月別アーカイブ:2014月07月
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バストミンは肛門でも効果は、ありますか? (女性・55~64才)
バストミンを肛門に塗布した場合の吸収や効果につきましては、未だ検討していないため、効果を保証することが出来ません。
一般的には、座薬のように肛門から挿入して直腸から吸収させる薬剤と同じように、肛門付近に塗布することで、ある程度の吸収と、それにともなう効果が期待できると考えます。
ただし、安全性につきましては、特に直腸の粘膜が極めてデリケートなので、万全を期すため肛門内への本剤の注入、塗布はお止め下さい。
また、陰部の乾燥等の諸症状に本剤をご利用の場合は、外陰部への塗布が直接的で少量で十分に効果が期待できることを臨床研究で確かめております。
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グローミンは、睾丸に対する直接作用は無いのでしょうか。 (男性・55~64才)
ご指摘の可能性は無いとは言い切れませんが、その影響は軽微と考えております。
グローミンの睾丸に対する直接作用につきましては、造精機能やテストステロン産生などの精巣機能に対して、本剤の塗布によるテストステロンの投与がいかに影響するか、という論点になるかと存じますが、このようなテーマに対して本剤を用いた直接的な検討結果はございません。
エナルモンデポー筋注など医療用テストステロン製剤の添付文書情報によりますと、副作用の中に「特に大量継続投与により精巣萎縮・精子減少・精液減少等の精巣機能抑制」という記載がございます。
したがって、テストステロン投与の影響と考えますと、グローミンにおいてもこのような作用が絶対に無いとは申し上げられません。
しかしながら、グローミンの推奨塗布量(1日2回、チューブから2cm/回≒本剤0.3g/回=テストステロン3mg/回、1日量6mg)による血中動態は、多くの場合、健常成人男性におけるフリーテストステロン値の正常域の範囲内で、上限を長期にわたり逸脱することはありません(下図)。
図: グローミンの塗布にともなう血中フリー・テストステロン値の推移
そのため、先記のデポー剤による「大量継続投与」の条件と比べれば、自ずとグローミンでの影響は極めて軽微であることが予想されます。
また、グローミンにおいて、今のところ精巣萎縮・精子減少・精液減少等の精巣機能の抑制が示唆される有害事象の報告は経験しておりません。
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