記事カテゴリー:女性からのご質問
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およそ20年位前に、卵巣膿種で両方の卵巣摘出手術を行いました。 手術の結果は異常なく、現在に至っています。 ただ5年ほど前から腟口萎縮の症状が現れて、性交痛に悩んでいます。 腟内部の痛みは有りませんが、腟口に柔軟性が無くなり、2センチ程度しか開きません。 無理に挿入すると、腟口の上方(お腹側)が切れて出血します。
そこで、バストミンの使用を考えているのですが、年齢的な問題・手術後の経過年数等を考えるとき、薬の効果は期待出来るものでしょうか? (女性・72才)
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バストミンの腟萎縮に対する効果について閉経後の腟萎縮にともなう外陰部の乾燥・かゆみを訴えた人37例(平均年齢68.6±4.6歳)に、バストミンを1日1回、就寝前にチューブの先から1cmずつ、外陰部に約1ヶ月塗布していただき、外陰部のかゆみ、乾燥度をご評価いただいた臨床研究がございます(日本更年期医学会雑誌・平成20年10月)。
この結果によりますと、全例で、かゆみ・乾燥感が改善しております。
また、20例(平均年齢66.4±4.1歳)で上記と同様に1年間継続投与したとき、特記すべき重篤な副作用はありませんでした(日本女性医学会学術集会・平成23年)。
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腟口の閉鎖に対する効果についてご指摘のような腟口の閉鎖に対する効果としては検証できておりませんが、先記の結果より、腟萎縮の改善、乾燥の改善にともなう閉鎖部の開口が期待できることが考えられます。
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使用期間のご注意についてなお、上記の臨床研究では医師の管理下で最長1年までの継続使用による安全性を確認しており、約1ヶ月の連続使用で腟萎縮に効果があることを確認しております。
また、更なる安全マージンを設けることで万全を期すため、本剤1本分を目処に1~2ヶ月間お試しいただき、軽快した場合は再発するまで休薬する、といったご使用方法により、少しずつお使いいただくことをお勧めしております。
少しずつお使いいただくほど、より経済的でもあります。
バストミン製品取扱施設は、こちらのリンク先をご参照くださいませ。
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ヒメロスを塗る箇所についてお聞きします。
ほてりなどの更年期障害の改善のための場合、陰部ではなく皮膚の薄い所に塗っても効果は同様にありますか? それともそれでは、全身には効果がなく、塗る意味がなくなってしまいますか?
(女性・年齢不明)ヒメロスを陰部以外の皮膚の薄い所へ塗った場合も、有効成分の女性ホルモンが皮膚から吸収されて血中濃度を上昇させる可能性はありますが、一般的には陰部(ヒメロスは膣粘膜、バストミンは外陰部)に塗布した場合の吸収が最も良好なので、陰部に塗るのが最も効果的と考えております。
また、ヒメロスの基剤には陰部へ塗布することを前提に白糖を用いているため、塗布部がベトつきます。陰部以外の一般的な部位に塗りますと、砂糖を含む飲料が皮膚についた時と同様に不快感を与えてしまう懸念がありますので、お勧め出来ません。
なお、陰部以外の部位にも不快感なく塗れるようにした、クリーム剤の「バストミン」もございますので、宜しければ併せてご検討くださいませ。
バストミンのほうが、他の部位に塗るのに適しているんですね?
バストミンなら、全身どこでもかまわないのでしょうか? それとも腕の内側とか皮膚の薄いところが吸収が良いから?やはりいいのでしょうか? 具体的にあれば知りたいのですが?この薬品は即効性はありますか?それとも1カ月2カ月かけてゆっくり更年期緒症状が改善してくるのを実感できるような感じでしょうか? (女性・年齢不明)
◆ 塗布部位について
ご指摘の通り、膣粘膜以外の場所へ塗る場合は、ヒメロスよりもバストミンの方が適しています。
バストミンでの塗布部位は、腕や脚、腰でも構いませんが、先ほど記しました通り、バストミンでも外陰部に塗るのが最も効果的と考えております。特に陰部の症状が気になる場合は局所投与として効果的です。◆ 塗布部位の注意事項について
バストミンではこれまで経験しておりませんが、同じ基剤成分を用いた他剤では1万4千本余の出荷に1件の頻度で、お肌に合わず発赤などアレルギー症状とみられる事例を経験しております。
つきましては、万全を期すため目立たない場所に塗布していただく事もご配慮いただけましたら幸いに存じます。
なお、他剤での検討結果では、顎下(首の前面から襟元まで)の部分が陰部に最も近い良好な吸収となりますが、上記の経緯を踏まえ万全を期すため、女性にはお勧めしておりません。何卒ご了承くださいませ。
◆ 即効性について
主訴や重症度、背景要因や成分に対する反応に個人差がありますので、いちがいに申し上げられません。恐れ入りますが、先ずは本剤1本で、ひと月に2週間ずつ、2ヶ月お試しいただいて、ご判断いただけますでしょうか。
もし改善傾向であれば、最長で1年まで継続していただき、その間に軽快されましたら休薬し、再発したら再度お使いいただく、という方法をお勧めしております。
なお、医師の学会発表によりますと、週に1~3回、チューブから1cmずつ外陰部に塗布した患者23例(平均56.4歳、46~62歳)について、平均3.15本(最少2本~最大8本)、バストミンをご使用いただき、全ての症例で陰部における主訴の改善を認め、明らかな副作用は無かったという報告がございます。
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ヒメロスと糖尿病との関連を教えてください。
糖尿病の人は本剤の使用は不可とありますが、どういう副作用があるのでしょうか?
