影響はどうなのでしょうか。
- 以前病院にてホルモン検査をしました。テストステロン値、遊離テストステロン値とも低い一方で、PRL値が高く、性的障害を起こしやすいということでした。睾丸が小さく、陰萎の症状があります。
- 以前御社のヘヤーグロンを使用し症状が改善しましたが、外部より摂取すると自己製造能力が低下すると聞き使用を中止しております。今後長期間使用することなので躊躇しております。(25歳・男性)
- 4.の項目で、ご指摘いただいた懸念は極めて少ないと考えておりますが、ご心配をさらに極小化するため、本剤を1本ご使用になった後は「1週間以上の休薬期間」を設けてから、再度ご使用になることをお勧め致します。
- 基本的に影響ございませんが、敢えて問題になるケースを想定しますと、妊娠後の母体にテストステロンを投与すると、胎児に影響を及ぼす懸念がございますので、妊娠後はパートナーに本剤が付着しないようにして下さい。万がいち付着した場合は、直ちに洗い流して下さい。
- 高プロラクチン(PRL)血症がED(勃起障害)の原因になることは知られておりますが、自己判断でテストステロンの補充をお考えになる前に、そもそも高PRL血症を引き起こしている原因が心配です。例えば、精神神経用薬の副作用で高PRL血症となるケースがあると聞いておりますので、思い当たる薬剤をご使用でしたら、主治医の先生と良くご相談下さいませ。また、器質的には視床下部や下垂体に原因疾患があるケースもあるようです。
- ご指摘のケースはヘヤーグロンの投与量の数十倍といった高用量で、健常者の正常範囲のテストステロンレベルをはるかに超えてしまうような投与を何ヶ月も続けた場合の話です。現在、一般的に行われている注射剤での男性ホルモン補充は、ヘヤーグロンやグローミンの5倍以上の投与量にもかかわらず、少なくとも数ヶ月の投与でご指摘の症状が問題になったケースを存じ上げておりません。
ヘヤーグロンのご使用をお考えいただき大変ありがたく存じますが、お客様の場合は高PRL血症の原因が心配ですし、これを解決すれば、性機能のお悩みも自ずと軽快することが期待できます。どうか、ヘヤーグロンをお考えになる前に、高PRL血症の原因と処置について主治医の先生と良くご相談いただくことを強くお勧め申し上げます。
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