大東製薬工業株式会社

お客様相談室

お客様から寄せられたご相談、ご質問にお答えします。お客様から寄せられたご相談、ご質問にお答えします。

月別アーカイブ

勝負に向く薬があれば教えて下さい!

2007年01月29日

私は啓蒙精神や自己実現欲は人一倍あり、自己実現にかける情熱は物凄く強いと思っていますが、穏やかな性格で勝負事になるといつもビクビクして不安で腰がひけてしまうため、自分を変えるきっかけになる薬が欲しいのです。もし、テストステロンより性格が「攻撃的・男性思考・勝負向き」になる薬があれば、教えて頂きたいと切望してます。(25~34才・男性)

 


 

切実なお気持ちを重く受け止めておりますが、ご要望にお応えすることが出来ません。先ず私共が知る限り、ご指摘のような目的で科学的根拠を持って国の承認を受けた薬剤を存じ上げません。また、現状の医療倫理の面からも今後そのような目的の薬剤が開発、承認される事は考えにくいと思われます。

また、テストステロンの作用にご指摘のような精神面の影響があると言われていることは事実ですが、テストステロンの作用は受容体と言われる標的細胞自体の影響をはじめ、他のホルモンとのバランスなど多様な影響を受けることが考えられますし、しかも心理面・性格面はこれまでの経験や成育・生活環境の影響を強く受ける事が考えられます。そのため、例えば一定量のテストステロンを投与すれば誰もが同じような性格になるとは限りません。

 

私事で恐縮ですが、かつて私は大切な試験やプレゼン、大きな試合の前に物凄いプレッシャーを感じて、胃けいれんの様な症状で何度も嘔吐することがありました。十二指腸潰瘍にもなりました。自分のふがいなさが情けなく、何かにすがりたい気持ちでいっぱいでしたが、最終的には雑念に振り回されずに集中し、結果がどうあれ納得できるまで「最善を尽くして準備する事」が解決策でした。逆に申しますと、準備が不足して自分の中で納得出来ていない状況が、不安要因になっていました。

 

お客様の文面からは大変な熱意を感じますし、それこそが十分なテストステロンの分泌による攻撃性・積極性と存じますので、既にアグレッシブな性格は十分に備えていらっしゃるのではないでしょうか。もし、そうであれば、いま以上の攻撃性を求めるのは逆効果になるのでは…と心配です。むしろ、逆に「心を鎮める」ための工夫が良いのかも知れません。

ご希望に副えぬまま余計な事を長々と書き連ねてしまい、誠に申し訳ございません。どうか状況を乗り越えて益々ご活躍されますよう、重ねてお祈り申し上げます。