「勃起の硬さスケール」EHS日本語版
2009年07月10日
2007年、米国でErection Hardness Score (EHS)が開発されました。0~4の5段階でEDの自己診断に利用する簡便な評価ツールで、信頼性が高いとされています。
そこで、下記の日本語版EHS「勃起の硬さスケール」が開発されました。
「勃起の硬さスケール」 (日本語版EHS)
Q.あなたは自分の勃起硬度をどのように評価しますか?
グレード0: 陰茎は大きくならない。
グレード1: 陰茎は大きくなるが、硬くはない。
グレード2: 陰茎は硬いが、挿入に十分なほどではない。
グレード3: 陰茎は挿入には十分硬いが、完全には硬くはない。
グレード4: 陰茎は完全に硬く、硬直している。
【出典】
永尾光一: 日本性機能学会雑誌 : 24(1) 1~3, 2009
東邦大学医学部泌尿器科学講座
日本語版 EHS 「勃起の硬さスケール」 の開発
【弊社コメント】
多くのカップルにとって、EDは単に「勃起する」「勃起しない」の問題だけでなく、「勃起の質」も重要な問題です。PDE-5阻害剤の先駆者であるファイザー社がシルデナフィル(バイアグラ)の開発を通じて検討して来た評価指標は1997年頃から使用されていますが、その後、欧米はもとより日本の専門医によって評価指標の妥当性が確認され、今や医療の標準的なツールになっています。
すでにEDの問診票として、IIEF(国際勃起機能スコア)と、その簡易版であるIIEF5という評価ツールが医療の現場で普及していますが、勃起の硬さに絞り込んだ評価ツールが今回のEHSのようです。
今後、「IIEF5が11点、硬さはグレード3で、途中で2以下になってしまう・・・。」と言って受診するED患者さんが普通になる日が期待されますが、例えば、「グレード2」というタイトルで、中高年男性の悲喜こもごもを描いたドラマがヒットしたら、もっと普及するかも知れません。(福)
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