現在投薬はアマリール3mg グラクティブ50mgを毎朝各1錠を服用しています。インスリンの注射はしておりません。 (女性・55~64才)
弊社の女性ホルモン(エストロゲン)軟膏「ヒメロス」および「バストミン」では、過去48年余にわたり糖尿病に関連した有害事象を経験しておりませんが、糖尿病の人が使用した場合、他製剤の情報等から、最悪の場合は下記の事実から糖尿病の悪化や、血栓症、血管系の疾患、例えば血栓にともなう失明が起きる懸念がございます。女性ホルモンは、「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と「黄体ホルモン(プロゲステロン、プロゲスチン)」に二大別されます。 「ヒメロス(バストミン)」は、エストロゲンの軟膏剤で、市販薬(指定第2類医薬品)です。
一方、医療用のエストロゲン製剤には各種ありますが、いずれの製剤も禁忌、あるいは注意投与の中に糖尿病がございます。 特に、「血管病変を伴う糖尿病(糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症等)」に対する禁忌が指摘されています。
医療用エストロゲン製剤に関する情報によりますと、「耐糖能を低下させるおそれ」や「血栓症」のリスクが指摘されており、前記の禁忌や注意投与の理由と考えております。以上の参照文献としては、下記のリンク先をご参照下さいませ。
以上の経緯を踏まえ、もし「ヒメロス」または「バストミン」をご検討いただく際は、あらかじめ主治医に可否のご相談をいただくのが最善と存じます。
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2009年12月末、掲示板に「女の子の性欲は男の20分の1 しかないって本当?」というタイトルのスレッドが立ち、その中で弊社HPへのURLが貼られ、その後、いくつかのサイトへ当該スレッドが拡散されていました。まことしやかな俗説が興味本位に拡散され、既成事実のように受け止められる状況を危惧し、当該スレッドに対して弊社の立場から次の通りコメントを申し上げます。
- 男性ホルモン(テストステロン)の生理作用の中に、性衝動や性欲の亢進作用があると言われていることは事実ですが、人間の「性欲」にはテストステロンの分泌レベルだけでなく、他に内外の様々な要因が考えられ、これらの綱引きによるものと考えております。
そのため、テストステロンと性欲を一致させる見方は大変乱暴で、偏見助長の観点から慎むべきと考えます。
以上を踏まえれば、自ずと「テストステロンの分泌レベル(血中濃度)」と「性欲」は、必ずしも一致しないと考えております。 - エストロゲン(女性ホルモン/卵胞ホルモン)の生理作用の一つにも、性欲の指摘があります。筆者は、エストロゲンとテストステロンでは「性欲」に対するニュアンスが異なると考えておりますが、両者がもたらす性欲の違いといったテーマについて、科学的な検討結果を存じ上げず、入手できておりません。
以上の大胆な仮説が事実であれば、女性の性欲はエストロゲンの作用を中心に、テストステロンが「隠し味」の役割を果たしているのかも知れませんし、男性は逆にテストステロンの作用を中心に、エストロゲンの影響も受けて性欲や性衝動が現れるのかも知れません。
- 弊社HPの中で、(健常な閉経前の成人)女性にもテストステロンが分泌されており、その分泌量は(健常成人)男性の5~10%(1/10~1/20)と記しております。
しかしながら、あくまで女性の「テストステロンの分泌量」が男性の5%(1/20)であって、先述の考えを踏まえれば、これを性欲に直結させることは非常に乱暴です。
性差やセクシャリティに対する偏見を助長し、無意味で不毛な議論に陥らせるもので、厳に慎むべきと存じます。
以上、何卒ご了承のほど御願い申し上げます。
大東製薬工業・福井 拝続きを読む
- 男性ホルモン(テストステロン)の生理作用の中に、性衝動や性欲の亢進作用があると言われていることは事実ですが、人間の「性欲」にはテストステロンの分泌レベルだけでなく、他に内外の様々な要因が考えられ、これらの綱引きによるものと考えております。
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お手数をおかけ致し誠に恐れ入りますが、次のリンク先をご参照下さいませ。
◆「お取り寄せ」依頼・送信フォーム (弊社で取扱施設をお調べしてご案内いたします。ご利用下さい。)
なお、「トノス」製品取扱施設で「ヒメロス」も取り扱っている場合がございますので、お手数ですが、宜しければ最寄りの「トノス」製品取扱施設へお電話で「ヒメロス」のお取り扱いをお尋ね下さいませ。
■ 販売依頼書のご案内
指定第2類医薬品「ヒメロス」を少しでも円滑にご購入いただくため、販売依頼書を
