月別アーカイブ:2008月07月
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発赤が出て困っているが、トノスの使用を止めたくない。何か良い薬は?
トノスを長く使用しています。大変重宝しています。有難うございます。
発赤が出て困っています。皮膚科でデキサンGを長く塗っていました。2~3日で直りますが、また2~3日すると発赤が出てきます。
長期にわたる使用の為か、主治医が長い使用は駄目と言う事でスルプロチン軟膏に変えて塗っていますが治りません。トノスの使用はやめられないです。何か良い薬はありませんか?
(男性・55~64歳)
トノスをご愛用いただき厚く御礼申し上げます。
さて、お問い合わせにつきまして、先ずは発赤の原因が心配です。
- ●何らかの感染症?
- ●アトピー性皮膚炎等にともなう炎症?
- ●トノスなど使用した薬剤等によるアレルギー?
デキサンG軟膏は、「リンデロンVG軟膏0.12%」の後発品(ジェネリック医薬品)です。
その内容ですが、添付文書情報から、「局所抗炎症作用」と「抗菌作用」の二通りの効果を有する配合剤です。
前者の作用は、いわゆるステロイド剤としての効果で、ステロイド剤としての強さは、資料によりますと、5段階の上から3番目(Strong)と思われます。
主治医の先生が「長期使用を駄目」と仰るのは、比較的作用の強いステロイド剤の長期使用にともなう弊害が心配だからと思われます。
一方、スルプロチン軟膏は、非ステロイド系の抗炎症作用を持つ軟膏ですから、上記の通りステロイド剤の長期使用を避けながら、炎症を抑えたい、というご判断で変更されたものかと存じます。
また、冒頭に記した1.~3.の考慮される原因のうち、3.につきましては、トノスを含む思い当たる薬剤等を1週間以上、できれば1ヶ月以上休薬して、その間に症状が軽快するようであれば、原因となっている可能性がございます。
私共は関係法令上、お客様の診断や処置を申し上げることが出来ませんが、以上を考慮致しますと、冒頭に記した1.2.3.の原因につきまして主治医のご見解を質して、お客様が十分に納得なさることが大切かと存じます。
なお、トノスの休薬によって症状が軽快する場合は、トノスの配合成分による刺激やアレルギー症状で発赤が生じているものと存じますので、弊社と致しましては誠に心苦しく残念でございますが、トノスのご使用をお勧めすることが出来ません。
「何か良い薬は?」とのお尋ねですが、先述の通り、発赤の原因が明らかにならないと、自ずと対応策が絞り込めません。
例えば、より強いステロイド剤に頼ることで一時的に軽快しても、リバウンド等の悪循環に陥り、薬剤から離脱できなくなってしまう恐れがございますので、決してお勧め出来ません。
また、何らかの感染症による発赤であれば、対症的な治療よりも、先ずは感染症の根治に全力を尽くすことが重要かと存じます。
つきましては、下記の手順でご対応いただくのが宜しいかと存じます。
(1) 先ずはトノスをしばらく休薬して様子をみる。トノスのアレルギーかどうかを見極める。
(2) 上記(1)の結果を踏まえて、主治医に相談する。
(3) 主治医と相談しながら、原因の特定と根治策を検討する。
一日も早いご軽快を心よりお祈り申し上げます。
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体毛が薄く(ひげやわきはかなり少ない)男性ホルモンが少ないのかなと思っています。長年ウエイトトレーニングをやっていますがなかな筋肉も発達しません。
男性ホルモンを増やして、筋肉を発達させ、ひげも濃くして男らしくなりたいのですが、グローミンは効果的でしょうか?筋肉増強剤を飲むほうがよいのでしょうか?
安全に男らしくなりたいのですがいい方法はないでしょうか?(男性・25~34歳)
一般論として、テストステロン(男性ホルモン)の生理作用の中には、筋肉の発達や、陰毛や髭の発毛があると言われております。近年の臨床研究でも、性同一性障害のホルモン療法でテストステロンの投与により陰毛や髭が生えた、といった症例報告がございます。
「グローミン」はテストステロンを補充する医薬品ですが、お客様が期待する効能は承認されておりませんので、弊社としては未承認の効能についてお勧め出来ません。
なお、ホルモンの分泌から生理作用に至るまでの間には、次の要素が影響しますので、たとえホルモンの分泌量が正常でも、他の人と同じように作用しない場合もあると思われます。
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- ●ホルモンの分泌量。
- ●血中でホルモンに結合し、ホルモンを働かせなくさせる物質の量。テストステロンの場合は、SHBG(性ホルモン結合グロブリン)という物質。
- ●ホルモンが作用する細胞(レセプター)の状態
「鍵(ホルモン)」が「鍵穴(レセプター)」を開錠させるように噛み合ったとき、標的細胞でホルモンが作用して生理作用を及ぼしますが、たとえホルモンの分泌量が正常でも、上記の2.や3.のようなSHBGやレセプターの異常があれば、結果的に生理作用が十分に現れなくなる可能性も考えられるのではないでしょうか?もし、このようなケースであれば、ホルモン補充をする前に、真の原因に対処することを検討すべきと思われます。
そのため、お客様の場合は医療機関を受診して、ホルモンの分泌量だけでなく、医学的に治療を要する状態なのかを見極めることが必要かと存じます。
ちなみに、医学的に正常でありながら、美容やドーピング等の目的で高用量の性ホルモンを投与することにつきましては、安全性の根拠が乏しいうえ、現状の社会通念を考慮しても、弊社としてはお勧め出来ません。少なくとも泌尿器科の専門医の間では、生理的範囲を超える高用量な男性ホルモン剤の投与により、しばしば多血症が生じる事が指摘されています。
また、筋肉増強剤は通常「アナボリック・ステロイド・ホルモン(蛋白同化ステロイド)」と呼ばれる人工的な合成物質ですが、少なくとも日本国内に承認された医薬品はございません。
インターネット上の個人輸入等で販売されているものにつきましても、私どもが見る限り、これらの製品に医薬品として備えるべき添付文書さえ見当たりません。
そのため、当該国の合法的な医薬品であるかどうかも確認できず、製品の品質保証はもとより、当該成分の安全性と有効性の根拠も判断できません。小職の個人的なコメントをお許し戴きたいのですが、男性の「男らしさ」は、必ずしも容姿に限らないと存じます。例えば、長年トレーニングを続けて来られた強い意志や克己心に、人並み以上の「男らしさ」を感じております。
これまでの非常に苦しい経緯や葛藤を経て、やむを得ず薬剤の検討に至ったものと存じますが、「安全に男らしくなる」ための真の方法は、様々な経緯や葛藤を乗り越える「心の研鑽」が最善と信じております。そして、弊社製品のホルモン補充は、「元々分泌していたホルモンが減少したとき、あるいは健常成人のホルモン分泌から著しく分泌が足りないときに、不足分を短期的に最小限だけ補う」というコンセプトなのです。ご期待にお応え出来ないこと誠に心苦しく、申し訳ございませんが、何卒ご了承のほど謹んでお願い申し上げます。
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