大東製薬工業株式会社

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グローミンを使用しても昔のような勃起が得られない。

2013年01月11日

Q. グローミンを使い始めて5日目位から、いわゆる朝立ちを体感し、性欲もアップしたが、以前のような勃起には戻れなかった。(男性・70代)


A. ED(勃起不全)が「グローミン」で十分に改善できない場合、以下の原因と対応が考えられます。

1)男性ホルモンの補充が不十分な場合。次の対応をご検討ください。

イ)グローミンの用法・用量を今いちどご確認ください。ご使用の初期は毎日朝晩2回、チューブ先端から2cm/回 の塗布を続けてください。

ロ)上記の用量で効果が不十分と思われる場合は、泌尿器科や性機能外来を設けている施設の受診をお勧め致します。

2)他にEDの大きな原因がある場合。一般に、EDの原因は次のように大別されています。

a) 機能的な原因。精神面の疾患やトラウマをはじめ、精神的な不安やストレスなど、心因性の原因。

b) 器質的な原因。高血圧、糖尿病、動脈硬化、喫煙、メタボリックシンドローム等にともなう血管の問題や、事故や手術等にともなう神経損傷、内分泌の異常など。

c) その他の原因。例えば、服用している薬剤の副作用など。

d) 混合性の原因。a) から d) にまたがる複数の原因。

通常は、PDE-5阻害剤(バイアグラ、レビトラ、シアリス、及びこれらのジェネリック医薬品)の禁忌でなければ、これらの薬剤を試して相性の良い薬剤を選び、様子を見ることが、医師が行う治療の第1選択となります。

ただし、狭心症など心臓病の背景からニトログリセリンを使用している人は併用できませんので、医師に相談して第2選択を検討することになります。

なお、併せて喫煙をはじめEDのリスクにつながる生活習慣を改め、ストレス要因を取り除くことが重要です。

また、PDE-5阻害剤と「グローミン」をはじめとする男性ホルモン剤の併用は問題ありません。注射剤による男性ホルモン補充との併用は、男性ホルモンが低値の人であれば効果が上積みされる研究結果が報告されています。

いずれにせよ、泌尿器科や性機能外来を設置している施設を受診して、医師にご相談いただく必要があります。

十分な勃起を得るためには、勃起に必要な筋肉と神経系、血管系の状態とホルモン分泌が良好で、そのうえ心理面が揃っていることが必要です。

加齢と共に筋肉と男性ホルモンの分泌が衰え、また生活習慣病の基礎疾患を抱えることも相まって、人により程度の差はあれ勃起機能が衰えて行きますし、勃起しない期間が長くなるほど、勃起に関連する筋肉が衰え線維化するため、勃起機能の回復に時間を要し、完全な回復が困難になりがちです。

怪我や病気で何カ月も動かずにいた人が急に元の身体能力を発揮できず、地道なリハビリやトレーニングを行うのと同様で、長期にわたりEDの人や、基礎疾患によるEDの人も、リハビリの考え方で諦めずに根気よく治療に取り組んでいただくことを願っております。