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Tag:テストステロン

  • 低テストステロンとメタボリックシンドロームの関連

    2006年07月09日


    【目的】
    高齢者の血清テストステロン、肥満及びメタボリックシンドロームの関係を調査した。

    【方法】
    2つの脂質治療試験に参加している、平均年齢52歳の男性864例について、ベースラインの血清テストステロン、脂質、血糖および身体計測調査を行った。いずれの試験もLDLコレステロール 130 ~ 160 mg/dl、トリグリセリド 350 mg/dl または以下の男性である。

    【結果】
    ・メタボリックシンドロームの有無に関わらず、テストステロンはBMIの上昇と共に減少した(p <0.0001)。

    ・メタボリックシンドロームを有する肥満および強度肥満男性のテストステロンは約150 及び 300ng/dlで、メタボリックシンドロームのないやせた高齢男性より低かった。

    ・糖尿病あるいは空腹時血糖 110mg/dl以上、BMI 30kg/m② 以上、トリグリセリド 150mg/dl 以上が低テストステロン症と関連していた。

    【結論】
    肥満およびメタボリックシンドロームを有する高齢男性の血清テストステロンは高齢の健康男性に比して有意に減少している。この結果はEDと肥満との関係がホルモンと関連している事を示すものである。

    【原著】
    The Age Related Decrease in Testosterone is Significantly Exacerbated in Obese Men With the Metabolic Syndrome. What are the Implications for the Relatively High Incidence of Erectile Dysfunction Observed in These Men?
    Kaplan SA, J Urol. 2006 Oct;176(4):1524-8.

    【弊社コメント】
    肥満→メタボリックシンドローム発症→加齢と相まって低テストステロン症状に?
    血清テストステロンとメタボリックシンドロームの関連が明確になってきました。(野)

    BMI:大人を対象とする体格指数。Body Mass Index の略。
    BMI=[体重(kg)]/[身長(m)]②  (②は二乗)

    普通:19.8~24.2(日本人の標準値は男女共に22)
    肥満:25.0以上

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  • テストステロンには、どんなはたらき(作用)がありますか?

    2006年03月30日


    1.生まれる前(胎生期)から生後6ヶ月の発達

    2.思春期の男性性器の発育促進

    3.骨格や筋肉の成長促進

    4.性欲・性衝動の亢進

    5.脳や精神面への影響

     

    1.生まれる前(胎生期)から生後6ヶ月の発達

    テストステロンは、男性の胎生期において、男性内生殖器の発達に関係すると言われています。妊娠6週目から24週目にかけて、胎児にテストステロンが多く分泌されます。

    精巣は、最初から陰嚢(いんのう)の中になく、この時期に奥まった所から陰嚢へ下りて来るのですが、そのとき必要なホルモンがテストステロンです。

    これが上手く行かなかった状態が「潜伏睾丸」で、生後、精巣が機能しなくなってしまいますから、適切な処置が必要です。潜伏睾丸を放置しておくと、将来、男性不妊症の原因になるだけでなく、精巣がんを発症する確率が非常に高くなると言われているので、遅くとも第二次性徴が始まるまでに治療すべきです。生後、早々に小児科検診などの機会でご確認することをお勧め致します。

    なお、陰茎など男性外生殖器の形成に関係するのは、ジヒドロテストステロン(DHT)という、別の男性ホルモンによるものと言われています。

    また、生後2週間から6ヶ月にかけて、男児のテストステロンのレベルが高まる時期があり、この時期に脳の性差や発達に影響を与えると言われています。ちなみに、その後、思春期まで男児のテストステロンレベルは、女性と同じになります。

    2.思春期の男性性器の発育促進

    テストステロンは、「陰毛が生える」「声変わりが起こる」「睾丸や陰茎が発育する」など、男性の二次性徴を発現させます。

    3.骨格や筋肉の成長促進

    テストステロンは、筋肉量の増加を促します(注:もちろん、適切な食事と運動が前提です)。

    それから、若干の程度ですが、テストステロンには塩分など尿の排泄を抑制するはたらきがあるので、その結果、血圧を上げる可能性があります。

    なお、思春期に急に背が伸びて、骨格と筋肉が成長するのは、成長ホルモンと男性ホルモンが関係していると言われています。ところが、成長ホルモンと男性ホルモンのバランスはとても微妙で、思春期に男性ホルモンが多過ぎると、かえって骨の発育が止まってしまい、身長が伸びなくなってしまったり、副生殖器が肥大化するなど成長のバランスが崩れてしまいます。ですから、素人判断で「男性ホルモンで背を伸ばそう」とは絶対にお考えにならないでください。

