はらたいらさんと男性更年期
男性更年期障害が、日本で話題になったのは漫画家のはらたいらさんが
「男の更年期」をテーマにご自身の経験を本などで発表されたのが最初です。
その中で、ご自身の49歳頃からの体調の変化について、具体的症状や経過を以下のように書かれています。
『最初に気付いた症状は、だるさ、気力のなさ、集中力の低下などです。
新聞を読んでも頭に入らない。机に向かって漫画を描こうとしても“よしやるぞ!”という元気がわいてこない。おかしい。こんなこと今までになかった。
どうしたんだろう。』
『めまいや肩こりなど肉体面での不調もありました。』
『生まれて初めて経験する“心と体の絶不調”にただオロオロと戸惑うばかり
でした。』
これは15年ほど前の事です。その後、この中高年以降に現れる症状の
原因の多くは男性ホルモン、中でもテストステロンの低下によることが
明確になりました。現在では、その診断と治療についてかなり進歩しました。
はらたいら(2002)『男も「更年期」がわかると楽になる』主婦の友社
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