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怒りはテストステロンの上昇と関連する

2011年09月16日


【 目的 ・ 方法 】
テストステロンは権力、支配、社会的地位および侵略・攻撃と関連している。しかし、個人の情動的体験に対するテストステロンの状況的変化に関しては研究されていない。権力、支配、社会的地位および侵略・攻撃に関連した怒りをベースにして、テストステロンが個人の怒りの体験とユニークに関連していると予測した。
怒りの誘発前後において唾液中テストステロンおよびコルチゾールを測定した。

【 結 果 】
予測どおり、怒りはテストステロンの上昇と関連していた。しかしコルチゾールは無関係であった。この結果は個人の情動的体験がテストステロンの変化と関連する事を示す最初のエビデンスである。

【 原 著 】
Emotion. 2011 Sep 12.
Anger and testosterone: Evidence
that situationally-induced anger relates to situationally-induced
testosterone.

Peterson CK, Harmon-Jones E.

【 弊社コメント 】
LOH症候群のように、テストステロンの分泌不足に陥った際の不定愁訴の中には、イライラしたり怒りっぽくなる場合があるようです。
本報が示すように、怒りがテストステロンの上昇につながるとすれば、テストステロン不足の状態を自律回復させるために怒りの感情が起きやすくなり、身体の恒常性(ホメオスタシス、ホメオステイシス、ホメオステーシス)を維持させようとする人間の摂理なのかも知れません。(福)

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