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「ヒメロス」や「バストミン」を男性が使うと? (性別・年齢不詳)
■ 作用とリスクについて
一般論としては、男性に対する女性ホルモンの投与にともなう女性化の一つとして、例えば、乳房が膨らみ乳首が敏感になる等の可能性は考えられます。
一方、男性機能の退化として男性器(陰茎・睾丸)の萎縮・縮小や、ED(勃起不全)をはじめとする性機能障害が考えられます。
ご自身の頭髪脱毛を、男性ホルモンの影響と考えている男性から、頭髪脱毛を防ぐ目的でご質問いただくことがあります。頭髪への影響につきましては、客観データをはじめ経験的な事実が無く、またヒメロスとバストミンには頭髪に関連する効能が無く、検討した経緯も無いため、申し上げられません。
女性ホルモン剤の投与を中止したとき、元の状態に戻るかは不明です。仮に戻れたとしても、回復の程度や所要期間は個人差が大きくなるものと考えております。
私どもは、このような使用目的を企図する弊社製品のご使用を倫理的に決してお勧め致しません。また、不測の有害事象に対する補償の対象外となり、国の副作用救済制度も対象外になるかと存じますので、ご了承をお願い致します。
いずれにしても、ヒメロスとバストミンは女性のホルモン不足を補充するための医薬品であり、男性向けの効能・効果は承認されていませんので、お答えすることは出来ず、お勧め致しません。
■ ご自身の性別に違和感がある方へ
ご自身の性別に違和感がある方は、弊社製品に限らず性ホルモン剤を自己判断で使用しないで下さい。先ずは、GID学会の認定医をはじめ、GID外来やGID診療を標榜している病院・クリニックを受診のうえ医師にご相談いただき、診断やカウンセリングを踏まえ、適切な治療を受けることを、強くお勧め申し上げます。
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グローミンを使用したら抜け毛が減った。(40代)
テストステロンには体毛や陰毛の発毛促進作用があるとされており、「グローミン」も、例えば女性恥部無毛症が適応症に認められています。しかしながら、頭髪の発毛効果は認められていません。
逆に、男性ホルモンが頭髪の抜け毛の原因になるという指摘はございますが、いわゆる「はげ」の一般的な原因には以下が考えられており、テストステロンが直接的な原因になるものではありません。
1. 「頭皮の清浄をはじめ、食生活、喫煙、過剰な飲酒などの生活習慣」 によるもの。
頭皮に皮脂が多くなり、毛穴に汚れがたまって毛細血管 の血流が衰えるため、育毛サイクルが乱れて脱毛が多くなる。
2. 過大なストレスや男性更年期による育毛サイクルの衰え。
3. 遺伝等にともなう体質的な原因。「グローミン」の製品モニターを実施したお客様の中に「抜け毛が減った」というご指摘がありましたが、このお客様の場合は上記2.の原因で、「グローミン」のご使用によるテストステロンの補充が結果的に良かったのかも知れません。
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グローミンのパートナーに与える影響についてお尋ねします。
1) 塗布箇所から考えて、パートナーに影響を与える「可能性」を想定しますが、ご見解をお聞かせください。
2) ご見解の背景、論拠もお示しください。
(男性・65~74才)
1) パートナーに影響を与える「可能性」について
- 塗布部の本剤がパートナーに付着した場合、影響を与える可能性は否定できません。
- 性交など濃厚接触をともなう女性パートナーであれば、体毛が濃くなる、声が低くなる、といった身体的な影響をはじめ、多幸感や明るく積極的になる、といった精神的な影響が考えられます。
- しかしながら、後述いたします通り、ご使用方法を守っていただければ、その可能性は極めて少ないと考えております。
2) 見解の背景、論拠について
- 米国のテストステロン・ジェル製剤では、同居する小児に影響を与えた事例があります。そのため、米国の規制当局(FDA)から添付文書の改訂指示が発出され、これを受けて本邦でも厚労省が弊社製品を含む国内メーカーの男性ホルモン塗布剤に対して、添付文書の改訂を指示した経緯があります。 これを受けて、本剤の添付文書「してはいけないこと」の中で、「使用者以外へ付着させないこと」を記しております。
- 前記の添付文書において、「塗布部が他の人と接触する可能性があるときは、塗布部を石鹸とぬるま湯で十分に洗い流してください。」と記しておりますので、この注意事項が遵守されることにより、パートナーに本剤のテストステロンが移行して影響する可能性が無くなるものと考えております。
- 先述のジェル剤は、グローミンと同じくテストステロンを1%含有しますが、当該製剤は「上腕部に毎日5g」を塗布するものです。 一方、「陰嚢部に約0.3gを1日1~2回」塗るグローミンは、塗布量が大幅に少ないうえ、塗布部位の違いから自ずと接触リスクと成分の移行リスクが大幅に少ないと考えております。
- 一般的に、成人女性も体内でテストステロンを分泌しており、その血中濃度は成人男性の約5%(1/20)と言われています。成人女性にとって、テストステロンの存在自体は必ずしも有害ではありません。
- 塗布後の経過時間によりますが、例えば塗布後1~2時間後であれば塗布部に残存するテストステロンは相応に減少しているうえ、性交にともなう濃厚接触が無い限りパートナーに付着して体内へテストステロンが吸収される可能性と移行量は非常に少ないと思われ、しかも前記の経緯から1回の移行だけでパートナーへ有害な影響を及ぼす懸念は極めて小さいと考えております。
- なお先述の添付文書改訂を行う前より、これまで弊社のテストステロン塗布剤で、パートナーへの移行にともなう有害事象は、過去48年余の間に経験しておりません。
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「グローミン」を午前中に陰嚢に塗布し10時間後、グローミンを洗い落とさずに性交しました。グローミンがパートナーに付着して何か不快感を感じさせていないか、パートナーに何か変化があったのか…と心配していますが、その様な可能性はあるのでしょうか? (55~64歳男性)
塗布部に残った本剤がパートナーに触れて、ベタベタ感などの不快感を与える可能性はございますが、パートナーの身体に変化を及ぼすほど影響する可能性は極めて低いと考えております。少なくとも、一度の性交で本剤の成分(テストステロン)がパートナーの身体に影響するほど吸収される可能性は極めて考えにくいと思われます。
ただし、パートナーに吸収される本剤の成分が完全にゼロであるとは言い切れませんし、例えば長期的に何度も付着したとき、パートナーへ絶対に影響しないとも言い切れません。
もし、パートナーご自身であれば、本剤から隔離することで問題は解決できますが、妊婦の場合は胎児の成長に影響する恐れが考えられますので、パートナーが妊婦の場合は万全を期して本剤のご使用を中止するか、性交前に完全に洗い流していただくよう、お願い申し上げます。やはり、万全を期して安心してご使用いただくためにも、性交の前にあらかじめ塗布部を良く洗い流しておけば、完全にご心配を払拭できますので、今後そのようにご使用いただければ幸いに存じます。
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