月別アーカイブ:2009月07月
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■ 目的
多くの研究が抑うつ患者におけるテストステロン補充療法(TRT)の抗うつ効果を示唆している。 論文のシステマティック・レビューおよびメタ解析により抑うつに対するTRTの効果を探索した。■ 方法
MEDLINE, Clinical Trials Registry, および Cochrane Central (英語版)にて抑うつ患者の無作為、プラセボ比較試験の調査を行った。 調査において見出された総説の個々の論文リストより付加的調査を行った。
DSMの基準に従って抑うつ異常と診断された患者におけるTRTおよびプラセボの比較試験のオリジナルなデータが報告されていればこのレビューおよびメタ解析の選択されるものと判断した。 治療に対する反応は抑うつに対するハミルトン評価スケール(HAM-D)の変化にしたげって評価した。
同定された研究のソースから総および各群の患者数、年齢、性腺機能低下症あるいはHIV/AIDSと診断された患者数、研究期間、介入のタイプ、およびHAM-Dスコアの変化に関するデータを抽出した。
メタ解析は用いたプラセボ比較のRCTにおけるHAM-Dスコアの変化によって測定された抑うつ患者に対するTRTの効果を評価した。■ 結果
・ 7つの試験(N=364) が二重盲検によるプラセボ比較試験であった。 選択基準は全ての試験で明確にされている。・ プラセボに比した場合、これら7つの試験から抽出したデータのメタ解析は抑うつ患者のHAM-D反応に対するTRTの有意な正の効果を示した(z=4.04, P<0.0001)。
・ サブ群解析は性腺機能低下症(z=3.84, P=0.0001)およびHIV/AIDS(z=3.33, P=0.0009)のサブ集団においても有意な効果を示した。
■ 結論
TRTは抑うつ患者において抗うつ効果を示すと思われる。 特に高齢の性腺機能低下あるいはHIV/AIDS患者において有効である。 TRTの投与経路は治療に対する反応において重要である。■ 原著
J Psychiatr Pract. 2009 Jul;15(4):289-305.
Testosterone and depression: systematic review and meta-analysis.
Zarrouf FA, Artz S, Griffith J, Sirbu C, Kommor M.続きを読む
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2007年、米国でErection Hardness Score (EHS)が開発されました。0~4の5段階でEDの自己診断に利用する簡便な評価ツールで、信頼性が高いとされています。
そこで、下記の日本語版EHS「勃起の硬さスケール」が開発されました。「勃起の硬さスケール」 (日本語版EHS)
Q.あなたは自分の勃起硬度をどのように評価しますか?
グレード0: 陰茎は大きくならない。
グレード1: 陰茎は大きくなるが、硬くはない。
グレード2: 陰茎は硬いが、挿入に十分なほどではない。
グレード3: 陰茎は挿入には十分硬いが、完全には硬くはない。
グレード4: 陰茎は完全に硬く、硬直している。
【出典】
永尾光一: 日本性機能学会雑誌 : 24(1) 1~3, 2009
東邦大学医学部泌尿器科学講座
日本語版 EHS 「勃起の硬さスケール」 の開発
【弊社コメント】
多くのカップルにとって、EDは単に「勃起する」「勃起しない」の問題だけでなく、「勃起の質」も重要な問題です。PDE-5阻害剤の先駆者であるファイザー社がシルデナフィル(バイアグラ)の開発を通じて検討して来た評価指標は1997年頃から使用されていますが、その後、欧米はもとより日本の専門医によって評価指標の妥当性が確認され、今や医療の標準的なツールになっています。すでにEDの問診票として、IIEF(国際勃起機能スコア)と、その簡易版であるIIEF5という評価ツールが医療の現場で普及していますが、勃起の硬さに絞り込んだ評価ツールが今回のEHSのようです。
今後、「IIEF5が11点、硬さはグレード3で、途中で2以下になってしまう・・・。」と言って受診するED患者さんが普通になる日が期待されますが、例えば、「グレード2」というタイトルで、中高年男性の悲喜こもごもを描いたドラマがヒットしたら、もっと普及するかも知れません。(福)
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そのため、弊社製品を永くご愛顧いただいたお客様から、次のようなお問合せが増えています。
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「いつも買っていたドラッグストアで扱わなくなった。どこで買えば良いのか?」
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