    また、運動選手の中には、筋力や筋持久力の増強を目的に男性ホルモンを過剰投与して、ドーピングや副作用の問題を指摘されることがあります。
    これは、副作用が強く、天然に存在しない合成物質を、長期間にわたり過剰投与することで肝臓や腎臓、心臓に異常を来たすもので、大変危険です。

    ただし、弊社製剤「トノス」「ヘヤーグロン」「グローミン」に含まれるテストステロンは天然のものと全く同じ化学構造で低用量ですし、塗り薬なので飲み薬と比べて肝臓への負担も小さいので、弊社推奨のご使用方法をお守りいただければ、リスクはきわめて低いと考えております。

    4.性欲・性衝動の亢進

    いわゆる「性欲」「性衝動」は、テストステロンの作用です。

    異性を惹きつける体臭と言われるフェロモンを発生させて、ドーパミンという興奮作用のある神経伝達物質を増やします。

    そして、骨盤神経に作用して勃起を起こすなど、男性がセックスを行うために必要な「興奮」「勃起」などのスイッチを次々と立ち上げて行くはたらきがあるのです。

    男性の5~10%と、わずかながら女性も男性ホルモンを分泌していますが、男女にかかわらず、テストステロンは人間自身が分泌する、最も自然で強力な媚薬であり、天然の催淫薬なのかも知れません。

    5.脳や精神面への影響

      胎児から生後6ヶ月の間にかけて、テストステロンは大脳の性差に影響を及ぼすと言われています。その結果、例えば、ある種の男性的な攻撃性や気の短さ、怒りっぽさをはじめ、「物事のとらえ方」や「思考パターン」、「決断力」などの、「男らしい考え方」に影響すると言われています。

      テストステロンが精神面に及ぼす影響については様々な文献で解説されていますが、これらをまとめて表現すると、「粗っぽくてデリカシーが無いし、短気で怒りっぽい面もあるけれど、明るく前向きでたくましく、ワイルドでセクシー」な傾向に導くものだそうです。まるで娯楽映画に出て来るヒーローです。これに経験と知性にもとづく忍耐力と包容力、そして身体能力を身につけたら、かなり格好よい人物像かも知れません。

      しかし、何と言ってもテストステロンには「生きる活力」「生気」「気持ちの張り」といった、バイタリティを高める作用があると言われています。そのような観点で、男女の性差にかかわらず、テストステロンは人として前向きに生きるために必要なホルモンと言えましょう。

    前述の通り、女性も男性ホルモンを分泌していますが、大きな社会的責任を厭わず行動的に生きる女性の「心の基礎化粧品」として、今後、多くの女性がテストステロン補充を当たり前のように行う日が来るかも知れません。実際、有効性の根拠となる事実に基づく提唱が、一部の研究者で盛んになっているようです。ちなみに、弊社の男性ホルモン・クリーム「グローミン」の場合、「女性恥部無毛症」という建前であれば、ご使用になれます。お試しください(製品モニター承ります)。

    逆に、テストステロンを失うと、どうなってしまうか・・・。例えば、離婚や破産、裁判の敗訴など、争い事や勝負事に敗れて、大きな挫折感を味わったり、過剰な騒音や受験など過度のストレスにさらされた男性のテストステロンレベルが低下する、という指摘があります。成功の頂点にいるにもかかわらず、性機能の衰えやセックスの失敗を自ら認めて挫折感を味わったときをきっかけに、テストステロンが低下する悪循環に陥るのでは?という説もあります。

    挫折感を味わった男性の消極的な状況を、「女々しくなる」という表現で指摘する人がいます。これは女性的になるというよりも、テストステロンの低下で「男性的な思考傾向」が減退することなのかも知れません。

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  • テストステロンは体のどこで作られて、どのように分泌していますか?

