月別アーカイブ:2011月12月
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【タイトル】
テストステロン軟膏の塗布部位別血中濃度の検討【原著】
日本性機能学会雑誌: 26 (3) 231-238, 2011【著者】
関口由紀 (横浜元町女性医療クリニックLUNA)【要旨】
男性更年期障害およびLOH症候群に対する臨床的有効性が報告されているテストステロン軟膏(グローミン)の健康成人における塗布部位別血中濃度の検討
を行った。 その結果、テストステロンの吸収は髭剃り直後の顎下、陰嚢、および顎下で良好で、デコルテ、腋窩、前腕部、大腿部および下腹部では低かった。
顎下部塗布での吸収は、これまでに臨床的有用性が確認されている陰嚢塗布時と大差がなかったことから、顎下部に10~11日の連続塗布を行ったところ、
生理学的範囲内で、臨床効果が期待できる血中濃度の上昇が認められた。 また、LH および FSH
に及ぼす影響も極小で、内分泌学的影響は少なかった。 今後、同軟膏の顎下部位塗布でのLOH症候群に対する臨床的検討が望まれる。続きを読む
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【 目的 】
RIAによる性ホルモンの測定には、女性の低濃度の範囲では精度と特異性に限界がある。そこで、質量分析法および分位点回帰法を用い、女性の性ホルモン(テストステロンおよびアンドロスタンディオン)の年齢別正常範囲の確立を行った。【 方法 】
Study
of Health in Pomeraniaに登録された、年齢20~80歳の女性985例のデータを分析した。分位点回帰モデルは年齢別の性ホルモン濃度2.5th
および 97.5thパーセンタイルを計算することにより行った。総テストステロン(TT)およびアンドロスタンディオン(AD)は液体クロマト-タンデム質量分析法により測定した。SHBGおよびTTより遊離テストステロン(FT)濃度を計算した。【 結果 】
- TT、ADおよびFTは10歳台毎のグループで明らかに年齢に比例して低下した(oneway ANOVA P <
0.001)。 - 正常範囲は全体および10歳毎の年齢別に求めた。
- 20~80歳全体の正常範囲はTTが0.35~1.97
nmol/L (10.1~56.8/ng/dL)、ADが0.89~4.56nmol/L (25.5~130.6ng/dL)およびFTが0.0025~0.0253 nmol/L (0.072~0.73ng/dL、0.72~7.3pg/mL)であった。 - 閉経前および閉経後、経口避妊薬あるいはホルモン療法使用者の正常範囲も求めた。
【 結論 】
質量分析法および分位点回帰法を用い女性のテストステロンおよびアンドロスタンディオンの正常範囲の確立を試みた最初の報告である。これらホルモン濃度は年齢に強く依存する。【 原著 】
J Clin Endocrinol Metab. 2011 Dec 7.
Age-Specific
Reference Ranges for Serum Testosterone and Androstenedione Concentrations
in Women Measured by Liquid Chromatography-Tandem Mass
Spectrometry.
Haring R, Hannemann A, John U, Radke D, Nauck M,
Wallaschofski H, Owen L, Adaway J, Keevil BG, Brabant G.
Institute of
Clinical Chemistry and Laboratory Medicine, University Hospital South
Manchester, United Kingdom.【 弊社コメント 】
値は、これまでの報告と大差ありません。(野)続きを読む
- TT、ADおよびFTは10歳台毎のグループで明らかに年齢に比例して低下した(oneway ANOVA P <
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左手に対する右手の2D:4D(right-left 2D:4D)の低値はスポーツ能力と関連する
【 要旨 】
低2D:4D比(弊社注釈:2Dは人差し指、4Dは薬指)および左手に対する右手の2D:4D(right-left
2D:4D)の低値は、テストステロンの子宮内濃度の高値によるものであり、攻撃性およびランニングやラグビー等のスポーツ能力のような男性の特性と関連している。
低right-left
2D:4Dは、アンドロゲン受容体遺伝子のCAG数によって決定されるテストステロンに対する感受性にも関連している。
今回、10代の少年において、低right-left
2D:4Dは高最大酸素摂取量、高最大酸素摂取速度および高最大乳酸濃度と関連している事が明らかになった。
低right-left
2D:4Dは幾つかのスポーツ能力と関連している。その原因は、それが胎内でのテストステロン濃度を示すものであり、また血中テストステロンおよび高最大酸素摂取量によるものでもある。【 原著 】
J Sports Sci. 2011 Dec 6.
Right-left digit ratio
(2D:4D) and maximal oxygen uptake.
Hill R, Simpson B, Manning J, Kilduff
L.
HP Sports and YSC Sports , Philadelphia , Pennsylvania , USA.続きを読む