ご用意致しました(リンク先をご参照下さい)。 宜しければ是非ご利用下さいませ。
リンク先のページを紙にプリントして、該当欄に「レ」印をご記入のうえ、取扱施設ご来店時に薬剤師・登録販売者へお渡し下さい。
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情報番組で性交痛の紹介を見ました。潤滑ゼリーを塗るのは主人に気まずいので、なるべく一人で何とかしたいのが正直な気持ちです。とはいえ腟座薬は処方箋が必要とのことで、受診するのに抵抗があります。女性ホルモンの補充をするなら、市販薬のヒメロスやバストミンでも効きますか?効くなら、どちらを使えば良いですか? (女性・45~54歳)
2011年9月26日(月)放送のNHK「あさイチ」をご覧になったものと存じます。結論から申しますと、「ヒメロス」「バストミン」のいずれも効果が期待できます。
詳細は以下をご覧下さいませ。
- ●「ヒメロス」「バストミン」には更年期障害や不感症の効能があり、本剤を外陰部へ塗布することで、
- 局所的に女性ホルモン(エストロゲン)を補充します。
- ●女性ホルモンの補充により、陰部の潤滑(濡れ)の回復が期待されます(不感症)。
- ●以上の結果、性交痛(性交疼痛)に対処できるものと考えております。
どちらを使えば良いですか?
「ヒメロス」「バストミン」の効果に基本的な違いはありませんが、次の違いを踏まえて、
お好みでお選び下さいませ。
- 基剤の違いによる、使用方法・塗心地の違い
- 内容量・価格の違い
- ◆ヒメロス(3g入): 税別・希望小売価格 3,600円 (6~約20回分)
- ◆バストミン(4g入): 税別・希望小売価格 3,600円 (約24回分)
以上、取り急ぎご案内申し上げます。
なお、「ヒメロス」「バストミン」の製品取扱施設(薬局・薬店・ドラッグ店)は、下記リンク先をご覧下さいませ。
ヒメロス製品取扱施設は、こちらのリンク先をご参照くださいませ。
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◆「ヒメロス」予約ページバストミン製品取扱施設は、こちらのリンク先をご参照くださいませ。
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「グローミン」について教えてください。ホームページを見る限りでは男性の性欲亢進効果が高いようですが女性にも効果がありますか?私(妻)の性欲が少なく夫婦生活に支障が出て困っているので購入しようかと思っています。
(女性・25~34才)
テストステロン(男性ホルモン)の一般的な作用としてご指摘のように性欲亢進作用があり、グローミンの効果の一つとして、男性ホルモンの分泌不足にともなう性欲欠乏が認められております。また、海外で開発中の他社のテストステロン製剤では女性の性欲障害に対する効果が報告されています。
成人女性も成人男性の5~10%程度のテストステロンが分泌されていると言われていますが、以上より、ご質問につきましては、原因がテストステロンの分泌不足であれば、女性にも効果は期待できると考えております。
しかしながら、奥様の年齢(25~34才)であれば、少なくとも加齢にともなうホルモン分泌の低下は考えにくいため、テストステロンの補充を考慮する前に、性欲が少ない状況と原因を多角的に確認した上で適切な対処方法を検討すべきと存じます。
性欲欠乏の原因は多岐にわたり、しかも複数の原因が複雑に関係する事が多いため、テストステロンの補充だけで単純に解決できない場合があることを何卒ご了承下さいませ。
例えば、生理的に必要十分なテストステロンを分泌していながら家庭内外の様々なご事情や経緯、ストレス等によりセックスを阻害している状況があれば、グローミンでテストステロンを補充しても効果は期待できません。
また、女性に対する「過剰なテストステロンの投与」は、クリトリスの肥大化、声変わり(低くなる)、体毛が濃くなる・・・、といった、男性化の副作用が懸念されますので、あくまで女性としての生理的な分泌範囲内(男性分泌量の約5%)での補充となるように、極めて少量(ビーズ大)ずつ投与するといった、注意深いご使用方法が必要です。
グローミンのご使用に際しましては、少なくとも奥様ご自身の十分な理解が必要でございます。
以上を踏まえまして、グローミンをお試しになる前に、先ずは専門医のカウンセリングを受けることが最善と存じます。カウンセラーにつきましては、日本性科学会・会員によるカウンセリングをお勧めしております。詳しくは下記URLをご参照下さいませ。
◆
カウンセリング室(日本性科学会)
http://www14.plala.or.jp/jsss/counseling/◆
日本性科学会(トップページ)
http://www14.plala.or.jp/jsss/続きを読む