月別アーカイブ:2024月05月
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<目的>
テストステロン(T)補充療法(TRT)の心血管(CV)安全性については、いまだ相反するものがある。最近のデータでは、TRTに関連した心房細動(AF)リスクの増加が示唆されている。そこで、プラセボ対照ランダム化試験(RCT)から得られたTRTに関連するCVリスクを系統的にレビューし、メタ解析を行った。<方法>
Medline、Embase、Cochraneによる広範な検索を行った。TRTによるCV安全性に関するデータを報告したすべてのプラセボ対照RCTを検討した。心房細動に対するTの関与を詳細に解析するために、内因性血清Tレベルと心房細動発生率との関係を調査した集団ベースの研究も対象とし、解析した。<結果>
・3,615の研究のうち、106の研究を検討した。割付症例数はTRT群8,126人およびプラセボ群7,310人であった。・主要CV有害事象を検討した結果、TRTとプラセボの間に差は観察されなかった。
・非致死的不整脈および心房細動の発生率は、主要評価項目としてCV安全性を検討した1件の試験で増加したが、他のすべての試験を検討した場合に差異は確認されなかった(MH-OR 1.61[0.84;3.08]および1.44[0.46;4.46])。
・同様に、交絡因子を調整後では、内因性Tレベルと心房細動発生率との間に関係は観察されなかった。
<結論>
入手可能なデータでは、TRTは安全であり、CVリスクの増加とは関係がないことが確認されている。【原著】
Corona G, Rastrelli G, Sparano C, Carinci V, Casella G, Vignozzi L, Sforza A, Maggi M.
Endocrinology Unit, Azienda AUSL, Maggiore Hospital, Bologna, Italy.Expert Opin Drug Saf. 2024 May 6:1-15. doi:10.1080/14740338.2024.2337741.
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