    2006年03月30日


    男性の場合、約95%が睾丸(精巣)の中で、残る5%が副腎で合成されて、分泌されると言われています。
    テストステロンの原料はコレステロールで、体内で複雑なプロセスを経てテストステロンに生合成されています。
    テストステロンの分泌量は、
    脳からの命令でコントロールされています。
    血中に分泌されたテストステロンは11~90分で約半分になり、少量はエストロゲン(女性ホルモン)に換わりますが、大部分は肝臓で代謝されて、尿中に放出されます。健康な男性にも、少量ながら女性ホルモンが分泌されているのです。
    成人男性が精巣で1日に分泌するテストステロンは、7mg前後と言われています。

    参照文献:「新生理学」(文光堂) ISBN4-8306-0215-5

    ご参考までに、弊社製剤「グローミン」は、内容量10g中に100mgのテストステロンが含まれていますので、本剤1本で14.2日分の分泌量を補充することになります。
    「グローミン」製品モニター結果は、こちら

    余談ですが、古来より男性の中には精力をつけるために生卵を飲み込む人がいます。映画「ロッキー」では、牛乳に生卵を入れて一気飲みするシーンがありました。これは、テストステロンの原料であるコレステロールを摂取しようとする行為なのかも知れません。また、極端なダイエットや菜食主義のために、結果的にコレステロールの摂取が不足すると、原料不足でテストステロンの分泌が不足してしまう恐れがあります。

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  • テストステロンを陰茎等に塗布すればサイズが大きくなる?

    2006年03月30日


    以前、雑誌でテストステロンを正常値にしてやれば陰茎・亀頭は何歳になっても増大する、とありました(陰茎増大が出来ると謳った製品の宣伝です)。トノス等にテストステロンが含まれていると言うことなので、もしこれらを陰茎等に塗布すればペニスを成長させることは可能でしょうか?(25~34才・男性)


     

    ご指摘の記事は「正常値にしてやれば」とのことですが、先ずは異常であるかどうかを見極めることが重要です。ご指摘の話は、第二次性徴を象徴とする、思春期からの性器の発達が、何らかの疾患にともない異常を来たしている場合です。例えば、クラインフェルター症候群半陰陽、脳腫瘍にともなうホルモン分泌の異常、といった原因が考えられるようです。これらは専門医による高度な治療が必要ですから正常に第二次性徴を遂げた男性とは全く別の問題かと存じます。

     

    一方で、正常に第二次性徴を迎えて成長を終えた成人男性がテストステロンの投与で更に成長できるか?と申しますと、一般的に可能性は低いと思われますし、正常なホルモンレベルの人にテストステロンの過剰な投与を続ければ、不測の弊害が心配されますので、決してお勧め出来ません。
    ちなみに、「第二次性徴の最中にテストステロンを投与すれば、本来よりも大きく成長できるのではないか?」というご質問をいただくこともございますが、これは逆効果になるかも知れませんので、絶対にしないで下さい。と申しますのは、体内のテストステロンが多くなるほど、ネガティブ・フィードバックと呼ばれるホルモンの働きが生じるからです。即ち、「もう十分にホルモンが出て成人の身体になった。これ以上は成長する必要が無い。」と脳が判断して、身体的な成長そのものを止めてしまうことが考えられるのです。そうなると、陰茎のみならず身長や体型など本来の姿になる前に成長が止まってしまい、取り返しのつかない事態になりかねません。

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  • ひげを生やしたいのですが生えてきません。

    2006年03月30日


    ひげを生やしたいのですが生えてきません。どうすれば生えてきますか?(25才未満・男性)

    切実なご事情があるかと存じますが、次のような状況によって受け止め方や対処が異なるので、いちがいに申し上げる事ができません。

    (1) 第二次性徴(声変わり、陰毛の発現、性器の発達など)が何らかの原因で生じない、あるいは不十分である場合。
    (2) 正常に第二次性徴を遂げているが、遺伝要因などにより先天的に体毛が薄い場合。
    (3) 元々は十分にあった体毛が、ストレスなど何らかの原因で脱毛して、その後、元に戻らない場合。

    (1)の場合は、直ちに専門医(内分泌内科や泌尿器科)を受診して検査を受けた上で、専門的な治療を行うべきです。お客様の年齢が18歳以上で、第二次性徴の出現に心配な状況がございましたら、ぜひ受診することを強くお勧め致します。ご希望のエリアで受診すべき専門医が判らない場合は、私どもが出来る範囲で検索してご案内致しますので、ご希望のエリアと併せてお問い合わせ下さいませ。

    (2)の場合は、残念ながら状況を受け止めていただく事しか申し上げられません。例えば弊社製品の男性ホルモン製剤「グローミン」や「ヘヤーグロン」の副作用で陰毛やひげが濃くなるケースは考えられますが、お客様の年齢(25歳未満)が20歳前後であれば、一般に男性ホルモンの分泌が最も旺盛な時期であるはずで、この時期に過剰な男性ホルモンの投与を続けますと、不測の重大な副作用が心配されますので、お勧め出来ません。

    (3)の場合は、お近くの皮膚科を受診して、ご相談することをお勧め致します。なお、施設・医師によっては(2)についてもご相談にのっていただける事があるかも知れませんので、お尋ねになってみてはいかがでしょうか。ただ、具体的にどの施設・医師であれば確実にお応えいただけるか、ということになりますと、恐れ入りますが私どもは今のところ存じ上げておりません。

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    カテゴリマーク男性ホルモン
    (アンドロゲン・テストステロン)

    男性ホルモン(アンドロゲン・ テストステロン)

    睡眠中の呼吸に対するテストステロンの影響

    1986年08月31日


    【 要旨 】

    睡眠中の無呼吸と呼吸低下は、女性よりも男性でより頻繁に発生する。 呼吸障害は、テストステロン投与後に性腺機能低下症の男性で増加することも報告されている。 これは、睡眠呼吸パターンに対するホルモンの影響を示唆している。

    そこで、我々はテストステロン補充療法のオンとオフの両方で、性腺機能低下症の男性11人の睡眠中の呼吸リズムを調べた。 うち4人の被験者では、解剖学的所見(コンピューター断層撮影)と上気道の気流抵抗も両方の機会に調べた。

    睡眠段階の分布と持続時間は、アンドロゲン投与後も変わらなかった。ただし、テストステロン補充中に無呼吸と呼吸低下の両方が大幅に増加したため、睡眠1時間あたりの呼吸障害イベント(無呼吸+呼吸低下)の総数は6.4 +/- 2.1から15.4 +/- 7.0(P値 0.05未満)に増加した。これは非常に可変性のあるイベントであり、一部の被験者はアンドロゲンを補充すると無呼吸と呼吸低下が大幅に増加することを示したが、他の被験者は睡眠中の呼吸にほとんど変化がなかった。

    一方、上気道の寸法はテストステロンの影響を受けなかった。

    これらの結果は、テストステロンが上気道の解剖学的変化とは独立したメカニズムを通じて睡眠呼吸障害に寄与することを示唆している。

    【 原著 】

    J Appl Physiol (1985). 1986 Aug;61(2):618-23.

    Influence of testosterone on breathing during sleep.

    Schneider BK, Pickett CK, Zwillich CW, Weil JV, McDermott MT, Santen RJ, Varano LA, White DP.

     

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  • 性腺機能低下症男性におけるテストステロン補充:閉塞性睡眠時無呼吸、呼吸ドライブ、および睡眠への影響

    1985年06月30日


    【 要旨 】

    閉塞性睡眠時無呼吸症候群は主に男性で発生する。 換気機能に対するテストステロンの効果と、テストステロンが閉塞性無呼吸の発生に関与する可能性があるかどうかを判断するため、5人の性機能低下男性の覚醒時換気駆動研究と睡眠研究を実施した。

    これらのアンドロゲン欠乏被験者は、治療を受けていない間と、6週間のテストステロン補充療法(2週間毎にテストステロンエナンテート200 mg 筋注)の両方で研究された。 低酸素換気ドライブは大幅に減少し、テストステロンオフ158 +/- 39(平均+/- SEM)からテストステロン治療時88 +/- 19(P値 0.05未満)になった。 高炭酸ガス換気ドライブはテストステロンで有意に変化しなかった。 閉塞性睡眠時無呼吸は1人の男性で発生し、テストステロン投与に関連して別の男性で著しく悪化した。 これらの被験者は両方とも、睡眠中の心不整脈の発生とヘマトクリットの大幅な増加に伴い、酸素飽和度の顕著な低下を示した。 残る3人の性腺機能低下症の男性は、テストステロンのオンまたはオフのいずれにおいても有意な睡眠時無呼吸を示さなかった。 テストステロン投与中、レム睡眠で費やされる睡眠時間の割合は14 +/- 3%から22 +/- 2%に増加した(P値 0.01未満)が、睡眠時無呼吸のエピソードはノンレム睡眠中に発生する傾向があった。

    一部の性腺機能低下症の男性では、テストステロンの補充投与量が換気駆動に影響し、閉塞性睡眠時無呼吸を誘発または悪化させる可能性がある。閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、テストステロン療法の潜在的な合併症である(250語に省略)。

    【 原著 】

    Clin Endocrinol (Oxf). 1985 Jun;22(6):713-21.

    Testosterone replacement in hypogonadal men: effects on obstructive sleep apnoea, respiratory drives, and sleep.

    Matsumoto AM, Sandblom RE, Schoene RB, Lee KA, Giblin EC, Pierson DJ, Bremner WJ.

     

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